最近の読書傾向
私はいつも常に一冊は何か本を読むようにしている。
電車に乗っている時や人を待っている時など、
隙間の時間に読むのが好きだ。
やることがない時が一番苦痛だからだ。
せっかちなのも要因の一つかもしれない。
6分の読書がストレスを68%下げると言う研究結果があるらしい。
その記事を読んだ時、読書が好きな理由が腑に落ちた。
小さい時から本が好きだった。
1人で空想するのも好きだったが、
読書は他人の人生を覗ける。
他人の選択や行動を俯瞰で見て、
同感したり、軽蔑したり、尊敬したり。
そんな時間が友人が少なかった私にとって、
人間関係の疑似体験のようにも思えたのかもしれない。
大人になってからは読書の楽しみ方は少し変わった。
静かな世界に身を置きたい時の一種の現実逃避だ。
その為、最近はミステリーなどではなく、
割と静かな世界感のものが多い。
それに私は映像作品含め、すぐに影響されてしまう。
一時期、シリアスなものを読んでいる時は
休まりたいのに休まらない、そんな状態だった。
それに深層心理でそう言った静かな作品を求めているのか
振り返ってみると最近は心が休まるようなものばかりだ。
ほっこりするものや人との繋がりを感じられるもの、
一つの世界で静かに戦っているものなど様々だが、
それらの共通点は
彼らの世界は大抵外界から遮断されていると言うことだ。
普通の皆が考えうる人間社会から全くと言っていいほど、
遮断された世界たちだった。
そんな彼らの物語を覗くとき、
潜り込む時が一番心が安らいでいることに気がついた。
やはり、私は外の世界に辟易しているのだと実感した。
その物語では、
「もっと他人と馴染むべきだ。」
「他人と同じように外界での生活を当たり前に営めなければいけない」
そんな強要は全くなく、
彼らは彼らの世界で自身の生活を営み続けていた。
そして、私の最も求めている生き方だと言うことに最近、気がついた。
読書は私にとっての希望のない私の世界を生きていくための
生きる術を見つける手段なのかもしれない。
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