見出し画像

保護猫《さん》とウチの《まる》 ①

ちょうど1カ月前、7月26日日曜日、午後3時ごろ、私とオットは、うっかり勢いで、野良猫の《さん》ちゃんを保護した。

画像1

その経緯を何回かに分けて書こうと思う。


うっかり勢いで保護したのだが、それまでもちょっと迷ってはいた。この子、うちの子にしようか。

《さん》じゃなくても、きゃわいい子猫なんかいるといいなー、と二人で話すこともしばしばあった。
事実、「かわいい子猫がいるんだけど、もう一匹飼わない?」なんて知り合いに聞かれて二人でテレッとなり、うっとりしながら目がハートになるのだけれど、そのたびにとある画像を思い浮かべて「いやいやいやいや」と首を振り、「ムリムリムリムリ」とあきらめていた。

我々の脳内には、絶対女王《まる》様のイメージが浮かんでいる。

どんな猫も、もう1匹飼うのは無理だと思っていた。


絶対女王《まる》
まるの何が「絶対女王」かというと、彼女は何もかもが「絶対イヤ」なのだ、私とオット以外。

 ↓ 絶対女王

画像2

我が家に来てから8年、猫好きの甥や姪(二人とも大人である)、義母(まるにとっては”ばあちゃん”)が、何回来ていくら甘い声で誘おうとチュールをちらつかせようと、絶対近寄らない、触らせない。ましてやナデナデなど夢のまた夢。

中でも彼女が最も許せんのは、目の前をちらつく他の猫だ。
お隣の気のいい外飼いの猫ちゃんたちも、時々我が家を覗きに来る野良ちゃんたちも、チラリと彼女の視界に入ろうものなら激しい敵意をむき出しにする。

ちなみに《まる》様は室内で飼われておられる。
エアコン嫌いの我々のため、1階には東西南北大小の窓や掃き出し口がいっぱいある。(風通し抜群)
そこにはしばしば、よその猫が現れる。

その途端《まる》様は、ウゥゥゥーと低い声を発しながら2階も含め家中の窓という窓をグルグルとパトロールし始め、ロックオンした猫が視界から消えるまでそれをやめない。

私は、その状態を「警戒警報発令」と呼ぶ。

以前お試しでとても小さな子猫2匹を一晩預かったことがある。
まるに見られないようかごに入れ、タオルをふんわりかけて、彼女から離したところに置いて私が付いていた。
しかしまる様は女王であられるが猫でもある。好奇心はたっぷりだ。
何事も新しいもの、珍しいものはチェックせずにはいられない。やはり女王は検分に来られた。

かごの中からは、小さな子猫の鳴き声。
まる様は「ガウゥゥゥー」、とお言葉を発した。

私はそっとタオルを取り、まるにかごの中の子猫を見せてみた。
まる様はうなりながら、後ずさりをされていった・・・・・・

あかん。

まるは用心深く、臆病で、それ故攻撃性も高い。
彼女の殺傷能力の高さは私もオットも身をもって味わっている。
脱走した際に、近所の気に入らない野良猫に襲い掛かって被毛をむしっているのも見ている(とほほ)

甘噛みも爪を隠した遊びもできるのだが、いざ本当にイヤとなると全く容赦がない。

武器「まるの爪」 攻撃力380(流血必至)
武器「まるの牙」 攻撃力500(要病院)
武闘家専用

まるが用心して後ずさっているうちはいいが、子猫たちがうっかり近づくとどうなるか分からない。
そしてまるは八つ当たり女王でもある。
オットも私もきっとターゲット。
No one can stop her.

やはり彼女と他の猫の同居は難しいと、その時改めて思った。
可能にするためには飼い主の我々の配慮が相当必要であろうし、その分色々負担が大きい。

まる1匹を大事に飼おうと決めていた。

画像4


だが今!
我が家には絶対女王《まる》メス8歳避妊済みと、気のいいボクちゃん《さん》元野良推定1歳半~2歳オス先日去勢完了が同居している!!

画像4

彼らの関係はまだまだ不安定だ。
先週私は胃が痛かった。

けれども今、何とか落ち着いて生活ができている。

だからこの記事を書こうと思った。
思えてよかった(T_T)うぅ

特に知識が身に付いたり感動があったりする内容ではない、ただの記録だけれど、今だから覚えているあれやこれや、細かいことも忘れないように残しておこう。

そう思える今日、《さん》を保護してちょうど1カ月、8月26日午後3時である。


その②へ

お読みいただきありがとうございます。楽しんでいただけたなら嬉しいです😆サポート、本と猫に使えたらいいなぁ、と思っています。もしよければよろしくお願いします❗️