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気持ち、いい
最近、乳を吸われると気持ちいい。
母乳の話である。
元々母乳の出が少なかったようで、ずっと授乳後にミルクを足していた。それが最近になって、母乳だけで満足していただけることが増えてきた。
急に何かが噛み合ったのだ。私と息子の何かが。
これまでパジャマが濡れるほど母乳が出ていても満足してもらえなかったのは、何かが噛み合っていなかったのだろう。
最初はちうちうと、こそばゆい感じで吸っていたのに、今ではグイグイくる。
勢いがまるで違う。
そしてその力強く吸われるのが気持ちいい。
乳首への刺激ではなく、母乳が無くなっていく感じ、乳腺がからっぽになる感じが心地良いのだ。じんじんと、すっきりして、それはもはや快楽に近い。
何かを体から出すことは気持ちいいことだと思っている。
汗でも、涙でも、声でも、排泄でも。
文章だってそうだ。
だから人は創造したり体を動かしたりするんじゃないかと考えているのだが、こんなところで「体から出すのは気持ちいい」の事例を採取できるとは思っていなかった。
ただ、この気持ち良さにはまってとことん乳を吸ってもらっていたら、ふらふらになった。それから舌が渇く。おそらく貧血だろう。朝イチの授乳後、眠気からか貧血からかわからない浮遊感に意識を吸い取られ眠りにつくと、もう本当に起きられない。
気がついたら既に旦那が食事して皿を洗って出勤した後だったりする。
自分で自分の世話ができる人でよかった。
たまに、授乳後急に気分が落ち込むこともある。これはロシアンルーレットのようなものでいつそうなるかわからず、どうしようもない。
さらに、お腹が空くというより、食べないとまずいという危機感が起こる。すぐ食べられるパンをより切実な思いから常備するようになった。
母乳は血からできている。
そのことを実感する日々である。
これまで貧血と無縁だったので、今日妙に元気が出ず日常生活すらままならなかったのを貧血ではないかと言われて膝を叩いた。
女ってのはタイヘンだ。
だがしかし気持ちいい。
以上が、長らく更新が途絶えてしまった言い訳です。
※写真は内容とは何の関係もない、カリオストロの城に登場したミートボールスパゲティを模したスパゲティ。おいしかった。多分母乳になりました。
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