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脱プラスチックを始めてみました

日本でも最近はプラスチックの海洋汚染や環境問題が話題に上ることも多くなりました。先日書店でナショナルジオグラフィックのプラスチックの環境問題の別冊『脱プラスチック』が目に留まりました。内容はプラスチックの環境問題についてわかりやすく解説されており触発されたので脱プラスチックな生活を始めてみることにしました。

プラスチックの処理は難しい

一度生産されたプラスチックは種類にもよりますが数百年分解されないそうです。さらに水に浮くため流れ出したプラスチックはやがて海に到達し蓄積していきます。焼却して処理すれば二酸化炭素を放出してしまいます。リサイクルは全体の10%以下しかされていません。現在のプラスチック製品は複数の種類のプラスチックを組み合わせて作られていることが多くリサイクルが非常に難しいのです。処理が困難であることからプラスチック問題解決にはプラスチック自体の消費量を減らし、ゴミを減らすことが求められます。

大きな取り組み、小さな取り組み

プラスチックの消費量を減らす取り組みでは大きな取り組みと小さな取り組みがあるそうです。大きな取り組みとはプラスチックを生産している企業が生産したプラスチックの処理までを考慮して経済活動をすることです。根本解決をするにはこの大きな取り組みが必須であると言われています。だだしこれは一個人ができることではありません。大量生産、大量消費という経済活動の形を変える必要があるからです。小さな取り組みとは個人が消費するプラスチックの量を減らすことです。この小さな取り組みが社会全体のある程度の割合まで浸透すれば大きな取り組みへと変わります。そんなことで私もまずは小さな取り組みから始めてみることにしました。

プラごみを減らしてみる

週三〜四日、昼ごはんは近所の弁当屋のテイクアウトをしています。弁当プラスチックのトレーですね。まずこれを無くせないかと考え弁当屋のおばちゃんに持参した弁当箱に入れてもらえないかと聞いてみました。結果は笑顔でOK。言ってみるものですね。用意した弁当箱もプラスチック製では嫌なので金属製の物を選びました。インド製の弁当箱、ダッバーワーラーというインドの弁当配達に使用されるもので配達中に盗まれないよう南京錠をつける場所が付いているのが特徴です。持ち手がついており、丈夫で中の液体がこぼれないのがとてもいいです。なんとなくレトロなデザインも気に入っています。

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次に二日に一本くらいのペースでペットボトル飲料を飲んでいましたが、これもやめてかわりに水筒にしました。購入したのはSTANLEYのレガシーシリーズの500mlです。こちらもクラシカルなデザインがお気に入りです。これに浄水器を通した水道水と氷を入れ一日すごします。保温性は抜群で朝に入れた氷は夜まで残っています。私は飲料水の水質や味などにこだわりは持っていません。そんな人間が水道水が飲める日本でミネラルウォーターを買っていたことが馬鹿らしくなりました。

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この二つのことを変えて数週間が経ちました。結果自分が無意識のうちにたくさんのプラスチックを消費していることに気づかされました。これまで燃えるゴミは週一で40Lのゴミ袋を出していましたがこれが二〜三週間に一回に減りました。水筒を使う習慣ができるとペットボトル、缶飲料も買わなくなり燃えないゴミもほとんど出なくなりました。弁当箱を使う、水筒を使うようにした。たったこれだけのことを変えただけで、自分が無意識のうちに大量に消費して捨てていることに気づきました。考えてみれば毎日何かしらのゴミを集積場に出していました。しかし普段生活するだけでそんなにゴミが出るものでしょうか?無意識の消費活動を少しだけ意識するようになりました。


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