タツマキ/フリーワーカー

広告業界の底辺(制作会社)でコピーライターとして働くこと20数年。2022年に退職し、…

タツマキ/フリーワーカー

広告業界の底辺(制作会社)でコピーライターとして働くこと20数年。2022年に退職し、インタビューをメインとしたライターに転身しフリーで働いています。たまにマンガのシナリオを書いたり、動画のディレクターっぽいこともしてます。

最近の記事

老眼鏡をかけてみて

数年前から、同世代で集まる時に最初に出てくるのが老眼の話になった。 どの距離だと見えないか、メガネはもう買ったのか、見えるようになるのか。 進んでいる人もまだの人も、平等に盛り上がれる罪のない話題なのだ。 ちなみにたまに集まる7名の仲間は私をのぞいて全員目が悪い。 ある調べによると日本人の大人の平均視力は0.5とのこと。 数年前まで1.5を叩き出していた私の視力の割合は なんと全体の7.4%というから、目の良い人間がどれだけ希少かよくわかる。 子供の頃から人並みに勉強もし

    • 面倒臭いが面白い。

      昨年の後半から新しい仕事が始まったこともあって 今年の3月くらいまで結構忙しかった。 フリーランスの身としては喜ばしいことだしありがたいんだけど なんかちょっと疲れてきちゃったのである。 3月終わりに諸々を放り投げるように納品し、 春休みの息子を連れて南の島へと逃亡した。 その後、4月の半ばくらいに前職(広告制作会社)の営業から 新規の打診があって、ちょっと迷ったんだけど 暇だったんで承諾した。 広告仕事だしどうせロクでもないスケジュールだろうから 特に他の仕事を入れずに

      • 例えキラキラしてそうに見えたとしても。

        1軒挟んだお隣に、息子と同じ保育園に通っていた関係で 仲良くしている女性がいる。ママ友ってやつだ。 小学校も同じなので、最初の1年はほぼ毎朝、道路で登校していく 子どもたちの背中を見送りながら何となく立ち話をしていた。 2年生になってからは内玄関で見送っているので あまり顔を合わせることはなくなったんだけど。 私は息子の入学と同時に会社員を辞めたが 彼女は2人の子供を育てながら会社勤めを続けた。 入社して長く勤めているのでそれなりに責任もあるようで 子どももまだ小さい立場な

        • 小麦粉をやめてみたら。

          この春くらいから始めたことがある。小麦粉断ちだ。 というのも、もう数十年悩まされ続けてきた「手湿疹」が 昨年の夏、これまでにないほど酷くなり 痒みによる寝不足も重なって体調もメンタルもボロボロの 数ヶ月を送った。もうあんな夏は2度とイヤだ。 何か体質改善を試みなくてはイカンと意を決し、 あれこれ試してみようと思った。 まずは朝のカフェオレに入れる牛乳を豆乳に変えてみた。 しかしよく考えてみれば牛乳なんてそれ意外ではほとん飲まないし 豆乳はちょっときつかった。美味しくない。

          50歳を目前にして思うこと

          今月の頭に誕生日を迎えた。49歳だ。 そうか、49歳なのか。 ここ数年、自分が何歳だかよく分からなくなることが多かった。 今、48だっけ?49だっけ?と思っていたけれど今年で49歳ってことは それまでの私は48歳が正解。当たり前だけど。 多分、もう忘れない。 というのも、49歳って結構色々と思うところが多い。 40代最後の年。つまり次の誕生日からは50代が始まる。 50代って、すごい。 もちろん40代に入る時も何かしら感じるだろうけど 私の場合は高齢出産だったため、40

          50歳を目前にして思うこと

          ある広告を見て、コピー書くのが辛かった理由がはっきりとわかった。

          この季節になると増えてくるのが塾の広告である。 私は書いたことはないけど、先輩が大手学習塾の広告を 何年も担当しており、中には少し評判になったコピーもあった。 ここ数年は電車に乗ることも減ったのであまり見かけていなかったが 私の中では塾の広告といえばターゲットは高校生だと思っていた。 あるいは中学生くらい? でも今日みた広告に出ていたのは小学生(低学年)だ。 つぶらな瞳と言う表現がぴったりの、まだあどけない雰囲気の 男の子がまっすぐと斜め45度あたりを見つめている。 その

          ある広告を見て、コピー書くのが辛かった理由がはっきりとわかった。

          きれいなノートを買ったはなし

          とってもきれいなノートを見つけた とっても高かったけど とってもきれいだったので 思いきって買うことにきめた とってもきれいなノートには いいことだけを書くことにきめた はやくきれいなノートに書きたかったので なにかいいことを 探すことにした なんでもないことの中にも いいことを探し つまらないことも まるでいいことのように きれいなノートに書いてみた とってもきれいなノートを買って 私のまいにちに なんだかいいことが増えた というおはなし

          きれいなノートを買ったはなし

          息子7歳のメンタルが羨ましいと思った件

          息子(7歳)がクラスメイトの一人と約束をしてきました。 13時にいつもの公園。先についちゃったらお互いに待っていよう というところまで決めて。 その子とは以前も約束をしたことがあり、 実はその時は息子が公園に行ってもおらず反故にされた形に。 その時の息子が言うには 「行けたら行く」って言ってたからかもね、とのこと。 まぁ、そんなもんかなと思ってそれ以上は追求しなかったんです。 そうしたら今回も同じく友達は来なかった。 息子は汗をかきながら、公園中を見回ったらしいのですが

          息子7歳のメンタルが羨ましいと思った件

          私の夏休み 2日目

          息子と旦那が4泊5日の帰省に出かけて2日目。 昨日は残った仕事を終わらせて買い物へ出かけ 様々な食材を買い込んできました。 料理をせずとも美味しく楽しく健康的に 過ごすための食材。けっこう色々あるもんですね。 今朝は久々に遅く起きて、本日唯一自分に課していた仕事 布団干しをすることにしました。よっこらしょ。 時間に追われている普段は次から次へとタスクを こなすために体がチャカチャカ動きますが 「やってもいい、やらんでもいい」という今は なんだかかったるくてやりたくないな

          私の夏休み

          朝から晩まで家族の食事作りに忙殺されまくっている 世の中のお母様たち、お疲れ様です。 夏休みがこんなにも過酷なものとは 小学生の母になるまで知りませんでしたよね。 そんな私も本日から、本当に本当の正真正銘の お休みなのであります。 なんと息子と旦那が、旦那の実家へ帰省! しかも4泊5日の豪華プランなのであります。 この日をどれだけ待ちわびていたか。 正直、家族で行った旅行よりも、何倍も楽しみだったのだ。 もうこうなったら、とことん怠惰に過ごしてやる! 絶対に料理なんか

          勤務医は辛いよ。開業医も辛いよ。

          少し前のことになるが、3人の開業医に取材をした。 一人が美容皮膚科の女医A、もう一人が美容外科の女医B、 最後の一人が泌尿器・美容クリニックの男性医Cである。 3人に共通する点が「美容」ともう一つ「育児」なんである。 女医Aさんは、医学部時代に出産をしたという。 なんとか卒業はしたものの当直なしで入局できるところがない。 それで美容皮膚科へ進んだ。当直がない唯一の科だったから。 やがて子どもが2人加わり、それぞれ2歳、4歳、8歳の時に開業したという。 白目。失神。 聞

          勤務医は辛いよ。開業医も辛いよ。

          夫婦関係も未病のうちに手を打つべきなんだろうな

          ここ最近多いのが、中医学をベースにした治療を行っている医師の取材。 共通して言っているのが、病気になる前に手を打って欲しいということ。 このこと自体は別に新しい考えでもなんでもなくて まぁそうだよねといったところ。 でも分かってはいるものの、やっぱり病院というのは 病気になったり調子が悪くならないとなかなか足が向かないもので。 しかもお医者さんだって、インタビューではそういうこと言うけど 実際に「なんか調子悪い」みたいなことを言っても 大抵が「様子を見ましょう」で帰されるこ

          夫婦関係も未病のうちに手を打つべきなんだろうな

          ネガティブな話の中にその人の真実って隠れているのかも。

          自分の中の軸足をコピーライターから インタビューライターに変えて9ヶ月。 コピーライター時代もインタビュー仕事はあったけど どちらかというと苦手にしていたジャンルだったもので 1年間、みっちりやれば少しは慣れるかなと考え、 100人に話を聞くことを目標にしてきた。 あくまで子育てと家事がメインの主婦ライターなんで 稼働時間は限られているけれど 100人には届かないまでも80人ちょいくらいには なんとか届きそうな予感。 今日はクリニックの内科医さんに取材。 比較的医者のイ

          ネガティブな話の中にその人の真実って隠れているのかも。

          下手だけどいいもの。

          とある写真家さんのnoteで、 上手いけどイマイチな写真と下手だけどいい写真 というものがあると知り、なるほどと思った。 我が家はおもちゃが少ない分、 息子(6)にはたくさんの落書き帳を与えている。 だから暇さえあれば何かを描いているのである。 保育園の頃から決して上手とは言えない絵だった。 周囲の子に比べても稚拙で 描いた子の年齢を当てるクイズがあれば 多分マイナス2歳くらいの印象だった。 ところが、ここ2年くらいで 私はすっかり息子の絵のファンになった。 なんか、い

          下手だけどいいもの。

          お片付け道

          整理収納アドバイザーという肩書きが割と一般的になってきたように感じます。 主婦系の雑誌では必ずといっていいほど登場しますよね。 先日、私も取材をさせていただきました。 なんというか「片づけ」って生活とか暮らしとかの枠を 完全に超えたものになったなぁと感じました。 書店に並ぶとしたら「ライフスタイル」ではなくて 「人生」とか「自己啓発」の棚。文化でもいいかも。 なんか茶道や花道のような「道」の一種にも見える。 お話を伺って、本当にいちいち素晴らしくって 全てにナルホドと

          自分らしく生きるはもうやめてくれ。

          とある人のインタビュー記事を見て改めて思ったんですが 私は「自分らしく」という言葉が好きではありません。 20数年もの間、広告コピーという名の ポエムを量産してきた自身の戒めでもあるんだけど かくいう私も何度となくこの便利なキラキラワードを 使用してきました。 そして私に限っては、このポエミーなワードは 他に言うことがない時の苦し紛れの逃げコピーでした。 マス広告のコピーを提案するときって 少なくて100本くらい、ほとんどの場合もっと書きます。 一つのことをあっちから見

          自分らしく生きるはもうやめてくれ。