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学童保育のバイト3年目

私の取り合いをしないでください

「さぼてんちゃん、人気すぎるよぉ…」
泣きながら小学1年生の女の子に言われた
あの言葉から早2年。

私の取り合いに負けて泣く児童を数々と見てきた。こういうとき、わたしは弱い。どうすればいいのか分からない。なぜ私なんだ。周りの指導員さんに、なすりつけようとしてみても首を横に振る小学生たち。なんてこったい。

気になる子にさえ、懐かれている。
と、言い切ってみる。一体どういうことなのか。
INFJは子どもに好かれやすいとかあるのかな。

懐かれる理由を分析してみた

小学生に接するときの私を頑張って分析してみた。
意識せずに行っている言動もあるだろう。
参考になるかどうか断定はできない。

・話を聞く

彼らは必死に私たち大人に話しかけてくる。
これが、本当にかわいい。うんうんと笑顔で聞く。
アドバイスは基本しなくていい。むしろ、知らない!びっくり!どうしてそう思ったの?教えて教えて〜。これで十分である。子どもが適切ではない、あるいは誤った知識(考えではないことに注意→次回あれば詳しく説明)や、出来事を語った際も、ひとまず受容する。彼らは過去の記憶が曖昧になりやすく、事実ではないことを口にすることも多いが、それも心的現実。つまり、彼らにとっては事実なのだ。

子ども同士の喧嘩は特に、この点に注意して仲裁している気がする。双方の意見を聞き、どちらも否定しない。そう感じたこと(口に出した思い)は本当だろうから。

こういった考え方はINFJらしいかもしれない。
別記事で深掘りしてみよう。

うむ、私は心理学を学んでいる故、ロジャースの三原則を大学生なりに熟知している。それが生かされていたりするのだろうか?

・いいね+いいとこ分析

その服かわいいね、その考え方素敵じゃん!
観察力が鋭いね、〇〇くんの色彩感覚好きだな〜、など。賢いねは言わない。私は言われても別に嬉しくないから。中でも、頑張ったね、お疲れ様は頻繁に言っている気がする。例えば、宿題が終わったら、「もう終わったの?!頑張ったねぇお疲れ様!」とか。

・自己開示をする

結局、これに尽きるかもしれない。人間、分からないものは怖い。信頼なんて、出来るわけがない。少なくとも私はそう思う。だから、自己開示をする。
意識的に行っているのは、「さぼてんちゃんは〜」で話し始めることだろうか?これは最も簡単な自己開示法だと考えている。そう、名前の紹介である。私の立場上、早く児童に覚えてもらうためという理由でもあったが、我ながら良いアイデアだと思っている。
ただし、独りよがりな自己開示ではいけない。
相手に寄り添うものでなければならない。
例えば、小学生がスプラトゥーン(ゲーム)のTシャツを着ていたとする。私もゲームをしているため、これはラッキー大チャンスだ。
「それってスプラトゥーンだよね!?私もスプラトゥーンしてて、スプラシューター(武器名)ばっかり使ってるんだ〜、〇〇くんもゲームしてる?どんな武器使ってるの?」といった風に。
(※親密度に合わせて自己開示の深さは変えること)

おわりに

長くなってきたので、一区切りつける。
気が向けば、また今度。

いつの間にか時間が経っていて、
おまけにお金が貰える、そんなバイト。
…天職なのかもしれない。

とにかく、かわいくって仕方がない。
純粋で、真っ直ぐで、幼くて、わたしは好き。
彼らの考えを聞くたびに新たな発見が得られる。
何故わたしに懐くのかは、よく分からないけれど。


就活をしているのに、
「さぼてんちゃん、学童の先生やめないで!」
なんて言われるけど、
『それはあなたたちの方だろう!6年生になるまでに、ほとんどいなくなるくせに!』
と思ってしまうのは、ここだけの話だ。

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