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【ありふれた日常から】コロナの頃を思い出して

ほんの数年前とずいぶん変わってしまった。
変わったのではなく、元に戻ったというのが正しい。
あの頃は咳払い一つしただけで、周囲から視線を浴びた。
いろいろな制約に縛られてたいへんだったなあ。

それでも何か良いことがなかったかと考えてみるが、辛かった思い出しか出てこない。
いや、何かあるだろう、何でも良いから思い出してみろと記憶を絞り出す。
「あった!」
20年近く一度もなかった朝の通勤電車で座れたこと。
でもこれだけ。

あんな思いはもう二度としたくないね。



「通勤電車の詩」を読んでいただきありがとうございます。 サラリーマンの作家活動を応援していただけたらうれしいです。夢に一歩でも近づけるように頑張りたいです。よろしくお願いします。