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飲み会の幹事をやると養われるマーケターに必要な10くらいの力

「良いマーケターになるためには、積極的に飲み会の幹事をやるべき、マーケターとしての力が培われる」
みたいなことをどこかで見たんですね。
ちょっとどこで見たか忘れたんですが。

自分もよく飲み会の幹事をやることが多いです。
しかも割と自分からやりに行くことが多い気がします。
だからと言って、自分が良いマーケターだ、とは思いませんが、
でもマーケティングする上での力は確実に養われてると感じています。


こんな時期だけど、こんな時期だからこそ、自分が楽しいと思える記事を出したいなと思いました。

何が養われるのか、いくつかあるのですが、飲み会をやる時の流れに沿って説明してみようと思います。


1.目的を決める

一番大事です。なんだって目的ありきです。
その飲み会は何がしたいのか。社内交流を深めるのか、合同でするコンパなのか、取引先と仲良くなるのか・・・などなど。
ここが決まらないと何も進みません。


マーケも一緒です。
目的・課題設定力に置き換えられます。
マーケターは目的をたてて、それを達成するために何をすべきか、戦略をたてていきます。
それ以前に、課題が何かを見つける力も必要な場合もありますが。

ちなみに僕は何をするにも、「これってどうしてやるんだっけ」を考える癖が飲み会の幹事をやることでついたと思っています。



2.ターゲットを決める

設定した目的を、誰とあるいは誰が達成すべきなのか考えていきます。
交流会ならどの人を集めるべきなのか。
もっと言うと、目的が新卒社員と先輩社員との交流なのであれば、新卒社員はもちろんですが、先輩を呼ぶべきで、じゃあどの先輩社員がいいのか、クッションになる人が必要か、など考えていくわけです。


マーケも一緒です。
ターゲット選定力です。
その目的を達成するには、どこを狙うべきなのか、誰に対してサービスを提供したいのか、たとえばそれって30代男性なのか、なぜその設定にしたのかなど、このターゲット選定は戦略を決めるために非常に大事です。
また適切な人員配置をする力も養われます。


3.人数を調整・招集する

目的とターゲットが決まったら、該当者を集めていきます。
どのくらいの人数なら交流という目的が達成できるのか考えてみましょう。
あまりにも大人数ではちゃんと交流できなそうですし、少なすぎもよくありません。

仮に全体で10人と設定して新卒:上司=1:5の割合で来られたら苦行です。
適切な人数、人数比、そしてしっかりと呼べるか、考えていかなければいけません。
さらにゲスト的な存在(社長とか)がいたら評価されますね。


マーケも一緒です。
情報整理能力と調整力です。
これはターゲットリストを作ることにも似ています。
母数が集まらないと判断されれば、ターゲット選定からやり直す必要がありますね。
ゲスト=ねらい目企業を見つけることが出来れば営業側から喜ばれることうけあいです。




4.場所を決める

人数やターゲットに会った場所を決めていきます。
交流会なのにクラブばりの爆音な場所は選ばないですし、静かすぎても気まずさ全開になりそうですよね。

ほどよく騒がしく、かつ、ちゃんと交流するために個室を選ぶのがよさそうです。
席替えするのも考慮して、座敷だとなおよいかもしれません。

さらに料理です。
参加者の苦手な食材があるかどうかや、料理の質が低くないかどうか、ということも考えなければなりません。

出来れば一度下見に行って、座席や店員さんの雰囲気、料理の種類なんかを確かめるといいですよね。


マーケも一緒です。
リサーチ力です。
場所を決める、つまり攻める領域を設定し、サービスのポジショニングをするわけですね。

自社のサービスでこのポジションを狙うぞ、と決めるには事前のリサーチは必須です。
また新しいお店があるか、つまりアンテナを張って、新しい広告施策があるかどうかなどを常に仕入れておくのもマーケの大事な仕事の1つです。



5.コンテンツを準備する

目的を達成するためには何があればよいでしょうか。
そうですね、適切なコンテンツです。
交流会であれば何を話せば適切に交流できるか考えていきます。

あらかじめいくつか質問内容や受け攻めを考えておく必要があります。
忘年会とかなら、みんなで遊べるゲームの準備とかになるかなと。


マーケも一緒です。
コンテンツ企画力です。
狙ったターゲットに何を伝えたら、適切にコミュニケーションできるでしょうか。
それはWebサイト上なのか、テレビCMなのか、SNS投稿なのか。

コンテンツ企画は方向性が決まっても、具体的にどうするかという点はマーケだけでなく、デザイナーが必要になったりするので、適切な人員配置力やコミュニケーション力も強化できます。



6.当日仕切る

人を決めて、場所も決めて、コンテンツも準備し、当日を迎えたら、幹事としてラストスパートです。
当日のアナウンスや先導、注文、二次会があるなら予約をするなど、当日の全てを仕切る必要があります。
周りに気をくばって、全員が楽しめるように縁の下の力持ちとなるのです。
これ大変です。頑張っていきましょう。


マーケも一緒です。
気配り力とディレクション力
目的達成のために遂行するべきことは多岐にわたるのですが、優先順位をつけてこなしていく必要があります。

また多くのメンバーで業務にあたっていたら、ケアをしなければならないこともありますね。
しっかり周りを見て、声をかけてあげるなど気配り力も鍛えられます。
これに関しては僕結構苦手です(照)



7.急な変更に対応する

ドタキャンやドタ参は飲み会あるあるですが、幹事はとても困ります。
なのでそういった不測の事態に備えて対策しておく必要があります。

早めに分かれば店に伝えておいたり、最悪キャンセルできなければ全員から少しずつもらってもいいようにしておくなど。
様々な事態を想定し、即座に対応できるようにしておかなければなりません。


マーケも一緒です。
対応力です。
というかビジネスマンほとんどだと思いますが想定通りに物事が進むことなんて滅多にありませんよね。
目的を決めて、数字を設定したのに届かない、想定外の場合にいかに対応するか、これはマーケの腕の見せ所です。



8.感想を聞く

これかなり大事だと思ってます。
もしやったことない幹事の方がいたら、その飲み会が成功だったか失敗だったかを何らかの方法で確認してみてください。

直接聞くんじゃなくて、「あの店よかったよねー」とか「あの人あんま喋ってなかったねー」みたいな自然な会話で聞いてくださいね。
確認し、失敗した部分があればコンテンツや場所を改善していくことができます。

逆になぜ成功したか分かれば、良いところはそのままにできます。
次の飲み会プランニングを上手く組むことができるようになっていくわけですね。


お気づきでしょうが、マーケも一緒です。
PDCAです。



まとめ

飲み会の幹事って正直面倒じゃないですか。
でも書いてきたように率先して行うことで、いろんな力が身につくんじゃないかと思います。

ちなみに僕は好きでやっていることが多いです。
新しいお店試せたり、自分の好きな店行けますからね。
飲むの好きなだけです。

あと関係ないですが焼き鳥の盛り合わせって頼みたくないんですよね。
楽なので自分も頼みがちですが、なんか楽しませる気持ちとか自主性が削がれてる気がするんです。
ただ、そういうの気にしない飲み会なら全然問題ありません。

あと幹事見てると、人となり分かりますよね。何となくですが。
場所こだわらない人は、当日のコンテンツ力(話術とか)に自信がありそうですし。
事前に準備をしたい人は用意周到な戦略を立てることが得意そうです。

そしてやっぱり大事だと思うのは自分が楽しめるかどうかだと思います。
これだけ準備して、ちゃんと楽しませなきゃ、の中に自分も入ってたらいいですよね。


マーケも一緒です。
楽しんで出来たらいい成果出る気がします。
楽しむ力、大事です。

よろしければサポートお願いいたします。 カフェで書くことが多いので、コーヒーを飲ませていただければと存じます。