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徒然ではない図書館司書~世にも不思議な真実~

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約9年間の図書館臨時職員の自分の経験談を綴ります。「徒然」とは、何事も起こらないことを示していますが、起こっているので、その出来事をまるっとお届けします。まさに「本当にあった怖い…
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徒然ではない図書館司書~日常編・夕方には電気つけろ!~

徒然ではない図書館司書~日常編・夕方には電気つけろ!~

すー、っごくお久しぶりです。

しばらく止まっていました。書き上げたことがけっこうダメージあったのもなんですけども、ありすぎてどうしようかな、と、小休止を入れました。

こんなご時世なので、司書も楽ではないはず。いや、楽な司書は仕事してないだけか。

というわけで今回は!

館内電気に関してです!!

すごいよね! こんなこと書くやついないよ。

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徒然ではない図書館司書~督促電話~

徒然ではない図書館司書~督促電話~

メンタルがぶっちぎりでやばいのが、この督促電話、である。

いってみれば、期限がきているのに返してくれない人に電話をする…ことだ。うん。

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徒然ではない図書館司書~予約本の電話~

徒然ではない図書館司書~予約本の電話~

このネット時代に電話? ナンセンス!

とか思っているとは思うが、私も極力メール登録をすすめているが、まあ個人が希望するから仕方ない。

今がどうなっているのか知らないが、当たり前だが、

「予約本」

というのはある。

発売前からリクエスト(予約に分類)されたり、めっちゃ予約入ってる本に予約いれたり、他の図書館にあるから予約入れて取り寄せたり…とまあ、様々なのがあるが!

この仕分けは職員がや

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徒然ではない図書館司書~レファレンス編⑧ 「この漢詩が載っている本ありますか?」

徒然ではない図書館司書~レファレンス編⑧ 「この漢詩が載っている本ありますか?」

このレファレンスはいま考えれば、時間がすごくかかると先に言えば良かったと思った。

レファレンスというのは個人差があって、それぞれのスキルで対応時間が変わってくる。

なので、来館者から

「どのくらいかかりますか?」

という問いかけに、正確に答えることはできない。

なぜなら人間の力でやってるから。機械みたいにぽーんと答えが出てこない。

図書館は実は便利なようでいて、とても不便な場所なのだ。

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徒然ではない図書館司書~書庫の整理編④~

徒然ではない図書館司書~書庫の整理編④~

書庫の整理編では今回がラストとなります。

まあ書庫って、いってみれば一般の方が見れる本棚をぎゅーっと濃縮した感じなので、一般人として見るぶんは楽しいけど、職場にするには…。まあ、図書館によるけどあまりおすすめはしない。

エレベーター禁止とか…。足腰弱い人は働けないじゃん…。馬鹿なのほんと…。

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徒然ではない図書館司書~書庫の整理編③~

徒然ではない図書館司書~書庫の整理編③~

やってきました2月!

なぜ2月なのかは知らないが、曝書(ばくしょ)!

曝書に関してはまた別の記事で。

さて、あらかた本のバーコード入力が終わってそれぞれが仕事を開始し始める。

基本的に、貼り出されているスケジュールにそって動くのだか、私はそれをガン無視しした。

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徒然ではない図書館司書~書庫の整理編②~

徒然ではない図書館司書~書庫の整理編②~

なんと、予算削減の煽りをくらって、エレベーターでの移動が禁止された。

重いものなどを運ぶときは使っていいが、基本的には階段を使えとのこと。

窓口業務の私たちの足に、死ねって言ってんの!?

書庫に取りに行くの大変なんだが!?

時々しか窓口にいない職員はいいよねえ…。ほんと、ふざけてるわぁ…。

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徒然ではない図書館司書~書庫の整理編①~

徒然ではない図書館司書~書庫の整理編①~

実際に働かないとよくわからない「書庫」なわけだが、本屋などと違って収納スペースが書棚の下とかにはない。なぜなら倉庫だから。

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徒然ではない図書館司書~おはなし会編①~

徒然ではない図書館司書~おはなし会編①~

図書館に勤務するならやらねばならない! そう、「おはなし会」だ! 読み聞かせとも言う。

専門家がいるのに、くっそど素人の、しかもバイトだけがやるのは心底不愉快だった。

職員もやれ!おはなし会は、かなり難易度が高い行事だ。

正直、私の知る限りで、すすんでやりたいと言った臨時職員はいない。

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徒然ではない図書館司書~来館者編⑨ 常連の老人、雑誌カバーを破壊するの巻~

徒然ではない図書館司書~来館者編⑨ 常連の老人、雑誌カバーを破壊するの巻~

図書館には、家に居場所がないという人がかなり来る…。しかも、開館同時に…。

なんか、それを見てたら長生きしたくねえなって本気で思ってしまう…。ボケるのも嫌だし、更年期も嫌だし、基本がネガティブだからだ。

さて、その常連の中にも、館内利用者ブラックリストというものが、館員たちの心の中にある。

とにかく毎回迷惑をかけてくる。

長時間拘束される。

延々とカウンターで喋る、など。

色々ありすぎ

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徒然ではない図書館司書~利用者カード作成編 結婚して帰省しましたの巻~

徒然ではない図書館司書~利用者カード作成編 結婚して帰省しましたの巻~

今ではもうあまり使われない貸出カード…。

某ジブリ映画でもそのカードがきっかけになることもあるよね…。私も学生時代は学校の図書館で見かけたけど…。いま思えば色々勿体ないことをしていたとは思う。でも食べるのが遅いから図書室当番が回ってきてもとてもではないが、行けるわけがなかった。ほんと、学校のシステムがクソ…。

春の事案ではこれが一番多いでしょう。

引っ越してきた方々が、図書館利用者カードを作

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徒然ではない図書館司書~館内検索機のマニュアルを作成~

徒然ではない図書館司書~館内検索機のマニュアルを作成~

仕事での私のモットーとは、自分が楽になること、きちんとするべきことだけはすること、来館者に対して真摯に応じること、来館者に少しでも楽をして欲しいこと。

まあ、とりあえずこんなものだ。

図書館とは本来、自分の力で書籍を見つけ、そして学んでいく場所である。

よく夏などに、

絶好の避暑地として、よく…。なんかね、うん…。新聞とかにも載ってるよね、どこの図書館も…。

いや、本を読んだりするのはい

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徒然ではない図書館司書~来館者編⑧ 水道代金の話を延々とされる…~

徒然ではない図書館司書~来館者編⑧ 水道代金の話を延々とされる…~

図書館勤務でこれもとても印象に残っている出来事だ。

どしどしとカウンターに来た男性に本を訊かれ、棚まで案内した。今となってはどんな本を問われたのか覚えていない。そのあとの出来事のほうが、鮮烈だったからだ。

「こちらにある本ですと、これと、これくらいでしょうか?」

私が棚から本を出して見せると、男性は急に喋りだした。

「まったくどうなってんのかわからねえだろ」

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徒然ではない図書館司書~レファレンス編⑥ 「NHKで放送されてた本なんだ!」テレパシストは図書館にいないの巻~

徒然ではない図書館司書~レファレンス編⑥ 「NHKで放送されてた本なんだ!」テレパシストは図書館にいないの巻~

私の心に残るレファレンス、ベスト3…。とうとうラストのこれ、きたよ。

タイトルでわかるよね!

うん! 私はその放送知らないからわかんねーんだわ!!

せめてスマホで写真撮っておくとか。

メモるとか、あったんだよなあ。

レファレンスに来たのは中年の男性。

レファレンスとは、ほんとーーーに! 聞き取りから始まる。

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