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人間の美しさみたいなもの バチェラー・ジャパン2

いつもなら銀河英雄伝説を再生するところ、あまりにも、あまりにも疲れていて頭がまわらなかったので、バチェラー・ジャパン2を再生してしまった。

ちなみにシーズン1は見ていない。

CMを沢山流してるからAmazonの思うツボだな、なんて思ったわけですが、見始めてみるとこれがなかなか面白い。

面白いのは、マーケティングにも役立ちそうな各人のアプローチの工夫
そして、人間の美しさみたいなものが時折みられること。

1話を見て驚いたのは、とにかく初対面時の工夫の凄さ。

バチェラーとは、1人の理想的な男性(バチェラー)が、20名の女性の中からたった1人パートナーを選び、プロポーズするという恋愛番組。

当然、女性たちは自分を選んでもらおうと工夫をこらす。
最初は、カクテルパーティーの会場で待ち受けるバチェラーの元に、参加者がひとりひとりリムジンで乗り付けて初対面の挨拶を交わすのだが、そんじょそこらの挨拶ではない。

右手と書いて「うて」と言います、と名前を覚えてもらうべく、右手にバチェラーの好きなところを書いて見せた人、プレゼントに自分の作ったものを渡す人(クリエイター系に多い)、極めつけは、バチェラーがバスケ好きと知って、同じくバスケ経験のある女性がドレスにヒール姿でドリブルをしながらリムジンから降り、レッドカーペットを歩いてくるもの。
最初の挨拶は、「初めまして」でも「こんにちは」でもなく、笑顔でパス。

これは本当にすごいと思った。

ドレス姿とのギャップと、発想力の驚きと、リラックスできる演出の安心感と。

みんながみんなこんな感じなので、侮れない。
家庭的で、リラックスできて、かわいくありましょうとか、そんな甘っちょろい恋愛指南とは訳が違う。

いかに自分を記憶に残し、良い印象を持ってもらい、接触機会を増やすか。
戦略と機動力が求められる。マーケティングの勉強になる気すらしてくる。

さらに良いのは、時々、人間の美しさみたいなものが垣間見られることだ。

一応「結婚相手を探す」が最終目的なので、割と人間力が試されていく。

毎回、バチェラーが参加女性をどんどん絞っていくのだが、選ばれなかった女性は、最後にバチェラーに言葉を残す機会が与えられる。

最初のカクテルパーティーでわずかな時間しか過ごせなかったのに、いきなり切られた女性の中で、バチェラーに「残念だけど、幸せになってください」と言った方がいた。

幸せになってください。

私だったら恨みごとのひとつでも言ってしまいそうだ。てめぇなんで選ばなかったコラァ!!ぐらいの……。
この場面でそう言える彼女にびっくりした。

それから人を絞りながら、デートを重ね、相手を見極めていくのだが、その中でものすごいキラメキを見せていく女性もいる。

単に、素敵な男性と、豪華で雰囲気の良いデート、というだけではなくて、自分なりに勇気を振り絞って言いにくいことを言ってみたり、バチェラーの温かさに触れたり、少しずつ自己開示を重ねていく中で、みていて心打たれる瞬間がいくつもある。

単純に彼らの人間性のなせる技なのだが、そういう、人の美しさを感じる瞬間がとても心地よい。

思っていたほど足の引っ張り合いや悪口の応酬はなくて(ない訳ではない)、案外心地よく見ていられる。

ひとり、すごく女性陣の前で高飛車なモデルがいるが、バチェラーの前では自己開示するが、参加女性の前ではその必要はないと考えているんだなということがわかるので、私はそこまで気にならない。

中盤からは、女性たちの魅力がどんどん出てきて、こちらまで絞るのに心苦しくなってくるほどだ。

ちなみに今回のバチェラーは小柳津林太郎さん。

途中で脱ぐシーンがあるのだが、普通の会社幹部がこんな良い体してる!?と思ったところ、撮影前にジムに通って9キロ落としたらしい。

かわいいかよ。

序盤はバチェラーも緊張気味というか、バチェラーたらんとしてちょっと無理してる感じもあった。
しかし、なるべく誠実に、なるべく満遍なく女性たちと接し、優しくしようと思ってる様子は伝わってくるので好感がもてる。

ちなみに今現在7話まで公開されている。
私がタイトルをつけるとしたらこんな感じだ。

1話 いきなりですが5人減ります!初対面のPRに大注目!
2話 はやくもクライマックス
3話 バチェラー、キスしすぎ問題
4話 病みだすバチェラー「俺、チャラく見えるかな?」
5話 美しい別れ
6話 世界一きらり
7話 自己開示

振り返るとバチェラーが結構よく泣いていましたね。女性を絞った時なんかは「お前が泣くのかよ!」という気もしますが本当にみなさん魅力的なので断腸の思いだったのでしょう。

相手のことを思ってローズを渡さない(=選ばない)こともあり、その別れは大変優しく、美しいものでした。

コメンテーターの指原さんのコメントも秀逸。
今田耕司さん、藤森慎吾さんのコメントで多様な男性視点も学べます。

最初は、所詮番組だし本気じゃないんだろうな、とか育児と職場の往復で大人が大人の場所でキラキラしてるのすごく眩しい…恋する目が素敵……なんて思っていたのですが、だんだん引き込まれていってしまいました。

話が進むにつれ、人が減る分交流も濃密になるので面白いです。
バチェラーが追いかける展開もでてきたりして。

私の推しは、福良さん、若様、右手さんです。
(皆さん中身も魅力的。こわいと言われるのがトラウマとか、1人でも生きていけると言われて傷つくとか、あ、ああ〜〜〜ってなってしまう。)

週末お暇でしたら是非どうぞ。

#エッセイ #コンテンツ会議 #バチェラー #バチェラージャパン2 #amazon

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