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統計から見えてくる東部地域の姿 Vol.3(令和2年国勢調査 従業地・通学地による人口・就業状態等集計結果)

 今回は静岡県の概要が令和4年9月にまとめられた従業地・通学地による人口・就業状態等の集計結果から、いわゆる「昼間人口」「昼夜間人口比率」の東部地域の姿をみてみます。
 静岡県全体の概要は、県HPに掲載されていますので、興味のある方はぜひそちらを御覧ください。

・夜間人口は、調査時に調査の地域に常住している人口です。(住民基本台帳と一致しません。)
・昼間人口は、従業地・通学地(注1)集計の結果を用いて、次により算出された人口です。
例:A市の昼間人口=A市の夜間人口-A市からの流出人口(注2)+A市への流入人口(注3)
注1 従業地・通学地:就業者が従業している又は通学者が通学している場所
注2 A市からの流出人口:A市からA市以外への通勤・通学者数
注3 A市への流入人口 :A市以外からA市への通勤・通学者数
・昼夜間人口比率は、100を下回っているときは、昼間人口が夜間人口を下回っていることを示しています。

【用語の解説】夜間人口と昼間人口について

 その他の用語については、上記HPのダウンロードファイル「令和2年国勢調査(従業地・通学地による人口・就業状態等集計結果)~静岡県の概要~」(PDFファイル:以下、「県の概要」という。)の用語の解説を御覧ください。

図:市町別昼夜間人口比率(令和2年)
表:市町別常住地又は従業地・通学地による人口及び昼夜間人口比率

 図及び表のとおり、昼夜間人口比率が100以上になっている市町は、熱海市109.4、沼津市107.9、小山町104.6、裾野市102.4、御殿場市100.0で、昼間人口が夜間人口とほぼ同数又は上回っており、昼間における流入人口が多くなっています。一方、昼夜間人口比率が95以下になっている市町は、函南町80.6、長泉町94.5で、昼間は他市町で従業・通学している流出人口が多くなっています。
 また、平成27年(5年前)と昼夜間人口比率を比較すると、熱海市が3.2ポイントの増加している一方で、裾野市は3.7ポイント減少しています。
 従業地・通学地別人口の割合を見ると、「自宅」と「自宅外」を合わせた「自市区町村」の割合は、富士市が50.0%と県内でも最も高くなっています(県の概要2P参照)。一方で、函南町25.7%、清水町29.2%、長泉町29.3%と低くなっています。(注:分母は総数から不詳を除く)
 昼夜間人口比率は、高校や大規模工場・宿泊施設等の立地数等の影響を強く受けそうですが、東部地域局ではそこまで分析ができていません。今後、他の統計数値等と併せて分析してみたいと思います。
 
 今回は、「令和2年国勢調査 従業地・通学地による人口・就業状態等集計結果」から東部地域局管内の姿を見てみました。
 今後も、様々な統計データを紹介していきたいと思います。

(担当:長谷川)