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プーチン大統領の平壌詣で

ロシアのプーチン大統領が6月18日に北朝鮮の首都・平壌(ピョンヤン)を訪れて、19日に金正恩(キム・ジョンウン)総書記との首脳会談が行われることが明らかになりました。

会談に関する予測はすでに色々と報じられていますし、あまり難しく考える必要もないプーチン訪朝です。ロシアと取引をしてくれる数少ない武器商人への挨拶です


ウクライナで北朝鮮のミサイルが使われた証拠

ロシアと北朝鮮は、ともに兵器の売買やウクライナでの使用を否定し続けていますが、そうしたウソはバレています。誰もがスマートフォンで写真を撮ってネット上で公開できる今の時代、そうした公開情報から真相に辿り着くOSINT(Opens Source Intelligence、「オシント」)が威力を発揮するためです。

5月30日、アメリカ国防情報局(Defence Intelligence Agency, DIA)は北朝鮮で生産されたミサイル類がロシアのウクライナ侵攻で使われたことを裏づける複数の写真を公開しました。リンクは、こちら ↓ 。

https://www.dia.mil/Portals/110/Documents/News/Military_Power_Publications/DPRK_Russia_NK_Enabling_Russian_Missile_Strikes_Against_Ukraine.pdf

冒頭の写真もそのうちの一枚で、金正恩氏が視察した軍事工場に写っていたミサイルの「断面」が、ウクライナで使われたものと一致していることを示しています。

他にも、例えばこちら。

DIAの報告より

閉鎖的な国家、例えばソ連・ロシア、中国、そして北朝鮮などの権力中枢で何が起きているのかを把握するのは昔も今も容易ではありませんが、それでも公開情報の分析でかなりのことは分かります。

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