ライターのしごと#3「趣味と仕事」

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趣味を仕事にするべきか、はたまた趣味と仕事を分けるべきか。

そんな議論をたまに見かける。

私はもちろん「趣味を仕事にする」派。フリーランスで書いたり描いたり造ったり創ったりしている人は、ほとんどこの一派に入るのではないだろうか。例えばライター(記者)の場合、フリーランスではなく出版社なり新聞社なりの社員という人もいるのだが、社員の記者さんは自分の好きな分野を延々と続けていられるわけではなく、異動などもあり、まったく興味がない分野を担当することもある。

そこへいくとフリーランスは異動などなく、自分が好きだったり得意だったりする分野を延々と続けていくことができる。

趣味と仕事を分けたいという人はよく「趣味を仕事にしたら、楽しんでやっていたことが苦痛になってしまう」と言うが、個人的な感覚では好きなことを一日中やっていてもまったく苦にならない。だいたい好きなことを仕事にしていると、他人からやれと言われて渋々やるという場面にはほとんど遭遇しないように思う。原稿を1本上げるまでには苦しむことはもちろんあるのだが、それは仕事に対する苦痛とは違う。

好きなことを仕事にしていると、その分野を突き詰めて上へ上へと目指していくことになる。そうならなければいけないというより、自然とそうなっていくし、更なる上を目指すときというのは「まだ足りない」という境地になるので、それがあるうちは仕事が嫌になるということはない気がする。

それは、「好きを仕事にする」ことのメリットかもしれない。


写真は2018年、ヤンキースタジアムの記者席にて。©Shoko Mizutsugi2018











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