詩 No.043 不快な背景
私は背景
人を引き立たせ
活躍させる
私はそこにいるけれど
『私』はそこにいない
『私』を生かしたくて
叫び続ける
背景は騒音を放ち
私は背景でさえなくなる
『私』は腐敗する
腐ったらすぐ捨てなくちゃ
他のものも腐っちゃう
『私』はゴミ箱へ...
誰が腐ったのか?
誰が腐ったと決めたのか?
腐りではない
それは色
混沌とした鈍色
人を不快にさせる色
私は恐れられた
叫び続けろ
たとえ捨てられても
ゴミ箱から溢れた色が
みんなを不快に染め上げる
そしてようやく、そこに『私』はいる
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