師走の繁忙期、沁み入る缶紅茶
僧侶も走るという師走。
内勤業務メインの私はむしろ椅子から離れられなくなる季節です。
繁忙期に突入しました。
立つことも、ちょっとお茶を淹れる機会も減り、机にへばりつく忙しさ。
いつも2人で行っている業務を今年は1人で行います。
ペアの方が育休中なのです。
無事生まれて本当によかった。
今までは私が周りにフォローして頂くことが多かったので、助ける側にまわれるのは大変ですが、なんだか嬉しくもあります。
人手が足りなくなることは前からわかっていたので、念入りに準備して効率化を図った結果、全国の営業マンの事務作業を大幅に減らすことができました。
結果的に私の負担も減るという流れです。
我ながら良くやったと思う。
それでも1人ではさすがに回せないので、同じ課の方に今年は協力いただいていますが、マニュアルを更新し、いちから説明するのも一苦労。
でも色々手を打ったので、変な事故は起こりにくくなっているはず。
というわけで例年とは体制が違うことからバタバタした忙しさがあり、さらに周りも忙しいので締切を守ってもらえず帳尻を合わせるのに大変な思いをし、単純に2人分に近い仕事を行なっているのもあり、「さぁ今日やらなきゃ死ぬ案件はなんだ。ううん、いっぱいあるなぁ!」というキリキリした日々を過ごしています。
保育園へのお迎えがあるので残業できないのも、それはそれでつらいときもある。
さて、頑張って営業マンの事務負担を大幅に減らしたので、今年は彼らは営業活動に専念できろうと思っていたら、別件で膨大な事務作業が発生しているらしい。
ある日キリキリしながら私が働いていると「しいなさん、大変申し訳ないのですが、この作業をお願いすることはできますか?」との相談が。
私も結構手一杯なんだがと悩みながらも、相手は重要顧客を多く抱える営業マンで、普段そんなに無茶な仕事を頼んでくることはなく、手が回らないんだろうなと想像できたので、「いつまでですか?」と伺うと「今日の就業時間内で、できるところまででいいんです」とのこと。
これは、終わらなかった分は、彼が残業してこなすやつだ……しかも量があまりにも多いので、少しでも減らしたくて頼ってきたのだろうな。
と直感したので、できる範囲で引き受けることにしました。
正直私大丈夫かなとも思いましたが、きっちり自分の仕事を優先し、そのうえでできる範囲で進められたので、変に動揺したり自分の業務に影響を及ぼさなかったところに、年季が入っているだけのことはあるなと我ながら感心しました。
もう自分を褒めていかないとやっていられないのです。
手伝ったことで、想像以上に営業マンがやっている作業の大変さもわかりました。不憫。
全部終わらなくて申し訳なかったけれど、と営業マンにデータをお渡しすると「無理をいってすみませんでした!飲み物奢らせてください」との優しいお言葉。
ありがたく紅茶花伝の缶を買って頂き、もう終業時間だったので、缶をカバンに突っ込んで、急ぎ帰路へ。まっすぐ帰ってもお迎え時間ギリギリの毎日です。
途中、乗り換え駅のホームで電車を待ちながら紅茶花伝を取り出すと、缶はまだほのあたたかく、でも猫舌の私でもすぐ飲める良い塩梅。
ぐびっと口にすると身体に染み渡って、あっという間に飲み干してしまいました。
そうだ、自分の業務を終わらせて、かつ頼まれた分もこなすために、水分補給の時間を取っていなかった。
あぁなんて美味しいんだ。しみる。
働くというのは大変だけど、より良くしようと工夫したり、助け合って何かを進めるのは、達成感があってそれなりに楽しい。
忙しいとイライラしてきて、そんな自分が嫌でますますストレスが溜まるけれど、まぁ悪いことばかりじゃないな、と思った。
なんとか、私にもみんなにももう少し余裕が出てきますように。
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