マガジンのカバー画像

words

70
運営しているクリエイター

2021年1月の記事一覧

ステートメントについて

ステートメントについて

ステートメントを難しく考える必要はないと思っている。
役所の公式文書じゃあるまいし、書式も文字制限もない。何を書こうが自由だ。
たとえば音楽の歌詞にしても、ストーリーのあるものもあれば、詩的なものもあり、日常を描写したものもあり、思想を主張するものもあり、おちゃらけたものもあり、難解なものもあり、意味不明なものもあり、なんならインストルメンタルもある。こうであらねばならないということはない。
俳句

もっとみる
ホントって何?

ホントって何?

言葉狩りのようで申し訳ないが、評論する側の「これがホントの何々」という言い方に違和感を覚える。
個人の一時的な感想でしかないことを、さも世間の誰もが認めた公認のように言うその言い回し。
物事は相対的・多面的であって、絶対とか唯一というものは存在しない。
何かを論ずるのならホントもウソも綯交ぜになって多層構造になっているという複眼的視点が必要だろうと思うのだ。
ホントの中にはウソも含まれていて、ウソ

もっとみる
仮初のバーチャル世界

仮初のバーチャル世界

人間は外界を自身の持つ概念に適応するように脳内補正しながら感受している。
それを何でもない日常と呼び、精神が混乱しないような安全策を講じている。
いわば日常とは、こうであってほしいという願望が生み出した、仮初のバーチャル世界なのだ。

写真については大別して2種類あって、願望を補強し賛美する現存社会に対して肯定的な写真。
一方は願望を破壊して世界は仮初であると主張する否定的な写真。

仮初のバーチ

もっとみる
見えない野心

見えない野心

腹に野心がある人間ほど美辞麗句を並べ立てるのだ。
一見人格者に見えて、その実内部にはどす黒い炎がくすぶっている。
しかし彼は自らの弱さを自覚していてあらゆる外部的な手段を駆使して克服しようとする。
それゆえ武器として金品に執着したり勝敗に拘ったり味方を周囲に確保しょうとする。
ほんとうの強さとは、自らの弱さを理解しそこから目を離さず外部的な手段に頼らず一歩も逃げないことである。