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法律論、司法試験予備試験など

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司法試験予備試験や法律に関する記事のまとめです。
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記事一覧

Xの立場から論じなさい…?

主に憲法の問題とかであるやつ。 「あなたがXの相談を受けた法律家であるとして、Xの立場から…

すずきかんた
2週間前
4

労働基準法34条1項で法律解釈技法を考えてみる。

労働基準法34条1項によれば、労働時間が6時間を超える場合には、使用者はその途中に休憩時間を…

すずきかんた
1か月前
3

令和6年予備試験論文 再現答案

再現度7割くらい 再現では、条文は引いてない箇所、事実の記載を箇条書きのみの箇所あり むし…

やや
1か月前
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令和6年予備試験論文式試験刑事訴訟法再現答案

第1、設問1 1、甲が事件①の犯人であることを、事件②の犯人が甲である事を推認させる間接…

すずきかんた
1か月前
5

令和6年予備試験論文式試験刑法再現答案

第1、甲の罪責 1、甲が本件ケースを拾い上げて自己のズボンのポケットに入れた行為に、窃盗…

すずきかんた
1か月前
3

令和6年予備試験論文式試験行政法再現答案

第1、設問1 1、Xは本件訴訟1における自身の原告適格(行政事件訴訟法(以下「行訴法」)9条1…

すずきかんた
1か月前
4

令和6年予備試験論文式試験憲法再現答案

第1、設問(1) 1、祭事挙行費を町内会の予算から支出することは認められるか。 (1)A町内会は認可地縁団体であり、「目的の範囲内において」権利を有する(地方自治法260条の2第1項)。そのためまず、祭事挙行費の支出が「目的の範囲内」なのか否かが問題となる(南九州税理士会事件等参照)。 ア、「目的の範囲内」か否かは、当該団体の性質、当該行為の性質、その他諸般の事情を総合考慮して決する(前記判例等参照)。 イ、A町内会の目的は、その規約によれば、会員相互の親睦及び福祉の増進を図

令和6年予備試験論文式試験刑事実務基礎再現答案

設問1(1) 1、本件捜索差押え検証は、逮捕に伴う捜索差押え検証として令状の発付を受けずに行う…

すずきかんた
1か月前
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令和6年予備試験論文式試験民事実務基礎再現答案

設問1(1)  所有権に基づく返還請求権としての土地明渡請求権 設問1(2)  被告は原告に対…

すずきかんた
1か月前
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令和6年予備試験論文式試験労働法再現答案

第1、設問1 1、X組合は救済命令等の申立てを行う事が考えられるが、これは認められるか(労…

すずきかんた
1か月前
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令和6年予備試験論文式試験民事訴訟法再現答案

第1、設問1 1、裁判所は本件相殺の抗弁を却下すべきか。 (1)たしかに本件相殺の抗弁は結審…

すずきかんた
1か月前
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令和6年予備試験論文式試験商法再現答案

第1、設問1(1) 1、甲社による本件株式の買取は有効か。 (1)たしかに本件株式の買取は会社…

すずきかんた
1か月前
5

令和6年予備試験論文式試験民法再現答案

第1、設問1(1) 1、CのDに対する所有権(民法(以下略)206条)に基づく乙土地の明渡請求は認め…

すずきかんた
1か月前
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刑法における「業務」の定義まとめ

刑法(以下法令名略)に出てくる「業務」。 しかも3つの異なる意味で使われてるから、ややこしい。 具体的には、業務上過失致死傷罪(211条前段)、業務妨害罪(233、234条)、業務上横領罪(253条)。 今回はそんな「業務」の定義について、まとめたいい。 まず、それぞれの定義を書き出してみる。 業務上過失致死傷罪の「業務」とは、本来人が社会生活上の地位に基づき反復継続して行う行為であって、かつ他人の生命身体等に危害を加えるおそれのあるもの、をいう。 次に、業務妨害