書いてみるとやっぱり変わる
こんにちは、本日はライトノベル作家の結月です。
私の体調不良と物書き学校の年度代わりで結構間が空きましたが、そこそこ書いておりました。
第1章のヒロイン周りにお腹が痛くなるほど赤を食らって直した後、侯爵様の執事が暗躍し始めてからは比較的順調で、侯爵様視点の第2章は一発でオーケーをいただきました。
気付けばあと少しで折り返しです。
直しとしてはまず描写、とにかく描写、きっと最後まで描写なんだろうなという感じです。近代ヨーロッパの貴族の生活なんて分かりませんもの。
「結月さん資料持ってるんでしょう?」
先生おすすめの西洋風インテリアとコスチュームに関する本をアマゾンで即決購入しましたが、これをどう文章にすればいいのか分からないから「描写が苦手」なんです。
過去作では現代日本で会社員やってるヒロインの自室さえ上手く描けなかった人間ですよ?
「資料を持ってるのと資料を活用できるのは全く別じゃないですか」
何故か開き直って答えておりました。
もう一つ大事な直しとして、侯爵様の一人称問題がありました。
もともと男性の一人称小説を書きたくて視点切り替えを採用しているので、私の希望は「僕」か「俺」です。しかし侯爵様であることを考えるとやはり「私」がベタかなと思ったのです。英語なら全部“I”で済むというのにまったく面倒ですね。
返却された原稿には、視点切り替えが分かりにくいため「俺」にしましょうと書いてありました。
「いいんですか!? やった!!」
これでまた一歩侯爵様が、亀山くんの大好きな坂下徹に近づきましたよ。
まあ天然で人当たりのいい坂下くんはコミュ力お化けで、合理主義でストイックな侯爵様はコミュ障気味に見えますが、どちらもスペックは高いくせに人間的にポンコツな残念イケメンに変わりありません。私が書いている裏で、亀山くんがずっとニヤニヤしておりました。(侯爵様は呪いのせいだけどな)
企画書を書いていた頃は「女性視点が極端に長かったり男性視点で前と同じシーンを書いたりするのは素人くさいから避けてください」的なことを言われ、絶対やらないなと思っていましたが……。
ついに男性視点に寄り過ぎないよう注意されましたね。
「漫画では両視点で心情をしっかり描くこともありますが、恋愛小説は相手が何を考えているか分からないからドキドキするものなので」
え~、好き同士なのに上手くはまらないすれ違いコントを楽しむものじゃないんですか?
――とは、さすがに言えませんでした。
美鶴さんと亀山くんの中の人は、割と自分が男か女か分かっていなくて、その時その時でどちらにも共感しちゃうんですよね。
本作は間違いなく恋愛下手な侯爵様に共感することでしょう。
さて、美鶴さんの好みの話ばかりしてしまいましたが、もちろんストーリーもこれからですよ。
そろそろ敵役のお嬢様が登場します。可能な限りぶっ飛んだ子にしたいけど、私の筆力次第だから本当に頑張らねばと思っております。ではでは。
以下、美鶴さんの電子書籍です。
『このイケメン、××につき』
『あなたのヒロインになります!』
『CEOからプロポーズされた理由が分かりません』
『妄想しがちな漫画家志望はイケメン御曹司と運命的な恋をする』
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