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"I love you"は日本語で「愛してる」??


留学生の作文「日本語と母語の違い」


「日本語と母語の違い」のテーマで作文を書いた時の話です。
一人の留学生が「日本語では「愛している」を物にはあまり使わない。」という話を書いてきました。

母語では「私は桜を愛しています。」というように、好きなものに対してもよく「love(愛している)」という表現を使うが、それを日本語で言ったら日本人の友達に「日本ではあまり言わないよ。」と言われたそうです。

ものに「愛している」を使うのは間違いか。

みなさんは、この表現どう思いますか。
私は間違いだとは思いませんが、不自然だなというか、
もし日本人から言われたら「大袈裟だな。。」と思う気がします。
私だったら「私は桜が大好きです。」と言います。
同様に、食べ物などにもよく"love"を使うとその留学生は言っていました。
日本語では??
「私はチョコレートを愛しています」?
「私は唐揚げを愛しています」??
あまり言いませんね。やはり「大好き」が一般的な気がします。

人になら「愛している」は使える?

その留学生の結論としては、「日本語で愛しているは人にだけ使う。ものにはあまり使えない。」ということでした。

「私は夫を愛しています。」
「私は韓国アイドルを愛しています。」

どうですか?みなさん言いますか?

私は夫にも「愛している」と言ったことはありません
こどものことももちろん愛していますが、直接言うときは
「大好きだよー。ママの宝物だよー。アイラブユー。」
と言います。「アイラブユー」なら言えるけど、
なぜか「愛してるよー。」とは言いません。

それを言ったら留学生が「えーーーー!!何でですか??」と驚いていました。そして「結婚式の時は?恋人と付き合っていた時は?親には?」と言われたので、「全部「大好き」。私の愛情表現の最大は「大好き」」と言ったらみんな倒れそうになっていました笑。

「月が綺麗ですね」問題

夏目漱石が英語教師をしていたときに"I love you"の自然な訳し方として、「月が綺麗ですね」と言ったというのはとても有名な話です。
留学生のみんなに話したら、知っている人も結構いたのですが
みんな口を揃えて
「そんなこと言われても全然わかんない!愛してるってちゃんと言って欲しい!!」
と怒っていました。

東アジアでも日本は特別?

よく東アジアは文化が似ていると言われますが、この愛情表現に関しては日本は特殊な気がします。
韓国も中国も、日本と比べて愛情表現が豊かな気がします。

例えば私が遠い昔に韓国の方とお付き合いしていた時は
100日記念日に花束をプレゼントしてくれたり、
デートの時はいつも「사랑해(サランヘ:愛してる)」と言ってくれていました。私も気軽に「サランヘー。」と答えていましたが、私の感覚では「大好きだよー。」でした。これを韓国人学生に言ったら、「彼氏が可哀想!!」と笑いながら怒っていました。

そして中国の大学で働いていた時は、よく学生寮の前での大声での告白を目撃しました。「〇〇〜。愛してるよー。」と寮の入り口の前で叫び、呼ばれた子が窓から顔を出して返事をするというものです。
昔のV6の「学校へ行こう!」でやっていた告白の反対バージョンという感じですかね。みんなの前でどれだけ愛情を示してくれるのか、自分のためにどこまで頑張ってくれるのかで愛情を測っているそうです。
こんなの日本ではなかなか見ませんよね。
私だったら恥ずかしすぎて、多分窓から顔を出しません笑。

まとめ

国によって愛情表現は異なると思いますが、日本ほど遠回しな愛情表現はなかなかないのかもしれませんね。今回のこの発表の時に、インドネシアの学生が「インドネシアでもあまりI love youは言わない。大好きが多い。」と言っていました。もちろん個人差も大きいと思うので、国だけでまとめることはできないのですが、とても面白いトピックでした。

みなさんはどんな愛情表現をしていますか?





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