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母と暮らす


母と暮してもうすぐ半年が経とうとしています。
介護の仕事をしながら自分の母が倒れてかれこれ1年。
仕事としてお金をもらって人様の親の介護をしながら自分の母は誰かに面倒をみてもらうというジレンマを抱え、涙をこらえて送迎車を運転する日もありました。
家族が健康であってはじめて自分もきちんと仕事ができるのだと思い知らされる日々が続き、何とか割り切って少しずつ吹っ切れそうだと思っていた矢先…

あなたが面倒をみれば皆ハッピーなんじゃない?

主人のこの言葉をきっかけに母との生活がスタートしました。

ちょっと母の事を書かせていだだきますと、母は84歳。年相応に病院を3つ掛け持ちし、独居で在宅生活を送っていました。

脳梗塞で倒れたのが1年前。

半年の間に緊急入院→退院→特養入所→有料老人ホームを経て半年前に我が家にやってきてくれました。

母の口癖は世話になって悪いねーこんなつもりじゃなかったんだけど。

私のデイサービスでの仕事も週2回に減らしてもらい、車椅子の母との生活を何とか楽しんでいます。

何をしてもお礼を口にする母。
小規模多機能に通うも″つまらない″と本音をもらし、田舎育ちのくせに虫が部屋に入ってくると私を呼ぶ。。。

薬の管理、尿もれ、リハビリ、通院、3度の食事作り、出掛けてもいつも時間を気にしなきゃ行けない事…etc

不自由はあるけれど、母の事を思いながら働いた1年前の私はさようなら。

仕事を減らしてこの暮らしを選んだ事はきっと後悔しないと思う。

結婚したあとも親と暮らせるなんて。身近にただ私のことを心から心配してくれる人がいることがこんなにも安心で幸せであるなんて母と暮らす前は気づかなかった。

長距離を車椅子なしでは移動できなくなってしまった母だけど、本人は思い通りに身体が動かず無念だろうけど私と暮せてよかったと心から安心して思って欲しい。

以前は一人暮らしをしてお金のことも薬のことも一人出てきた母が娘におんぶにだっこじゃあ気は休まらないかもしれないけど私と少しでも笑顔になれる時があったらそれで良し!

母と暮らし始めた頃、母と一緒に暮らす覚悟が持てなくてオロオロしていた私にケアマネさんが誰も人の人生は背負えないのよ。
ただ楽しく暮せばいいじゃない。
と言ってくれて少し肩の荷が降りたことを覚えています。

ああそうか。倒れたら救急呼ばなきゃとか転んだらどうしよう。朝起きたら息してなかったらどうしよう。夜中に物音がしたら飛び起きるとか、そんなコトしなくて大丈夫なんだ。

ただ笑える時間が多ければいいんだ。
と。

今日も今から母と晩酌が始まります。
笑うって酒盛りか???

1日でも穏やかな生活が続きますように。

久々の公開、読んで頂きありがとうございます。


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