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コミュニケーションについて考えた3週間のこと

7月4日~24日のおよそ3週間、VRCHAT内での学園型コミュニティイベント「VRCスクール」に参加してきました。

VRCスクール

オンラインカウンセラーとして活躍される、雪月ヒタカ氏が教頭となり、コミュニケーションについて教鞭を執るというのが大まかな概要です。
VRCHATは、同時接続ユーザー数が2,4000人を超える巨大SNS。


多種多様なユーザーが存在します。気の合う友人や、お砂糖相手を作りまったり生活している人もいます。当然のように、思想や主義が合わないユーザーもおり、そういった合わないユーザーとの出会いが、このスクールに通うきっかけとなりました。

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僕は、リアルの世界でも、コミュニケーションがうまく取れず、たびたび困難な局面に直面してきました。大きな仕事を失ったり、上司と反りが合わず職を転々としています。
当時、というよりもつい最近まで、それは相手か自分以外の外的要因が原因だと信じていました。
しかし、そうではないと思うようになりました。
VRCスクールの2回目の授業科目だった「自己紹介」。自分の思想や思っていることを話すという内容だったので、それまでの自分のコミュニケーションを振り返りました。
振り返れば、僕は、いままで”他人”とではなく、”自分が持つ他人への期待”とコミュニケーションをとっていて、実は独りよがりのやり取りをしていると、はと思ったわけです。

VRCスクールの仲間たち

そういった点で、VRCスクールには自分が抱えるコミュニケーションの課題を解決したいと真摯に向き合うユーザーが多く集まっていたと感じます。
VRCHATのイベントとしては、長過ぎる3週間という時間を、ディスカッションをしたり、ゲームをしたり、パーティクルを一緒に鑑賞したりしました。
ヒタカさんによる、コミュニケーションの第一歩として、レシーバーになるというお話がありました。体験を通して思ったことをシェアし、それについてレシーブを交える。こうすることで、互いの人間が見えてくるというものでした。
また、これは自身も含めですが、コミュニケーションに難があって、気づかないうちに強い言葉を言っていたり、他者を傷つけていたこともありました。それでも、このスクール生活の先に答えを求めるクラスメイトたちが、本当に愛らしかったです。

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また、僕はリアルで演劇に関わっていたこともあって、インプロの授業は非常に興味深かったです。

かつて、オーディションを受けたものの落選した劇団「青年団」。その主宰である平田オリザさんの演劇教育についての書籍をいくつか読んでいました。

演劇に携わっていたころ、役者や演出家がしきりに「対話」「コミュニケーション」と言っていた意味が僕にはわからなかった。それからおよそ5年後、バーチャルという存在するかしないか、曖昧な世界でその答えが返ってくるとは思いもしませんでした。

コードとコンテキスト

ヒタカさんの授業によると、コミュニケーションはコードとコンテキストに分けることができるとのこと。

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それまで、コミュニケーションを他者理解のためのツールと曖昧に意識していた僕としては、目から鱗でした。曖昧なものを名称付けし体系的に学ぶ。コミュニケーションについて深く勉強したいと思うようになりました。

また、カリキュラムには校外学習として、VRC内のさまざまなコンテンツに触れました。表ではおっしゃっていませんでしたが、ヒタカさんのご配慮が心に染みます。

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SXSWで世界を獲ったyoikamiさんのパフォーマンスや、パーティクルライブの名手、煉獄丸さんのライブを鑑賞しました。

あなたの靴を履く

スクール生活を通して、長年自分を苦しめたコミュニケーションの課題は解決しませんでした。でも、それを理解して、どう他者に伝えるのか、どう向き合うかを改めて考えていこうと思います。
コミュニケーションについて、こんなに長く考えることは、今までありませんでした。それだけでも、参加してよかったと感じています。

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VRCスクールは、まだ始まったばかりで、6月に立ち上げ7月に開校という恐るべきスピード感。ヒタカ教頭のほか、運営スタッフのみなさんは、本当に大変だったと思います。
コミュニケーションという絞った内容であるため、受け入れる生徒をどのように選ぶのか、そして、生徒から見て担任副担任はどのような立場であるべきか、といったことが今後の課題になるのかなと感じました。
もし、その時がくればなにかしらでお手伝いできればと思っています。

VRCスクール1-2組 煽り顔委員長こと、ぬこぽつ

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