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エンジニアに時間を与えるランニング

この記事は hacomono Advent Calendar 2023 の22日目の記事です。

株式会社hacomonoでエンジニアをしている門田です。

自分がhacomonoに入社して早いことでもう8年ほど経ちまして、当時はまだまだ20代で活気に満ちていた気がするのですが現在齢33となり良い歳のおっさんになってまいりました。あまり信じたくないですね。

この歳くらいになるとみなさん考え始める、そもそもエンジニアというよりも人間ならば多くの方々気にし始めるであろうことといえば
やはり健康が多いのではないでしょうか。(あとはまあ貯金とか)
ちょっと前まで食べても太らないなんて戯言を言っていた気もしますが、悲しいことに腹も出てくる出てくる状態です。

せっかくのhacomonoのアドベントカレンダー、ウェルネスを謳う会社なので運動絡みの話でもできればな…という気持ち。
そんな中、会社のイベントとしてランニングを行う機会がありましてそれなりに継続し頑張って走ってみたわけなのですが、継続している内にふと

 ランニングしてる期間の方が時間効率が上がっている

という気持ちが膨れてきました。
ランニング自体そもそもリフレッシュや頭の整理に効果的とも言われているのでそう珍しい話ではないと思いつつ、自分なりに継続できたわけを振り返り整理してみようとここに書き残しておこうと思ったわけです。


走ることへのきっかけ

運動を意識づけることに丁度いいことに弊社hacomonoはフィットネスクラブをはじめとするウェルネス産業向けのシステムを提供する会社。
先ほども挙げました社内のランニングイベントとしてRUN forという企画がありまして、ちょうど今年も11月から1ヶ月間開催されていました。
(以下は去年開催時の記事)

ランニングで消費したカロリー200kcalごとに開発途上国の子どもたちへ、10食分の給食が寄付されるイベントです。

上記記事より抜粋

内容もいたってシンプルで期間中に社員が各々任意でランニングをし、消費カロリーを投稿するだけというものです。健康のためにランニングしつつ運動した分も寄付に繋がるという取り組み。
とても良い企画ですよ本当、どうやって思いつくのかと。

さてこの企画、個人や部署別のランキングなども定期的に発表しておりまして社員のモチベーションをあげてくれており、
CS(カスタマーサクセス)チームやサポートチームなどは健康意識が高くランキング常連なメンバーも多数いらっしゃいました。

今年のRUN forは3度目の開催ですが過去2回の開催ではエンジニアチームは
やや、まあ、若干他のチーム比べると少々貢献度がちょっっっと弱かったかも…という感じではありました。

ウェルネステックなカンパニーを目指す会社であればやっぱりエンジニアもそういう意識が強いところをアピールしたいなという気持ちと、あとは冒頭で言うように健康面への気にかけ、そしてこういったランキング的なゲーム要素のある取り組みには燃えるタイプなので今年はいっちょ頑張ってみるかという気持ちでこの1ヶ月、ランニングに真剣に取り組みました。やる時はやる。


壁はやっぱりモチベ維持

ただやはり日常にランニングの時間を作るというのは中々に難しい問題かとは思います。
朝に走れば良いじゃないと言われれば、いやもっと寝ていたいし…
仕事の後に走れば良いじゃないと言われれば、いや疲れてるし…
じゃあ昼に、じゃあ休日だけでも、と色々挙げてもその分色々壁があるわけで。

健康のためという前提があっても ランニングのためだけに時間を割く というのは想像以上にハードルが高いわけです。

走り始めたばかりの時期などは自分も「走ること」に目的を置き過ぎていてちょっと継続するのが難しいんじゃないかなという気持ちになりかけていました。つらいですしね。しょうがないです。
今回自分は継続して走れはしたのですが、走りたくないわけじゃないのだけど腰が上がらないという人の気持ちも痛いほどわかります。


ランニングは"小さな課題"を整理する時間

それじゃあどうして続いたのか?というとランニングという時間が
物事を考える時間に適していると意識し始めたからです。

例えば優先度の高い大きなタスクを1つと優先度が低い軽めなタスクをいくつか抱えている状況だったとします。
その場合だと基本的には優先度の高いタスクに対して時間を割くことが多い方が多いんじゃないでしょうか。
そのタスクが比較的早く解決するものであれば良いですが、優先的でかつ大きいものはだいたいややこしい内容であることが定番です。
頭の中で他のタスクもそろそろ気を配らないと…と思いつつも、目先のタスクに集中せねばと放置したままになってしまうこともあるでしょう。

そして優先度とは=期日でもあります。
大きいものにばかり注力してしまうといつの間にか他の優先度が低いタスクの期日が迫ってきてしまい結果優先度の高いタスクを複数抱える状況に陥ってしまいます。
しかも最初に取り組んでいるものも泥沼化していたら地獄ですね地獄。
やや大袈裟な表現かもしれませんし、ちゃんとしてる人はそんな状況にそもそもならないかもしれませんが…なっちゃう人は、なっちゃいます。

いつの間にか全部優先度High

そのため、ちゃんと自身のタスクの状況を振り返る時間を持つことが大事です。振り返り、整理する時間を作る方が効率的に作業を行うための時間を確保できるんじゃないでしょうか。
ただどうしても椅子に座り、目の前にPCがある作業を行える状況であると一番厄介なものから取り掛かり始めてしまいがちです。
また、スマートフォンに触れる状況だと誘惑との戦いにもなりそれはそれで障害になってしまいます。気づいたらSNSやニュースサイトをサーフィンしていることは誰しもあるでしょう。自分はスマホ中毒なのでしまくりです。

では思考をするのにちょうど良い状況とはどういうものかと思い、人によりいろいろなものがあるかと思いますが自分にはランニングがもってこいでした。もちろん散歩でもジョギングでもOKでしょう。

あくまでゆるく考える

ただし、決して思考に没頭してはだめです。(言わずもがな、危ないです)
歩行者や信号などにちゃんと気を配りつつ、適度に余裕のあるタイミングに現状自身が抱えている課題について振り返りをしていきました。
逆に「今のうちに整理しなきゃ!」と思うことも逆効果になります。
「走るついでに、あの件どうすっかな〜」くらいの心持ちです。

そしてここでいう課題というのは決して仕事に関することだけではなく、プライベートのことも含まれます。
プライベートの悩み事というものも、放っておくと業務時間中に気になって集中できない要因になり得るでしょう。人からみたら小さいことかもしれませんが本人とっては他のことに手がつかなくなるようなことはいくらでもあるでしょうし。

小さな変化を毎日確認し整理

こうしてランニングという時間の中で課題を考え整理する時間をほぼ毎日取ることができ、現状の状況をデイリーで再認識することができました。
昨日考えた件も、今日は状況が変わってるかもしれない。昨日考えたからいいや、ではなく常に最新の状況下で振り返ることでの気づきもあります。
そのおかげか、必要に応じて早いうちから動くべきものへの対応や計画を立てることができ、優先度の高い大きなタスクに業務中に集中できるようにすることで余計なことに気を取られる要因を最小限にし、結果的にここ最近は効率よく業務を進めることができたような気がします。

ランニングという時間を健康のための「走ること」だけでなく課題を「考えること」にも使うという意識をもったおかげで、だなと思うようになったことがランニング継続のモチベに繋がったんだと思います。
考えがまとまらない時ももちろんありますが、けどその時間ちゃんと走って運動しているわけで時間を一切無駄にしていないんですよね。
ちゃんと得をしているのでポジティブに時間を使えています。

決して"やらねば"とは思わない

精神的な、継続するという意味では頑張る必要あるかと思いますが体力的には無理をしてはもちろんダメです。
これくらいなら無理なく続けられる、ちょっとした考えごとをする余裕があるくらいな自分のペースをみつけるのが大事です。
(昨年はちょっと無理にペースをあげたせいで足を痛めたりもしまして、走れない上に痛みで考え事も何もあったものではない時間でした)

振り返ると

結果的に、どうしても走る時間を作れない日以外はほぼ1ヶ月走ることができました。提出用のスクショデータを保管してまして、自分で言うのもなんですが結構壮観です。

カロリー提出用画像 この時は1000を超えてた🎉

調子が良い時にはゆっくりペースですが10km以上走ることができ、疲労はそれなりに伴いましたが無理のない範囲でしたし、考えておきたかったこともある程度片付いて頭もスッキリすることができて業務においてかなりプラスな期間だったと思います。
そして何より走ることでカロリーを消化した分、美味しいものを罪悪感なく食べることができます。これが大きい。RUN forに感謝。

エンジニアという職業上、作業の大半はPCを用いるので必然的に机の前にいる時間が多いですし、昨今だとリモートワークでよりその傾向が強い方が多いんじゃないでしょうか。
ここに書いていることも言ってしまえばただの「気分転換」の一つなので大したことを言っているわけではないですが、小さなことでも時間の使い方を意識することがいろんなパフォーマンス向上に繋がっていくと思います。

実装に詰まった、考えがまとまらない、何から手をつければいいのやら、
と思い悩んだ時は手を止めて、散歩してみるといかがでしょう。
健康以外にも、いろんな面でプラスな要素があると思います。
脳の整理は時間の整理。


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