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五感のズレ

2022.02.25

3回めのワクチン接種券

きょう、3回めのワクチン接種券が届いた。ファイザーとモデルナのどちらかを選べるようになっていた。
1、2回めがファイザーだったので、ファイザーで手続きを進めていくと、書かれている病院6件中5件は予約日がなし(埋まってた?)で、唯一予約可能な1件はとてもアクセスが悪い場所だった。
んー、と思って「戻る」ボタンを押し、再度モデルナで予約作業をし直して、無事3/7(月)に予約完了。
いま、増加している感染者は3回めをすでに接種しているのに罹ってしまう人が多いのだろうか。それとも未接種の人が多いのだろうか。
2回めまでのワクチン接種には「守られている安心感」みたいなのがあったけれど、今回はあんまりそういう感じがないな……。別に身体が実感するわけじゃないから、結局「状況や情報の違い」ということなのだけれど。

猫の名前

我が家の猫の名前は、「ふく」(メス)が男の子の8位、「てん」(メス)が男の子の10位。なぜ……。
総合の1位は「ムギ」らしい。あんまりピンとこない。

『音楽』

『音楽』(岡野大嗣 ナナロク社)を読み終えた。
感想を書くために読む、みたいな歌集の読みかたはつまらないと思っているので、あいまいなままの読後感を記したい。だから全然真に受けないで。
評論とかはそれをしたい、できる人がすればいい。

  • 『音楽』という潔いタイトル。最近同じタイトルの映画も上映されたりしていて、なかなかつけられないと思うけれど、それだけに「誰がなんと言おうとこれなのだ」みたいな強さがある。

  • そして「音楽」というより「音楽と犬」というタイトルがふさわしいほど犬が出てきて、そのたびに微笑んでしまう。ごくまれに猫も出てくる。

  • 装丁がかわいくて、持って出たくなる。初版、2刷と重版のたびに背の部分の色が変わるらしい。かっこいい。

  • よく刑事ドラマとかで防犯カメラの録画を何時間も観て、違和感に気づいて「ここ! ここ、もう一回再生して!」みたいなシーンあるでしょう? その録画の中の「ここ!」っていう感じの情景を短歌にしてそのまま閉じ込めた、みたいな作品が多い。

  • ところどころ助詞の使いかたが独特にみえる。省略のしかたなのかな。わからなくないけどたぶん正確でもないような、微妙なところを突いてきて、それが「味」になっている、というか。

  • 「音を見る」「音を嗅ぐ」、「風景を聞く」「風景を嗅ぐ」、「匂いを見る」「匂いを聞く」みたいな「五感のズレ」に敏感な印象。思考のクセ、みたいなものなのかもしれない。

  • 意地悪な視点が一切なくて、いい人そう。

  • 初句6音が多くて、読み心地がなめらか。そういう意味でも確かに「音楽」かも。(本当に初句6音が多いか、数えたりはしていない)

  • 僕自身、音楽に疎くて、プリンもマーロウくらいソリッドなのが好みなので、歌集内の比較的カッチリした作品により惹かれた。

以下、好きな歌。

きみが好きだったシーンを語るのを映画の続きみたいにみてる

『音楽』より

おやすみ、で終わる手紙がやってきて読めるぬいぐるみという感じ

『音楽』より

字幕だけ流れるシーンみたいだね電気を消してしゃべってる夜

『音楽』より

見えてなくたってプールの声だ、ってわかる聞こえなくたって夏だって

『音楽』より

有名なパンが手提げに入ってるときどき覗きながら帰ります

『音楽』より

きょう作った短歌

戦争が始まった。怖い。

仲はなおすのではなくなおるもの。

きょうのぼくぼく

もうあと2日か……。


そんなそんな。