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拡張現実から仮想現実へのラブレター

こんにちわ。健やかなVRライブをエンジョイしてらっしゃいますか?ぬこぽつです。
10月中頃から写真を募り、先日イベントを行った「VRCエモみチャーハン展示会」についてお話したいと思います。
「VRCエモみチャーハン展示会」は、VRCユーザーが自宅で調理したチャーハンを飾るというもの。枕としてついている「エモみ」は、基本的に個人の定義にまかせています。学生時代に作った卵のご飯だけの”エモ”、徹夜明けで勢いで作ったチャーハンの異常な旨さの”エモ”。実家の汚い台所が写り込んだ”エモ”in da house。

熱量が歩みをもたらす

最初はノリと勢いだけで企画を走らせたので、投稿数が30を越えたら実施、越えなかったらやめると決めていました。
最初はまったく反応がなかったものの、VRC漫画で活躍される賽ノ目ヤブ子さんが漫画で取り上げていただいたことをきっかけに投稿が増えました。

4日間のイベントでは、VRCで活躍されるリーチャさん、中田らりるれろさんの他、バーチャル栄養女学生として活躍される海咲はすきぃさんをお招きしました。また、4日の最終日には、特別ワールドを用意したDJナイトも実施しました。VRCのワールドはいくつか作ってきましたが、TopazChatを使用した音楽向けのギミックを取り扱うのははじめてだったので、大変勉強になりました。

性癖を語らない

チャーハンというテーマがあるため、ネタ系企画だと思われがちですが、私にとっては壮大なテーマがあった企画でした。
年を越したら、VRCにやってきてそろそろ1年。さまざまな出会いがありましたし、多様な考えや主張があるものです。しかし、最近はVRCのなかで、主流というか、大きな価値観が形成されている気がします。その動きがとても危ないと思ったんです。

VRCの日本人ユーザーの多くは、美少女キャラクターを好む傾向にあります。それはそれでいいですが、VRは美少女アバターを着て(できるなら)ボイチェンをして、kawaiiムーブをすることだけがよいことだとなるのは、モヤモヤしていました。
VRCにやってきたとき、さまざまな価値観や主張があって、お互いを認めあっていたはず。それなのに大きな価値観が生まれるのはあってはならない。そう感じたわけです。

特に私は、アバターを語るとき”性癖”というニュアンスがピンと来ません。アバターを”デザイン”しているという感覚なのです。

個人の好みや嗜好がすぐに理解できるから、性癖を語るというのは初対面の人と話すときに、大きなきっかけになることはわかるのですが、私のようにそれではない人同士が会話の切り口として、食事が最適なのではないかと思ったもの、チャーハンをフューチャーした理由でもあります。

VRCで、男性アバターは本当に少ないからこそなのか、アバターについて尋ねられたことがあまりないので、そもそも”性癖”を会話のツールとして使うという経験ないという個人的な知見もあるかもしれません。

拡張と仮想

VRとはなにか?と聞かれたら、あなたはなんと答えますか?私は”拡張現実”と答えます。”仮想現実”と答えるひともいるでしょう。
私たちが暮らす不文律な常識が蔓延る”物質現実”をトレースしたのが”拡張現実”。一方で、アバターやワールドといったHMDなしでは語れないことを”仮想現実”とこの記事では定義します。

VRCのイベントのジャンルとして、写真展がよく行われます。当然ですが、VRCの中での写真を飾っています。一方で私の企画は、HMDを外さないとできません。現実の事象をVRのなかに持ってくるという行為を体験してもらうことも狙いでした。

VRの中の出来事のために、物質現実で肉体を稼働させる。ある意味での”拡張現実”なのかなと思っています。

VRCをやっていると、我々が住む”物質現実”を極度に嫌う方と出会います。もちろんそれはそれでいいのですが、物質と仮想で真っ二つに切り分けてしまうのも、ちょっと寂しいなあと私はしみじみ思うわけです。

そんなたった一人で狂乱した1ヶ月半。意外な方に反応いただいたり、「エモチャーの人だ」と声をかけられるようになりました。
最後に、参加してくださった方のお名前をご紹介します。(敬称略/順不同)

SuVaRu/Sakedrinker/Cidre/u1ci/natsutsu0722/竜田けま/たまご笛/緋翠アルク/つかれびと/レクト/名乗らず(Nanolaz)/おおとり/DH(dhthan)/文月甜瓜(Tenka)/LnBell/やぐりゅー/賽ノ目ヤブ子/*Yuki*/霜月おとや(=^・ω・^=)/どりゅ〜/HowToMakeSushi/りたん/りーば/ふみくん/翡翠_DROPKICK/鷹乃みかん/ネロエル・フォン・シュタウンハウト/ hitton

おつかれさまでした!!!またね!


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