採用はマーケティングだ!
社長「なかなかいい人からの応募がこないんだよ」
私「そうなんですね、ところで社長にとっていい人ってどんな人ですか?」
社長「・・・・・」
いい人を採用したい、いい人からの応募がほしいと言うわりには、「自社にとってのいい人」「求める人物像」がはっきりしていないのは、よくあることです。
採用において、求める人物像がはっきりしていないからこそ、求人広告もターゲットが絞れていないものになってしまいます。
┃採用とマーケティング
採用をするとき、求人広告を出せば応募が来るという時代は終わりました。
採用選考にあたり会社側が応募者の中から選ぶという側面がある一方、応募者(求職者)も会社を選んでいるのです。
求職者から選ばれるためには、選ばれる理由が必要です。
マーケティングは、営業だけに用いられる言葉ではなく採用の場面においても必要不可欠です。
┃採用とペルソナ設定
マーケティングを考える上でターゲット像の絞り込みに使われるのがペルソナです。
ペルソナとは、特定の商品・サービスの販売促進などを行うときにターゲットとなる具体的な人物像・ターゲット像のことをいいます。
(詳しくは【ペルソナ】と検索してみてください)
「その商品・サービスは誰向けのものですか?」と聞かれたとき、
「誰でもいいです」という答えでは、誰にも届かず、口コミも生まれません。
逆に「30代前半の男性で子供がまだ一歳未満で神奈川県に住んでいる人を対象にしています」などとターゲット像を絞ることが重要です。
一見すると間口を狭めているようですが相手に具体的なイメージを抱かせることで紹介が生まれやすくなるといわれています。
採用も同じで、間口を広げて「誰でも来い」の求人だと数多くの求人票に埋もれてしまうのです。
┃いい人を採用するために
ここでいう「いい人」というのは、会社(社長)にとっての求める人物像に近い人材のことです。
求める人材を採用するための方法は、大きく分けて二つ、
①多くの人に応募してもらうこと
②求める人物像に近い人に応募してもらうこと
です。
①多くの人に応募してもらうこと
まずは、母数を集めることも大切です。
多くの応募を集められれば、それだけ求める人材と出会えるチャンスが多くなります。
②求める人物像に近い人に応募してもらうこと
多くの応募があったとしても、求める人物像とかけ離れた人ばかりからの応募では意味がありません。
それでは、選考に無駄な時間がかかるだけです。
○経験者/未経験者
○年齢層
○過去の経験やスキル
○資格
○住んでいる場所
などなど、求める人物像としてペルソナを想定した求人票を作成する必要があります。
法律上、原則として年齢制限や性別による差別はできませんが、会社側からのペルソナ設定がしっかりとできていれば、求める人物像に近い人材からの応募を増やすことができるでしょう。
「誰でもいい」では、いい応募はありません。
会社の求めるペルソナが見たくなる、応募したくなるような求人票・求人広告を作成しましょう。
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