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「おふでさきの物語」 第九章 その2

 この世界が創造されてから今まであらゆる時代、世界中の隅々までをも見渡していくと病気というのも、千差万別にさまざまなものが存在しています。でも今回、神様がこの人間世界に現れてからは、どのような難しい病気であってもしっかりと救済するための、確かな方法を教えていくのです。今から具体的な方法を教えていくので、神様がたとえどのようなことを説いたとしても、しっかりと聞いてほしいのです。今このようにして病気に伏せっているのは本当につらいことでしょう。でも、これから先の、将来の楽しみを想像してみてください。もう既に、これまでに何度も精一杯の説明をしてきました。その言葉の一つひとつをしっかりと考えて反省してください。神様が導いているこの道はまずどんなことでも、先に大切なことを知らせているのです、そうしてしっかりとしらせてから、どのような働きもするのです。この話を人間たちはいったいどのように考えているのでしょうか。一番大切なことは、この神様の確かな自由自在の働きをしっかりと人々に伝えたいということなのです。
 神様は心から、この真実を人々へ知らせていきたいと願って急いでいるのです。しかし、このぢばの側にいて人々の手本となるべき者に対して、どのように神様が頼んでも、まったく神様の言葉を承知しようとはしません。ですからどのようなことを、たとえ説いてきかせたとしても、今のこの状態というのを考えて、簡単に判断するのではなく、将来までも見据えてしっかりと考えることが大切なのです。神様がだんだんと話を進めていくなかには、もしかしたら、承知できないこともあるかもしれません。理解できないこともあるかもしれません。でも神様はしっかりと将来理解できるようになるであろうことを今、伝えているのです。
  ではこれからいったい何の話をするかというと「かんろだい」についての話を進めていくのです。もちろん今までにもかんろだいということを説明してきました。そうして実際に作らせてはみましたが、それはあくまでも、簡単な雛型でしかありません。ですからこれから、少しずつかんろだいについての具体的な話を説いていくのです。
 まず最初は中心に少しほぞを作って半径三尺の六角形の台を作ります。今までいろいろなことを説いてきましたが、それはすべてこの台を据えるために説いてきたといっても過言ではありません。この台さえしっかりと据えたならば、どのようなことも怖くはありません。神様がしっかりと働くことができるのです。神様が直々に指図をしてはじめたことなのですから、これを止めると言う事は、命にも関わるほど大変な事態になります。このできた台をみて本素晴らしい結構なものができたと喜んで、これこそ神様の真実の教えだと感動したことならば、このかんろだいが完成次第につとめをつとめるのです。そうすれば神様はどのようのも働くことができるのです。この台をいつ本当に完成させよと神様はいいません。しかししっかりと完成させた暁にはすぐにでもつとめをすることが大切です。
 このつとめさえしっかりと勤めたならばどのようなことも決して適わないということはないのです。神様から直々に「与え」を確かに渡すのですから、それをしっかりと見て欲しいのです。どうのようなことをたとえ伝えたとしても、その証拠がなければ、やはり人々は疑念を抱くことでしょう。ですから、これからはどのような些細なことでも、具体的にかみ砕いて教えていくので、それをしっかりと守らなければなりません。
 どのようなことを細かくいうかというとやはり「かんろだい」についての説明を細かく説明していくのです。この六角形の台を次々に積み上げて、二尺四寸の高さにまで積み上げます。その台の上に平鉢をのせて置いたなら、その平鉢から確かなる「じきもつ」を授けることにするのです。その「ぢきもつ」をいったい誰に与えるかというと、この世界を想像した「をや」に与えるのです。神様からこの「ぢきもつ」をもらう「をや」の心をいったいどれほどの人々が理解しているでしょうか。一人も理解できるはずがありません。神様がしっかりと人々の心が誠真実の心かどうかを見定めてそれから「ぢきもつ」を渡すのです。そうしてしっかりと「ぢきもつ」を渡したことならば、あとは「をや」からそれぞれ、人々の誠真実の心に応じてそのぢきもつを与えていくのです。

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