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今年も美味しい時間を大切に #note書き初め

熱し易く冷め易い。
射手座の性格そのまんまの私はいつもなにかに熱中している状態のことが多い。
ここ2年半は言わずもがなの藤井風。
必ず毎日仕事の出勤時と帰宅時に聴いている。

家では聴かないのかって?
あまり聴かない。というか、聴けない。
曲に熱中してしまうからだ。家にいるときはジャズを流している。
ジャズを聴きながら家事やnoteを書いたりする。
風くんの曲ではなかなか難しい。のめり込んで聴いてしまうので、作業がまったく進まないからだ。

推しというのはなかなか手強い。
ヘタをするとメンタルの不調に直結する。
風くんの一挙手一投足をいちいち深く受け止めていると、間違いなく病む。
「なんだか元気なさそうだな・・・大丈夫かな・・・」
などと必要のない深読みをして落ち込んでいたら身がもたない。
そして実際、日常は待ったなし。やることは山のようにある。
ググッとのめり込みそうな自分をシュッとニュートラルに戻すようコントロールする術を持っていないと自滅するのだ。

深すぎる愛は相手も自分も滅することがあると気づかなければならない。

それでなくてものめり込み体質の私、風くんの健やかなる成長のみを祈りつつ、この滑り落ちそうな心をグイッと持ち直させるために、手っ取り早く気分を変えるのは本やYouTubeが役に立つ。

最近ハマっているのはフランスで暮らす日本人女性の動画。
小学生の女の子を持つ主婦の暮らしを、等身大の目線と軽やかなお喋りで楽しませてくれる。
いくつかの動画を見て、彼女の飾らない人柄や人懐っこいキュートな性格と共に、その「声」がとても好きになった。

人は見た目が大事だというのは、好みの問題とはいえ少なからずあるのは否めない事実。それと同じかそれ以上に、私は人の声に敏感に反応する癖がある。
どんな声が好きかと聞かれてもハッキリとその特徴を言えるわけではないのだけれど、説明するとすれば、柔らかい声、落ち着いたトーン、まろやかな発音、といった感じだろうか。
彼女の声を聴いていると、心がやさしくまぁるくなるのがわかる。
喋り方も好きで、飾り気がないのにエレガント。一般庶民的な親しみやすさと気品が同居しているような二面性を感じる。
育ちがいいと言ってしまえばそれまでなのだけれど、決して気取っているわけでもないし、かと言ってヤンキーでもない。その塩梅がとても心地よいのだ。

学生時代から長く向こうに暮らす彼女のフランス語は完璧で、聴いているだけでその日常に溶け込む感じがする。母国語のようにフランス語を扱える彼女が羨ましくて仕方がない。
フランス語はかわいい。響きも発音も、単語もかわいい。白をblancというのもかわいい。whiteではなくブラン。素敵だ。
名詞が素敵にかわいく響く言葉って好きだ。
うさぎはラパン。チョコレートはショコラ。花束はブーケ。コーヒーはキャフェ。かわいい。

聴いているだけで癒されるって凄い。好きな声で好きな言語を聴くことで、日頃のモヤモヤやイライラやハラハラをかなり解消できることに気がついた。
声って、言葉って大事だな。

風くんにのめり込みそうになったらフランスの暮らしの動画で平常に引き戻してもらう。最近の私の自己コントロール術。

今年はフランス語を勉強しようか。
いや、勉強などやめておこう。やらねばならぬと思うと単なる負荷になる。私はフランス語を楽しみたいだけだ。聴いて心地よくなりたいだけ。だから勉強などしない。なんていい加減。なんて自由。これからの人生は心地い良いことだけにフォーカスするのだ。もうそういうお年頃なのでね。

今年の目標などない。いつもだいたいそうだけれど、大きな目標など掲げると、ろくなことはない。熱し易く冷め易いがゆえにすぐに飽きたり諦めたりして自暴自棄になり落ち込むのがしんどい。昔からそうなのだから、今となっては尚更だ。もうそんなに頑張ることをしたくないし、毎日を生きるだけで精一杯。毎晩寝る前に感じることは「今日も無事に生ききりました。ありがとう、そしておめでとう」。翌朝になって目が覚めたらラッキー。また新しい一日を始められる幸せをありがとう、そしておめでとう。

今日からまた新しい一年が始まる。
私的には無理せず、心安らかに、穏やかに、機嫌よく毎日を過ごしていきたい。
毎日風くんを聴きながら、愛でながら、仕事を頑張って、美味しいものを作って、美味しいワインを飲めたら最高だ。家族が元気で仲良く、楽しい仲間たちと時々集い、笑って暮らせるように。それ以上、頑張りすぎないように。
熱し易く覚め易い性格の操縦法もかなり年季が入ってきたようだ。

さて、今夜は何を作ろうか。美味しい時間が待っている。

#note書き初め #エッセイ #暮らし #推し #好きなこと #美味しい時間



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