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みんな違って、みんなしんどい

私はちっちゃい人間なので、ついほかの人と自分を比べてしまうことがあります。特にワーママという同じカテゴリーだと、あの人は恵まれていて羨ましい、それに比べて自分は……なんてうじうじしてしまうんですね。

でも、みんな違って、みんなしんどい。

わざわざ言わないだけで、それぞれそれなりの苦労や悩みを抱えているんだと思い出すことがありました。


それが、先日行われた保育園の保護者会です。

私は、このコロナ禍でも在宅勤務をたったの1日もしたことのないお仕事でしで、中小企業勤めなのでワクチンの職域接種にも縁がなく、「労働弱者」だなとたまにメソメソしていたんですね。

でも保護者会で「最近は在宅勤務を行なっているので、子どもが体調を崩しても仕事を休めないんです」という話を聞いて、「えっ、それは過酷だな」と驚きました。

日々在宅勤務ができる方でも、逆にそれゆえの苦労があるんだなと。しかもこれ、結構あることみたいで。

あほみたいですが、狭い世界で生きていると、見えないことがありますね。

コロナ予防のためとはいえ、同じ人とばかり顔を合わせて、同じ場所にしか行かない生活をしていると、視野が狭まると痛感しました。

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その時思い出したのが、20代後半で婦人科系の手術をした時のこと。

「手術をすることになりまして」と伝えたら「実は自分もこういう持病があって」とか「自分もこういう手術をして」とか、周りの人が急に体にまつわる諸々を語り始めてくれたんです。びっくりしました。

みんな、澄ました顔でオトナとして振る舞ってるけど、実は色々抱えてるんだ、と気づいたのはその時です。

世界がぐっとにぎやかで、多様で、奥深く感じられました。(まだまだ狭い範囲で生きているけれど、それでも。)

あの時の感覚、忘れていたなと反省した次第です。


ワーママといっても、やりたいことも、どの程度働きたいかも、どの程度稼ぎたいかも、理想をどの程度実現できているかも、趣味嗜好も人それぞれ。

同じ立場に思えてもそれぞれ環境が違うし、全然会話が成り立たないこともあるでしょう。羨ましく見えたって、こちらには想像もできない悩みを抱えていたりする。

そういう違いや個々の悩みを、属性で区切って乱暴に無視しない自分でありたい。それから、あまり卑屈にならないようにしよう。

そして願わくば、「みんな違ってみんなしんどい」のが人生だったとしても、なるべく「みんな違ってみんな楽しい」方向に持っていけたらと、思うなどしました。

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