会うたびに若くなる人

今日は私のライフワークであるパーソナルコーディネートのお仕事をしてきました。クライアントはnoteで知り合ったmagenta-hikariさんです。
hikariさんは普段アメリカに在住されていますが、知り合ってからはご帰国のたびにお会いする機会に恵まれています。お買い物同行のご依頼も今回で3回目。毎回新しい発見があり、私もとても楽しませていただいています。

人のご縁とは不思議なものですね。場所や距離は関係ないのだなと改めて思い知らされます。そして、これもとても不思議なのですが、hikariさんはお会いするたびに年齢を逆行されているように感じるのです。会うたびにお若くなられていくので見ている私は羨ましい限りです。

お話ししているとわかるのですが、hikariさんは心が非常にピュアな方です。そしてたくさんの経験を積まれてきた上で、まだ経験していないことへの探究心や好奇心がとても強い方です。まるで子供のように「見たことのない世界」に対して心躍らせる人です。

洋服に関してもそれが顕著に現れます。“興味がない“というのではなく、これまでの人生、彼女の生きる世界の中にその種のカテゴリーが存在しなかった、という感じです。なかったのだから知る由もない。これは私にとってはある種ショッキングなことでした。

私は子供の頃から洋服が好きで、その頃近所に初めて“ブティック”というものができたのを機に小学5年生ぐらいからはお小遣いを持って自分で服を買いに行っていました。(それまでは大型スーパーや洋品店みたいなところで母が買ってきてくれるか、洋裁が上手だった母の手作りのワンピースやスカートを着ていました。)
なので、毎朝その日に着るブラウスとスカートの組み合わせを考えたり、ソックスの色や柄を選んだりと、当たり前に“自分で好きな服を選ぶ”ということが暮らしの中にありました。

でも、そうじゃない(洋服に興味がない、または服選びが好きではなかったり苦手だったりする)人ももちろんいるし、大人になってからも“裸ではない状態でいる”ために服を買うという概念があることを知りました。


hikariさんの話を聞いていると、私はとても素直になれます。
それはhikariさんがとても素直な人だからです。
ありのままの自分を受け入れ、人にそのことを隠さず、自分自身を大切にしているからこそ、人に対して全面的な信頼を寄せることができるのだろうなと思います。

私はそんな風に人に素直でいられないし、ひいては自分に素直にいられないです。どうしても自分の足りない部分にフォーカスしてしまうし争ってしまう。その結果、人との関係性でギクシャクしてしまうこともありますし、自分に嫌気が差してしまうことも多々あります。

本当は私も素直な人間になりたかった。今からでもそういたいと思っている。
hikariさんといるとそのことを思い出させてもらえます。これは私にとってとても大切なことなのです。他の人と話していると思いつかない考えであり、辿り着けない意識です。hikariさんと話しながら、私の中のハイヤーセルフと会話をしているような感覚になるのです。とても不思議です。

私にとってのメンターのような存在のhikariさん。多くの言葉を交わす前から、そんな風に感じていました。人間として尊敬しているし、hikariさんといるととても安心します。

そんな素敵なhikariさんの“アキレス腱“のような“ファッション“。hikariさんにとって苦手な部分を私がサポートできるなんて、こんな光栄なことはありません。毎回気合が入るわけです。なにせhikariさんはご自身のファッションに対して“選べない”し“想像ができない”方なので、私の勧めるものに一切の壁をつくらず、全て素直に試してくださいます。なんの躊躇もないので洋服の方がhikariさんに吸収されるように馴染んでいきます。私は長年ファッションを仕事にしていますが、これはなかなか経験のないことです。とても不思議なのですが「こんなの着たことないですし、自分では絶対に手に取らないです」という服をいとも簡単に手懐けてしまわれます。絶対に自分では選ばないような服をすんなりと着こなせてしまうのは、hikariさんのもつ“素直な心”のおかげであると私は確信しています。

そして前回選んだ服を周りの人から褒められたという話を嬉しそうにされるお顔が少女のように輝いていて、なんと初々しいこと。私はその時、初めて自分で選んだ服を学校に着て行って、友達に褒められた時のことを思い出しました。嬉しかったんですよね。本当に。

今日のお買い物同行の様子は日を改めて記事に書こうと思っていますが、今日抱いた感情を忘れないように日記に書いておきました。

そう言えば、今日東京は日中ものすごい雷とゲリラ豪雨だったそうですね。
その間私たちは館内にいて全く知りませんでした。
なんて運が良いのやら。


hikariさんにお会いした後は、いつもこう思うのです。

「自分の人生をどう生きていきたいか」

今日もまた、考えさせられました。感謝。

それではまた。


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#交換日記 #ファッション #パーソナルコーディネート #お買い物同行 #概念 #意識 #エッセイ

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