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人間ドラマが好きなので

 こんにちは、亀山真一です。
 今期のドラマ感想、後半戦もガンガン書いていきます。前半戦は事件とその真相解明がメインでしたが、今回は人間ドラマが大事な作品が多めです。

『くるり~誰が私と恋をした?~』

 設定を知った時は正直どうかと思ったんですが、意外にも今期一番好みだし続きが気になるドラマでした。おそらくクリニックに通ったり認知症の奥様と関わったり記憶喪失が程よく効いたことと、彼氏候補のキャスティングが絶妙だったことが大きいでしょう。
 僕的に瀬戸康史さんは噛ませ犬や残念男子がよく似合う、神尾楓珠くんは意図的かと思うほど恋愛シーンに絡まない、宮世琉弥くんには未熟者感が漂っている印象です。この配役が誰とくっついても新鮮で面白いと思えたのです。まあ、一番僕好みのイケメンは高野洸さんですけどね。
 三人の嘘や事故に関する演出も「自分で自分が分からない」ことへの不安を思えば煽り過ぎとも言えない気がしました。本当に面白かったです。

 ちなみに、お三方のイメージを作り出していた過去の出演作はこちら

→瀬戸康史
『パーフェクトワールド』は報われない幼馴染み、『先に生まれただけの僕』はこの人でいいやと手を打たれた同僚、『ルパンの娘』は捕まり癖のある刑事、『コンフィデンスマンJP』は……さすがにネタバレでしょうか。あんまり「格好いい」役がないんですよね。
→神尾楓珠
『階段下のゴッホ』はひたすら絵を描く浪人生、『顔だけ先生』はマイペースな教師、『17才の帝国』は実験都市の総理大臣、『ナンバMG5』はシュッとした不良、『一番好きな花』も片想いは諦めていましたから、ホントにあの顔でラブシーンのイメージがないんです。不思議。
→宮世琉弥
『ホスト相続しちゃいました』の新人下っ端ホストで顔を覚え、『CODE』は1話で死んでしまい……まだあんまり格好いいところを見ていません。これから来るんでしょうか?

『東京タワー』

 学生の頃に読んだうっすらとした記憶で、江國香織の恋愛小説は静というか文学的というか、あまりキャッキャするものではないイメージでした。それすなわち永瀬廉くんには向いていると期待した第1話で要らないシャワーシーンと要らない九九混じりの台詞に落胆した僕の気持ちが分かりますか!
 第2話以降は軌道修正されて見たかった永瀬くんが見られたし、松田元太くんもいい感じにパッと見クズの二股男を演じてくれた気がします。そう、バラエティの顔をドラマに持ち込む必要はないんです。
 総合的には面白かったんですが、第一印象でどうにも損した作品でした。

『ブルーモーメント』

 山下智久さん一点張りに見せかけて、仁村紗和さんとか水上恒司くんとか平岩紙さんとか、ちょうどいいところを持ってきましたね。しかしよく見れば舘ひろしさんと真矢みきさんがバチバチしているところに伊藤英明さんを放り込むという、政治家の方が豪華だった謎キャスティングです。
 MDSが出動した途端に出口夏希さんがナレーション化するのがちょっと気になりましたが、演者よりは脚本の問題でしょうか。
 脚本に関してはご都合主義もいいところでしたけど、予想できたことなのでいいんです。いろんなところに突っ込みながら、ひたすら「爽やかお天気お兄さん」と「毒舌の天才気象予報士」を使い分ける山Pを愛でるドラマでした。

『ACMA:GAME』

 間宮祥太朗くんが見たかっただけだし、壮大な茶番を見せられることは分かっていたのでこちらもストーリー自体はいいんです。ただ、ゲームを魅せるのが最重要課題のはずなのにストーリーを進めるためにゲームが割愛されている気がしました。どうせ映画化するのなら『ライアーゲーム』みたいに1つのゲームに2、3話使って、最後の親子対決を映画に持っていけば良かったんじゃないですか?
 しかしデスゲームの参加者って、揃いも揃って理解力と記憶力が高いですよね。ゲームが始まった途端、噛ませ犬役も含めて皆さん理性的で盤面整理もお上手で、全くついていけません。僕はだいたい決着がつく頃にルールを理解するのですが……最終ゲームだけ秒で「アキネーターじゃん。とっくにQuizKnockさんが3問同時アキネーター挑戦してるよ」と笑ってしまいました。
 あとは段々と竜星涼さんが格好良く見えてくるのが不思議でしたね。イケメン俳優と並ぶとそこまで美形ではないし、ハスキーボイスが独特なので結構浮くよなと思っていたのですが……トリックスター的な役どころだとバチコンはまる時があるようです。次に書く『光る君へ』もそろそろ活躍しそうな雰囲気があって期待しています。

『光る君へ』

 ここまでの展開、一言で言って最高です。3ヶ月前は玉置玲央さんの豹変ぶりにキャッキャしていたのですが、思い切り無様な転落を演じる三浦翔平さんにケラケラ笑い、最後まで読めない松下洸平さんに釘付けになっておりました。次は前述の通り竜星涼さんに注目しています。
 それから上地雄輔さんと高杉真宙くんは今まで通りちょこちょこ画面に現れては癒しを与えてくれると嬉しいですね。
 ドラマは台詞でできているというのが僕の持論なので、いつになく会話劇の大河ドラマは非常に面白く、魅入ってしまいます。殺陣とか苦手なのですぐに集中が切れていたのですが、本作はいつも45分が短いのです。

 以上、思ったより長くなったのでここで切り上げます。
 というのも『君とゆきて咲く』が終わらないうち(まさかの第一部!)に『ギフテッド』のseason2が始まりもう終わろうとしているのです。ついでに特番ドラマもあるしTVerではリメイクに先駆けて一挙配信されている『南くんの恋人』をめっちゃ見ています。

 というわけで、ドラマが楽しくて何よりの亀山でした。

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