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法律論、司法試験予備試験など

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司法試験予備試験や法律に関する記事のまとめです。
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#法律

【予備試験短答対策メモ】会社法役員任期まとめ

役員の任期を以下に簡単にまとめました。 ・取締役⇒2年  委員会型会社取締役⇒1年  監査等…

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『一般的客観的に判断する』という規範

…一般的客観的に判断する…。 法律を学んでいる読者の方の中には、こんな規範を見た事がある…

すずきかんた
2か月前

【論点解説】会社法の利益相反を見落とさない方法

 会社法の論点、というよりも条文の適用として利益相反(356条1項2号3号)について、よく見落…

ともしび
6か月前
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金銭は特段の事情無い限り、所有と占有が一致する(大判大14.6.9)。
ここでの特段の事情としては、金銭たる物体の物理的特性に着目するような場合を指す。
例えば、特定の番号の記念通貨とか。

すずきかんた
5か月前
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2023(令和5)年第Ⅰ期明大ロー入試民法答案

第1、設問Ⅰ問題1 1、AはDに対して、所有権(民法(以下略)206条)に基づく返還請求権及び妨害…

すずきかんた
7か月前
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労組法ストまとめ

すずきかんた
9か月前
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権利の上に眠る者は保護されない―。

権利の上に眠る者は保護されない―。 民法には消滅時効ってのがある。 簡単に言えば、長期間権利があるのに行使しないと、その権利が無くなっちゃうよ、っていう制度。 例えば、1990年5月20日にAさんがBさんに10万円貸したとしよう。 そうすると、普通に考えてAさんはBさんに10万円返せって言える訳だけど、仮に2023年現在まで何も言わなかったら、もう金返せって言えないよ、って話。 で、なぜこんな制度があるの?って言うと、現状を保護しましょうっていう理由らしい。 権利

未遂と不能の判例を短答用にまとめてみた。

判例は絶対的不能か相対的不能に区別して、前者を不能犯、後者を未遂犯とする傾向にある、らし…

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偽造と変造の区別、短答用判例まとめ

偽造と変造の区別は、その文書の重要部分を変更するものかどうかで区別されるらしい。 けど、…

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病気は言わないとダメ?

憲法記念日―。という事で、ちょっと憲法っぽい話をしてみる。 で、その内容はタイトル通り、…

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窃盗癖(クレプトマニア)患者と窃盗罪―不法領得の意思に着目して―

今回はタイトル通り、窃盗癖(クレプトマニア)の患者と窃盗罪について、特に不法領得の意思の観…

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令和4年2月14日判決

さて、刑法で面白い判決が出ましたので、見ていきましょう。 所論に鑑み,窃盗未遂罪の成否に…

バカみたいな事例で刑法を考えてみる。

事例(Aの奇行)A(24歳、男性)は友人B(24歳、男性)を驚かそうと、Bとその兄C(27歳、男性…

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強制採尿は無令状でなし得るか(刑事訴訟法論点研究的なやつ)

今回は強制採尿(対象者が排尿を拒む場合に、その抵抗を排除して強制的に―具体的にはカテーテルと呼ばれるゴム製導尿管を尿道に挿入して―尿を採取する事)を無令状でなし得るか、について考えたい。 なお、そもそも強制採尿は、対象者の受ける負担が他の強制処分に比して著しく大きい等の理由で、いかなる条件によっても認めないとする立場もあるようである。 しかし今回は、実務の運用の観点から、強制採尿を一定の条件の下認める判例(最決昭55・10・23刑集34巻5号300頁)の立場に則って記事を