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二日前の初日

2023.03.15

イベント初日

本日は「一輪の花を自分に買うように短歌を一首選んでほしい」の初日。まだ肝心の本が発売二日前で、実物は見本の一冊しかなかったんだけど、まあ、些事である。

この芳名帳代わりの寄せ書き本、将来的にすごく宝物になるよね。もう数人書いていただいて、贅沢な寄せ書きになる予感。

におみくじで当たりを引いてくれた方が来てくれたり、香港からのお客さんへの説明に苦慮したり、楽しかった。

みなさん、思ったより短歌カードをご購入いただいて、すでに当たりも1枚出ました。

明日以降もよろしくお願いいたします。

筆名の難しさ

某レビューサイトの『ドラえもん短歌』のレビュー。
本当に仕方のないことで、誰も悪くないことなんだけど、『ドラえもん短歌』の辻一郎は、穂村弘ではないんだよ……。奇跡的に知らずに付けたペンネームが穂村弘さんの本名と一致してしまっただけなんだ……。そして、おそらく穂村弘さんの本名はたぶん「辻一朗」で表記も違うんだけど、そんなことには気づかなくて当然だ。
こうしていろいろな錯誤って広がっていくのかもな……という例。

無猫

猫がいない状態のコタツの中はただのコタツの中なのに、「いいね」が付く。それはいま投稿されたこの写真自体に「いいね」というわけではなくて、これまでの経緯において「猫がいる状態」を知っているからこその「いいね」なのだ。なんか、そこに示唆されている「何か」がありそうなんだけど、よくわからない。

暖かくなった、という気づきに対する「いいね」というのもあるね。

そんな短歌もすでに作っていた。

発売二日前

第一歌集、発売二日前である。
発売日に店頭には並ぶだろうけれど、何かが起こるわけではないので、たぶん当日は静かなものなのだろう。

「売れるといいな」と思うのは、なぜだろうか。
確かに約半年間、かかりっきりで作った本で、しかも第一歌集なので思い入れが強いこともあるけれど、それが「売れろ」と思う気持ちの出どころか、と問われると、なんか違う気がする。

少し前までは「ちやほやされたい」という欲によるものだったんだけど、最近はそれほど「ちやほや」欲が高くない気がする。……にもかかわらず、「売れろ」って思うのは、たぶん「売れる」=「遠くに届く」=「おもしろいことが起こる」……みたいに考えているからだ。
たぶん、おもしろいことが起こればいいな、と思っているのだ。僕は。

そんなそんな。