見出し画像

子ども達が半年間かけて映画を作った話

分校Cafe haruhiの記事を書いてきましたが、ここでちょっとだけ違う角度からお届けします。
それは、昨年の夏から冬にかけて佐賀県内の子ども達が分校Cafe haruhiを拠点に映画を作った話。

どんな経緯で映画を作ることになったのか、どうやって作ったのか、完成した映画はどの様な内容なのか、そして、今後の展開をどうするのか、、、

などを綴っていければと思います。

1.きっかけ

きっかけは、子ども達の憧れや夢、志を育む事業に対し補助をします。と言った佐賀県の補助金。
何をやれば子ども達の憧れや夢、志を育むためになるのだろう?
それを考えた結果、行き着いたのが映画製作でした。

一言で映画製作と言っても、1から作るとなると様々な作業があります。まず、どんな映画を作るのか?を考える所からスタートし、何を伝えたいのか?また、それを伝えるためには何が必要なのか?ロケ地を選定し、許可取りのためのアポを取り、交渉して撮影。撮影するにも絵コンテが必要です。そして編集、ナレーション録り、、、こうやってざっと書き出してもすごい量。

これらの作業を基本的に大人では無く子ども達にやってもらう。様々な困難もあるだろうけれど、それこそがこの事業の本質であり、子ども達の成長に繋がるものだと信じ、事業をやると決めました。

2.県へのプレゼン

県の補助事業を活用するにあたり、当然ですが採択して頂く必要があります。今でも覚えているのが県へのプレゼン。

「映画製作事業をやります。もちろん、子どもたちが主導で。」

そう説明する僕に返って来た言葉は「そこまで子どもたちがやれると思いますか?」という意外?なものでした。

今思えば当然ですよね。子どもたちと事業をした事がある訳でもない若造が、子どもたちを中心に映画を作る。そりゃ無謀だと思われても仕方がありません。でも、当時は失敗も引っくるめてこの事業の醍醐味だと心底思ってました。失敗を失敗のままにするから失敗になるのであって、例え子ども達が映画を途中で投げ出したとしても、それさえも成長の糧にするサポートを大人がやる。
結果映画が出来なかったとしても、それによって子どもたちが成長するのであれば、映画製作は失敗だとしても事業としては成功で、そこまで覚悟しているとの旨を伝えました。

何の根拠もないけれど、情熱だけの事業。
博打とも言えるようなこの事業を採択していただいたこと、この場を借りて県の担当者の皆様には心から感謝申し上げます。

3.スタート

2017年7月23日。
いよいよ映画製作がスタートしました。
集まったのは佐賀県内の小学3年生から中学3年生までの子ども達。

当然ですが初めましてのメンバーで、カメラも使ったことなんてほとんどない子ども達。

先ずは仲良くなること、カメラに慣れることからのスタートでした。

4.子ども達が見つけたもの

この事業を行うにあたって、僕自身半信半疑な部分がありました。それは、映画の内容について。どうしても子ども達が主導の映画。もし子ども達が考えるテーマが薄っぺらいものだったとしても、大人から意見を言うつもりはありませんでした。だからこそ、大人としての先入観が不安を膨らませていきます。
つまらない映画になったとして、観た人が仮に嫌な言葉をぶつけて来たとしても、それもひっくるめての事業だと自分に言い聞かせるものの、やっぱり怖さが先に立っていたのが正直な思いでした。

しかし、カメラに慣れる為の街歩きを数日間行って行くうちに、その不安はいい意味で裏切られることに。

子ども達が見つけたもの。

それは、荒れた畑や、解体される茅葺き屋根。
先人たちが何年もかけて作った水路。
この街の産業。

昔と今の宝物。

まさかここまでのテーマになるとは思ってもおらず、子ども達のことを一番信頼していなかったのは自分だったと反省したのを覚えています。

5.季節が進むと同時に

当初、夏休み期間中に終了する予定だったこの事業。
二泊三日の合宿をやったり、いろんな方々にインタビューに行き、いろんなことをインプットしていくうちに、子ども達の中で、いろんなアイデアが溢れてきました。

結果撮影はどんどん膨らんでいき、冬が訪れました。

内容は割愛しますが(観てのお楽しみです)、いろんなことを経験し、いろんなことを乗り越えて本当に超大作の映画が完成。

季節が進むと同時に確実に成長していく子ども達の姿をこの目で見ることが出来ました。

6.2018年2月24日

2018年2月24日、佐賀市にある映画館シアターシエマ佐賀にて、上映会を開催。二部制の上映会で100名を超える方々にご来場いただきました。
当日のアナウンスや受け付けももちろん子ども達。
ここまでこれたこと、今でも心の底から誇りに思います。

観た人の感想は?というと・・・
忘れたものを思い出させていただいた。
人生のロードマップ的な映画だった。
自分の子どもにも経験させたい。
等々、本当に有難いものでした。

7.これから

この記事を書いているまさに今日。
2018年11月11日16時から、この映画の舞台となった嬉野市で、ようやく上映会を開催することになりました。

これからの進展としては、こうやって様々な場所で上映会を開催して行けたらと考えています。

映画というものは、観てもらうもの。
是非とも一人でも多くの方に観ていただきたいと思っています。

もしもこの映画を観てみたい!という方。
是非ともご連絡お待ちしております。

mail : s.nakabayashi@happy-mebuki.com (中林)

子ども映画プロジェクトFacebook

肝心の子ども達の成長はというと・・・
映画の中にたっぷりと詰まっていますので、観てからのお楽しみに。

この記事が気に入ったら、サポートをしてみませんか?
気軽にクリエイターの支援と、記事のオススメができます!
スキが記事を書く力になります!!
12
Happy Care Life株式会社 代表取締役/佐賀県嬉野市にて、廃校活用によるカフェ・介護事業・高齢者就労支援事業・茶の実油事業等を手掛け、それらを手段に『誰もが活躍できる仕組み』を構築すべく奮闘中

こちらでもピックアップされています

分校Cafe haruhi
分校Cafe haruhi
  • 3本

佐賀県嬉野市の山奥にある旧吉田小学校春日分校。 平成13年に統廃合となったこの場所は平成28年に分校Cafe haruhiへと生まれ変わりました。 これまで関わった人にとっても、これから出逢う人にとっても「みんなの想い出の場所」であれますように。

コメントを投稿するには、 ログイン または 会員登録 をする必要があります。