見出し画像

猫が違いすぎる!


我が家の猫2匹が違いすぎる話であり、さんの結石の後日談でもある。
主にもう一匹の猫、まる女王を可愛さ余ってディスる記事だ。

にゃんとな?
あたちディスられてんの?


先日、夏に愛猫《さん、オス推定3歳ほど》が結石に罹った顛末を書いた。
このさんは去年の夏、すでに1歳半ぐらいになっていた立派な大人の野良猫を保護したものだ。
しかしさんは、トイレの粗相を全くしない。

結石治療で、ペットシーツを敷いたケージに入れられても断じて猫砂の入った箱のトイレを要求した。
その後の膀胱炎でものすごい頻尿になっても、決してトイレ以外の場所で粗相はしない。

闘病中のさん


それに対し、まる女王陛下ったら・・・
あんまりでございます!

ということを書く。


まる女王陛下は御年9歳、我が家で暮らし始めたのは生後3か月ほどから。
元はやっぱり野良だけれど室内暮らしも9年の大ベテランである。

ご幼少のみぎり。


このまる女王は、後輩猫のさんが病気で苦しんでいても一切同情は寄せず、少々薬臭いさんがケージ暮らしになったら近寄ってはガウガウうなり、ケージから出ても半日ほどは全く知らない猫に対するように警戒警報を発令するる冷酷非情、氷の女王である。

その罰が当たったためか、この10月にご自身も突如膀胱炎を発症された。
9年ぶり2回目の甲子園である。
生後4か月、我が家に来て1か月ほどの時に一度罹患した。
それ以来ず―――っと元気でおられたのに、急に?

びっくりした。頻尿&血尿。

もちろん病院に行き治療してもらった。
さんと違って病院でもガウガウとうなりながら威張り散らすまるを診たセンセイは、苦笑いしながら「毎日お薬飲ませるのは無理だよね?」とおっしゃった。
私はもう、それは素早く「無理です」と答え、2週間継続の抗生剤を注射してもらった。
9年前は「これ苦いんだよね――――」というお薬をだましだまし飲ませるのが本当に大変だったものだ。

2週おきに合計3回、注射を打ってもらったお陰で、陛下は今はまた元気に政務に励んでおられる。
1回目、そして薬が切れて再発した2回目の時は、まだ具合が悪かったためか診察室でもおとなしかった女王、しかし念のための3回目の注射、「あたちは全く具合が悪くないのになんだってこんなことされてんだよ?」のお気持ちが全開で、注射の時に顔を保定していた私の手をがぶりと、結構ガチで噛まれた。

八つ当たり女王。

幸い多少の理性はおありだったようで、今回出血には至らず私のお医者行きは免れた。以前ワクチン接種の時に私は病院送りにされた。


それはさておき、だがしかし、である。

この女王陛下、トイレがものすごくいい加減である。
大体おしっこは、ちゃんとしてても1日1回、下手をすると2日に1回。センセイもあきれるし身体に悪いとおっしゃるがどうすることもできないし、本人は平気そうだし毛づやも良く診察でも悪いところは見つからない。
無理やりトイレにお連れするとものすごく怒られる。

そして、年に数回だけれど特に湿度気温の高い時に、所定の場所に粗相をされ大変迷惑である。全く信用できない。匂いが残らないように徹底的な掃除を強いられる。

だから膀胱炎で頻尿が起きた日にはもう笑うしかない。
救いなのは、いつもの健康なおしっこと違ってほんの1滴、しかもほとんど匂わないことだけれど。
まずソファ。そして部屋や廊下の隅っこ。ご自身が気持ちがよいと思われたところはそこがトイレだ。

小さい頃膀胱炎にかかった時にセンセイに言われたことだけれど、多分ちっこで座り込んだ時にひんやりさらりとした感触のところがいいのではないかとのこと。

バスタブの中も要注意である。

最初の、小さかった時の膀胱炎はちっこがしたいのに痛くてトイレの中で叫んでいて、でも痛いからたくさんはできなくて、あちこちひんやり座り心地のいいところを選んでポチポチと、数秒おきに何十回も血尿ぽちりを繰り返していた。
かわいそうであった。見ているこちらも辛かった。
もしかしたらその時の体験からトイレがお嫌いになったのかもしれない。

今回は薬のお陰もあってか鳴き叫ぶことはなく、頻尿もそれほどではなかったけれど、それでも二日ほどは女王も我々も悩まされた。

ソファは新聞紙とペットシーツで覆った。そこは頻尿時の鉄板トイレスポット。そこがよいのだと。だからもう、心おきなくポチっとしていただこう。

9年前の経験も生き、幸いソファ本体にも家にも被害なく終わった。
廊下や部屋の片隅、バスタブの中も定期的に点検し、見つけたらすかさず赤い1滴2滴の血尿のあとをアルコールで拭き取ればそれでよし。

だから、・・・・

あっっ
今、目の前で女王陛下が寝ぼけて、棚の上で寝がえりをうって落下された!!

本日、記事を書く直前、落ちる前の女王陛下

幸い無事着地、動揺のあまりか驚いて野次馬に来たさんに慰められていた。普段近寄らせないくせに。
さんもそういうとこよ。


話を戻そう。
だからまる女王の頻尿で被害はなかったのだけれど、それにしてもあんまりいい加減じゃありませんか、女王様、トイレ。

家中気が向けばどこでもトイレ?
一番笑ったのは、しばらく気に入って寝床にされていた段ボールの箱も、座ってひんやりスポットだったために頻尿用トイレになってしまったことだ。

新鮮なくだもの


そこも?

結果、その都度きれいにしたダンボールも寝床としての価値を失った。
途中からペットシーツを敷き、そこはお気に入り頻尿スポットだ。

最終的に、膀胱炎が治ってからも中にペットシーツを敷いて、念のためその下にもシーツを取り付けてトイレに改造したら、しばらくはお気に入りで膀胱炎の症状が治まった後も毎日1回、決まりよくそこでちっこされていたので、大素晴らしいその調子だまるよ、1日1回はちっこをするのだよ、と思っていたのだが、何の拍子かそこも特にお気に入りではなくなった。

さんはペットシーツをトイレだとは一切認識しないけれど、まる女王は割とお気に召されたペットシーツの段ボールトイレ(元寝床)


特に普段と変わらないしつらえなのに、急に。
尿意はあり、何回も出たり入ったりを繰り返し、結局元の普通の猫砂トイレを使用された。

なぜ?

気まぐれすぎる。
キャットタワーのバスケットも、とてもお気に入りだったのにある日突然絶対入らなくなった。

バスケットを愛用されていたころ。
以前ご愛用だったベッド。これもなぜか全く使わなくなった。
今はボキが使ってるでし。
今はボキが使ってるでし。


現在ダンボールトイレは、使用されたりされなかったり、陛下は幸い粗相もなく毎日健やかにお過ごしだけれど、だんだんちっこの間隔は間遠になり、ここ最近2日に1回の時もある。

さんも結石の大病をしたものだから、毎日健やかにトイレができることを寿がれ、まる女王ときた日にはちゃんとちっこが出ればそれだけでああよかったいい子だね偉い偉いと、たいそう褒められもてはやされる。

猫ってそういうものですよね????

そしてたった今は、棚に寝たこともそこから落ちたこともなかったような顔をしたまるの代わりに、我が家で一番温かいその棚にさんが寝ている。

ここもおさがりでしかね?


そのさん、穏やかな猫柄、食欲過多なのは玉に瑕だけれどとにかくトイレに関しては全幅の信頼。
対するまる女王、まったくあてにならない気まぐれトイレ下手ヘタ女王。
もうちょっとご信頼申し上げたいのですが・・・


そこがまた、かわいいのよね。

だいぶおふざけのご様子。





この記事が参加している募集

#我が家のペット自慢

15,661件

#ペットとの暮らし

18,335件

お読みいただきありがとうございます。楽しんでいただけたなら嬉しいです😆サポート、本と猫に使えたらいいなぁ、と思っています。もしよければよろしくお願いします❗️