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日本数学会で札幌に行った話(その4)

9月12日から16日まで、日本数学会に参加するために札幌へ行ってきました。
4日目の記録です。


4日目(9月15日)

7時半起床。
朝の準備、そこからの会場への移動もだいぶスムーズにできるようになってきた。

この日から統計数学分科会では数理統計分野の話題が中心になり、参加されている先生方もガラリとメンバーチェンジしていた。
驚いたことに前半の確率論の時とはだいぶ雰囲気が変わっていた。
発表の後に拍手が起きるようになったし、休み時間の空気感もなんとなく柔らかなものになった感覚があった。
どちらが良いとかではなく、一つの分科会の中でここまで雰囲気が変わるのだなと単純に驚嘆してしまった。

午前のセッションが終わった後、どうしてもコーヒーが飲みたくなったのでカフェで昼食を取ることにした。
Googleマップで調べてなんとなく位置がわかったカフェを選んで行ってみた。
カウンターとテーブル席がいくつかあるだけのこじんまりとしたカフェだが、出しているコーヒーは本店でローストしたスペシャリティコーヒーが揃っていた。
ランチメニューのカレーのセットをチョイス。カレーもコーヒーもとても美味しく、お店の雰囲気も良かったので午後のセッションまでゆっくりしてしまった。
ここでBGMとしてかかっていたトラックを帰ってきてからもよく聞いている。

https://music.apple.com/jp/album/today-feels-like-everyday-ep/1547592611

午後は数理統計の特別講演を2本聴講した。
そのうち一つは今インターンで取り組んでいる内容に近い話題で、参考になる情報を得ることができた。

会場からホテルに戻る途中、二日前にあった方が駅で声をかけてくださった。
おかげさまで札幌駅にもだいぶ慣れたことなどを話して、改めてお礼を伝えることができた。
偶然の再会もあるものですね。

この日は札幌最終夜だったので、できれば人とご飯を食べたいなあと思っていたが、残念ながらそんな知りあいもおらずいつも通り自分の好きなものを食べにいくことにした。
一度ホテルに戻って一人作戦会議をした。二軒行きたいお店があった。
一軒は根室食堂で、火曜日に某先生から教えていただいた店だった。海鮮と札幌クラシックが破格の値段で楽しめるらしい。
とても捨てがたかったが、自分で見つけたもう一軒の店が気になりすぎてそちらに行くことに決めた。

それがBUDDY BUDDYだった。
このお店はニューオーリンズ料理がメインのダイニングレストランで、ニューオーリンズ音楽ラバーとしては放っておけなかった。
カウンター席に通されて、ひとまずどうしても食べたかったニューオーリンズの郷土料理・ガンボと、ビールを注文した。
かかっている音楽はオールディーズ系が中心で、テーブル席のあるフロアは活気付いていて、サンディエゴで入ったダイニングレストランを思い出した。
ガンボはとても美味しく、札幌まできてガンボを食べていることがなんだか不思議だった。
さらにこの店は、オリジナルのダークブラウンエールがあり、これがめちゃくちゃに美味しかった。大変に気に入ってしまい、ここでしか飲めないという特別かんも相まって何杯も飲んでしまった。
店員さんもいい人ばかりで、帰る頃にはとても晴れやかな気持ちで「きて良かった」と思えた。

タクシーでホテルまで帰った。運転手さんと札幌の冬の話をした。
運転手さんが「雪」のことを「白いもの」と言っていて、会話の中で何度も出てくるので北海道ではそう呼ぶのかなと思ったが調べてもわからなかった。なんだか素敵な表現で、印象に残っている。

ホテルに戻ってからメールをチェックすると、とても嬉しい連絡が来ていた。
ずっと話してみたかったとある方からで、おそらく学会中の僕のツイートを見てメールをくださったのだろうと思う。
正直、学会で得られたことの少なさに自信を無くしていたのだけど、発疹することによって世界が広がることを久しぶりに感じてとても前向きな気持ちになった。

(続く)

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