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短歌の懐

2023.03.19

きょうは「一輪の花を自分に買うように短歌を一首選んでほしい」の在店日。

開店からほぼ閉店までキャッツミャウブックスにお邪魔していた。たくさんのかたが短歌集や一筆箋、短歌カードを購入していってくれて、ありがたかったし、楽しかった。(昔、「僕おも」を聴いてくれていたかたも来てくれた!)
やはりときどきは人に会わないとダメだ。

短歌ってすごい

きょう、いろんな方と話した中で、いちばん印象に残ったのはこの《おめでとう わたしはわたしを祝いたい きみと出会えた でかしたわたし》という短歌カードをリクエストで書いたときに、リクエストしてくれた方が「猫を看取って、しんどかった時期にこの短歌を読んで救われた」(大意)と言ってくれたこと。
この短歌は『これから猫を飼う人に伝えたい11のこと』の初版付録として付けた「命名書」のために作った短歌。つまり「猫を家に迎えたとき」や「すでに飼っている猫に対して」を想定して作っている。
でも、そうではない、過去に看取った人にも届くのか、と感動したのだ。それは自作に、というよりも短歌の懐の深さみたいなものに感動した。あんまりそんなこと考えないほうだと思うんだけどね。
言われてみると、この手放しに自画自賛している短歌は、しんどいときに読むと、少し楽になるかも知れない。
作者が、読者から教わるのはこういうことだと思う。
ありがとうございました。

短歌カード、少しずつ売れて『いまから猫のはなしをします』未収録短歌も展示され始めています。
既発表作品にない「音」については、お店にいる間に新作を考えてカードに書いたりしています。

次は3/25(土)に在店予定です。お越しになれる方はぜひ。

きょうもたくさんの感想ツイート、届きましたツイート、ありがとうございました!

少し遠くになる自作

自分で作った短歌なんだけど「なんて悲しい短歌を作るんだよ」と思っちゃったよ。
短歌集になったり、誰かのツイートで引用されたりすると、自作も少し遠くの作品になるね。

バインミー

そしてきょうはバインミーバーバーのバインミーティットグォイ。美味しかった。もう一口目からバゲットの口当たりが全然違うのだ。バインミーはパンが命。

あと帰りに下北沢駅の近くに「フォーミン」を見つけた。今度食べに行こう。日本で「これは(ベトナムと比べても遜色なく)美味い!」というフォーをいまだに食べたことがない。野菜に限界がある気がしている。


そんなそんな。