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短歌の懐
2023.03.19
きょうは「一輪の花を自分に買うように短歌を一首選んでほしい」の在店日。
開店からほぼ閉店までキャッツミャウブックスにお邪魔していた。たくさんのかたが短歌集や一筆箋、短歌カードを購入していってくれて、ありがたかったし、楽しかった。(昔、「僕おも」を聴いてくれていたかたも来てくれた!)
やはりときどきは人に会わないとダメだ。
短歌ってすごい
さっちゃん🥰🐈⬛
— 3×3=9 KNST (@mie339) March 19, 2023
本日キャッツさんに伺い、長々とお邪魔し図々しくも好きな短歌を書いていただきました。経験値の高い猫先輩のお話を聞けたこともとても楽しかったです。
短歌の解釈が状況や気持で変わるのも含めて、これから長く楽しみたいと思います。ありがとうございました。 pic.twitter.com/aZfPtcFifM
きょう、いろんな方と話した中で、いちばん印象に残ったのはこの《おめでとう わたしはわたしを祝いたい きみと出会えた でかしたわたし》という短歌カードをリクエストで書いたときに、リクエストしてくれた方が「猫を看取って、しんどかった時期にこの短歌を読んで救われた」(大意)と言ってくれたこと。
この短歌は『これから猫を飼う人に伝えたい11のこと』の初版付録として付けた「命名書」のために作った短歌。つまり「猫を家に迎えたとき」や「すでに飼っている猫に対して」を想定して作っている。
でも、そうではない、過去に看取った人にも届くのか、と感動したのだ。それは自作に、というよりも短歌の懐の深さみたいなものに感動した。あんまりそんなこと考えないほうだと思うんだけどね。
言われてみると、この手放しに自画自賛している短歌は、しんどいときに読むと、少し楽になるかも知れない。
作者が、読者から教わるのはこういうことだと思う。
ありがとうございました。
短歌カード、少しずつ売れて『いまから猫のはなしをします』未収録短歌も展示され始めています。
既発表作品にない「音」については、お店にいる間に新作を考えてカードに書いたりしています。
猫は、人を覚えてる。#一輪の花を自分に買うように短歌を一首選んでほしい pic.twitter.com/jxDLjbEipf
— 仁尾智(におさとる) (@s_nio) March 19, 2023
次は3/25(土)に在店予定です。お越しになれる方はぜひ。
きょうもたくさんの感想ツイート、届きましたツイート、ありがとうございました!
少し遠くになる自作
下手だった食べかた じゃれかた 甘えかた 長生きしかたも下手だった猫
— 鹿ヶ谷街庵(ししがたに・がいあん) (@ikasamabakuchi) March 19, 2023
仁尾智 猫短歌集『いまから猫のはなしをします』より
この本の中で一番好きな歌。いい歌がたくさんあるので決めるのがむずかしかったなかでこれを。自分の家族のことが思い浮かびました。
自分で作った短歌なんだけど「なんて悲しい短歌を作るんだよ」と思っちゃったよ。
短歌集になったり、誰かのツイートで引用されたりすると、自作も少し遠くの作品になるね。
バインミー
バインミーバーバーのバインミーティットグォイ。美味い。
— 仁尾智(におさとる) (@s_nio) March 19, 2023
いつも外の席で食べるのは、なんかそれらしいから。 pic.twitter.com/tbE9Hzs7j5
そしてきょうはバインミーバーバーのバインミーティットグォイ。美味しかった。もう一口目からバゲットの口当たりが全然違うのだ。バインミーはパンが命。
あと帰りに下北沢駅の近くに「フォーミン」を見つけた。今度食べに行こう。日本で「これは(ベトナムと比べても遜色なく)美味い!」というフォーをいまだに食べたことがない。野菜に限界がある気がしている。
そんなそんな。