ビル新聞連載コラム 第20話「騒音問題」は解決したが・・・
異音問題に首を突っ込み、パンドラの箱を開けてしまった苦い経験
某マンションでは、この日も特に誰からも意見や提案が出ることもなく、理事会が終わりかけていた。私が閉会を告げようとした時、一人の理事が発言した。
「最近、早朝に何かが破裂するようなパーン!と言う音が聞こえますが、何か設備が故障しているのではないでしょうか?」と。
これを皮切りに、
「確かに変な音がする」
「いや、何も聞こえない」
「西から聞こえる」
「いや南からだ」
「明け方ではなく日中に聞こえる」など話が膨らみ、重大な故障につながるとまずいので調べてほしいということになった。
その音は、種類や聞こえる時間帯がまちまちで、発生源も定かではなかった。このため、全戸を対象に「異音」に関するアンケートを実施して調査することになった・・・
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