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誰も得しない文字列

2022.02.04

知らぬ間に

ネットニュースに「22.02.04北京五輪開幕」と書かれていて、「いやいや、そんなわけないだろう」と流し読みしていたら、そんなわけあった。きょうから北京で冬季オリンピックが開催されるらしい。
スポーツ観戦、割と好きなほうなのに、コロナ禍でほとんど観なくなってしまった。もうプロ野球も高校野球もまるで興味の外だ。東京五輪にげんなりしたのも影響している。テレビをリアルタイムで観なくなったことも無関係ではなさそう。とにかく開幕のきょうまで北京五輪について一切知らなかったことが衝撃的だった。そして、たぶん今回も観ることはなさそう。カーリングとかおもしろいんだけどな……。

テレビ

オリンピックと言えば、ロンドンオリンピックの年に保護したので仮の名を「ろく」と名付けた猫。よい里親さんが見つかって、今でも元気に暮らしているのだけれど、きょう、その里親さんから久しぶりに連絡があり「母から『テレビで仁尾さんらしき方が出ていた』と聞いたんですが」とのこと。
テレビ、強い。
言っていいのかわからないけれど、再放送の予定もあるらしいです。見逃した方は、そのときにどうぞ!

続・三十一筆箋

今年、『三十一筆箋 −猫−』の第2弾を作成する予定で、いよいよ具体的に動き出しそう。今回は縦型にするつもり。値段は少し上がると思います。ごめんなさい。
僕がこれからやることは下記の通り。

  • 短歌の選定(三十一首)、順番の決定

  • 中面レイアウトデータの作成(Illustrator)

  • 小泉さよさんへのイラスト依頼・表紙デザイン依頼

  • 印刷用データ作成(PDF)

  • データ納品

ちくわの磯辺揚げ

一昨日、ちくわの磯辺揚げを作った。「揚げ」といいつつ、少量の油で揚げ焼きするレシピで。普段、野菜が採れるわけでも、お腹にたまるわけでもない副菜はあんまり作らないのだけれど、たまたま賞味期限がギリギリのちくわがあったので作ってみたら、思ったより美味しくて、びっくりした。
日記なのに、一昨日のことを書くのもどうかと思いつつ、思い出したので書いている。僕も含めて誰ひとり得しない文字列を打ってしまった。

ココア

そしてさらに日記なのに昨日のことを書くけれど、昨日、食パンが切れていたので、朝食を離れの台所(と呼んでいる徒歩20秒ほどの場所にあるセブンイレブン)で調達してきた。菓子パンとホットココア。
なんかココアが飲みたかったのだ。
ココアは、なぜ冬っぽい飲み物なのだろう。逆に麦茶はなぜ夏っぽい飲み物なのだろう。
「そう言えば、大昔、まだ『ホームページ』だった頃にココアのエッセイを書いたことがあるぞ……」と思い出し、探したら、あった。

たぶん25年くらい前に書いたもの。ダメな人の見本みたいなエッセイだ。
最後に受験生に向けたメッセージがあるが「一番がんばらなきゃダメなのはおまえだろ」と読み返してみて思った。


「ココア」

 やらなければいけないことがある時に限って、どうでもいいことがしたくなるのはなぜだろう。

 浪人生だった頃は世界史の勉強を始めると、机の上や部屋の中が気になり始めていた。世界史は大の苦手だった。
 まず、机の上を片付ける。その後1時間ぐらいかけてせっせと部屋を掃除する。もちろん決してきれい好きというわけではない。(さて、勉強するか)と机に向かう。しばらく「世界史一問一答」などを眺めてはみるものの1時間ほど経つと、そわそわしてくる。
 次は色鉛筆まで使って、やたらと細かく勉強の計画表を作り始める。絶対に実行不可能な分刻みの計画表。無駄なこととはわかっていながらも、三日に一度はそんなものを作っていた。
 勉強はしたくない。でも勉強した気になりたかった。
 参考書の大事な箇所に蛍光ペンで線を引く。一通り終わって見返してみると、1冊まるごと黄色くなっていたりする。もちろん頭には何も入っていない。ただの物理作業。おまけに参考書はチカチカとして、もう開くのもいやになる。そんなことばかり繰り返していた。
 いよいよ勉強以外にやることがなくなってくると、なぜかココアを作り始める。夜中の3時、台所で一人ココアを作る男。19才。ココアパウダーと少し多めの砂糖。グラニュー糖ではなく、普通の砂糖。それとインスタントコーヒー少々をマグカップに入れ、ぐりぐり混ぜる。
 牛乳を弱火で温める。その傍らで、ボールに生クリームの元を適量。泡立て機でカシャカシャかき混ぜる。
 母親が起きてきて、「なにやってるの?」などと言われもする。猫のミーヤが生クリーム欲しさにまとわりついてきたりもする。
(俺はいったい何をしているのだろう)と思いながらも、角が立つくらいまでカシャカシャ。で、温かい牛乳をココアパウダーと砂糖とインスタントコーヒーの混合物に、ほんのちょっとだけかける。ここでまたグリグリかきまぜる。ペースト状になったら、さっきよりも少し多めに牛乳を加える。また混ぜる。何度か繰り返す。カップがいっぱいになったら、生クリームをたっぷり浮かべて出来上がり。
 少しだるくなった腕がなかなか心地よい。奇妙な達成感と温かいココアとともに、再び勉強机の前に座る。甘ったるいココアを飲みながら、机の前に貼ったカラフルな計画表と世界史の教科書を交互に眺める。
(よし、明日からがんばろう)
 世界史は今日も何一つ進まず、「チチッ」という雀のさえずりと「ガシャコッ」という朝刊が配られる音を聞く。この音を聞くと、なぜか安心して眠りにつける。

 受験生の人たちへ。
 大丈夫。きっとみんなそんなもんだ。だから、ココアでも飲んでがんばれ。


きょうのぼくぼく

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上の写真とかすごくかわいいじゃん。

そんなそんな。