池畑修平

ジャーナリスト/アジア・ユーラシア総合研究所理事。元NHK解説主幹、「国際報道」キャスター。ジュネーブ、北京、ソウルに駐在。東アジアのニュースを掘り下げています。著書「韓国 内なる分断」(平凡社新書)。修士(学術)。ikehata-planning@naver.com

池畑修平

ジャーナリスト/アジア・ユーラシア総合研究所理事。元NHK解説主幹、「国際報道」キャスター。ジュネーブ、北京、ソウルに駐在。東アジアのニュースを掘り下げています。著書「韓国 内なる分断」(平凡社新書)。修士(学術)。ikehata-planning@naver.com

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歴史は繰り返すか?文在寅に収賄疑惑

「なぜ韓国の大統領たちはみんな捕まるの?」 こういう質問、何度となく受けてきました。確かに、韓国の歴代大統領たちは辛い晩年を迎えた人が多いです。 ものすごく簡潔に振り返りますと、 李承晩(イ・スンマン)→激しい抗議活動に直面して亡命、 朴正煕(パク・チョンヒ)→在任中に暗殺、 全斗煥(チョン・ドゥファン)と盧泰愚(ノ・テウ)→退任後に逮捕、 盧武鉉(ノ・ムヒョン)→退任後に検察の取り調べを受けて自殺、 朴槿恵(パク・クネ)→弾劾されて逮捕、 李明博(イ・ミョンバク)→退任

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    • ラジオで紹介されました

      インタビューをしてもらった産経の渡部圭介さんが、大阪のラジオでその内容を語っていました。 さすが関西というか、漫才的なトークで、爆笑😆 https://open.spotify.com/episode/1i9hWtm8RT51iACTTi3D1d?si=392123206d2a46fd

      • インタビューが掲載されました

        11月14日、産経新聞大阪版の夕刊「私と新聞」というコーナーで取り上げていただきました。東京版は16日の朝刊で掲載予定です。 長年、取材する側にいただけに、取材される側にまわって色々と話すのは気恥ずかしかったです😅 ただ、先日の米大統領選、今の兵庫県知事選などを眺めていると、世界各地で「ネット(とくにSNS)で真実を知った」などとアジテーターたちが発信する陰謀論や偽情報にコロッと騙される人がいかに多いか、改めて痛感します。そういう時代になったからこそ、新聞や放送の真摯な報道

        • 放送の動画公開

          昨夜出演させていただいた「報道ライブ インサイドOUT」、YouTubeにアップされました👍

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        歴史は繰り返すか?文在寅に収賄疑惑

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          記事掲載&番宣

          クーリエ・ジャポンでの連載記事です。 多くの角度から今回の米大統領選の分析が続いていますが、トランプが勝利を収めた一因として、大手メディアによる(良かれと思っての)「通訳」が裏目に出たのではないか、という指摘が出ています。 また、11月13日(水)午後9時から、BS11の「報道ライブ インサイドOUT」に出演します。テーマは北朝鮮のウクライナ派兵やドナルド・トランプの米大統領再登板などが日本をはじめ東アジアの安全保障にどう影響するか、です。

          記事掲載&番宣

          番宣「羽鳥慎一モーニングショー」

          明日(5日)、テレビ朝日系列の「羽鳥慎一モーニングショー」で、北朝鮮のロシア派兵/ウクライナ戦争参戦に関して、防衛研究所の長谷川雄之さんとともに分析する予定です。 なお、羽鳥さんは遅めの夏休みで不在、代役は草薙和輝アナです。

          番宣「羽鳥慎一モーニングショー」

          台湾海峡 波高し

          ここ最近、台湾をめぐる情勢で緊張が高まるシグナルが相次いで出ています。直近でいうと、9月29日、台湾国防部が中国内陸部で同時多発的なミサイル発射実験を探知したと明らかにしました。 台湾が中国に対する偵察能力の一端を開示することは珍しいです。世界に向けたアラートという意味合いがあるのかもしれません。 ミサイル発射場所の一つ 内モンゴルといえば… 台湾国防部によれば、中国のロケット軍と陸軍が実施したミサイル発射は、内モンゴル自治区、甘粛省、青海省、新疆ウイグル自治区だったと

          台湾海峡 波高し

          深圳の事件に関して 2

          前回の記事で、深圳の日本人学校に通う男児が刺殺された事件では江沢民(こう・たくみん)が始めた「愛国主義教育」が背景にあった可能性について書きました。 実は、中国では江沢民が国家主席の座から退いたあと、この行き過ぎた愛国主義≒日本憎悪を見直そうという動きもありました。 残念ながら、それは結実しなかったのですが、今回の事件を機に中国指導部に再考してもらいたいという思いから、その当時を少し振り返ります。 依然として事件の核心を明かさない中国政府 国連総会に合わせる形で、日本時

          深圳の事件に関して 2

          深圳の事件に関して

          この痛ましい事件について書くべきかどうか迷いました。 まだ犯人像がよく分からない上に、掘り下げることで日本側での狭隘な反中感情が高まりかねないリスクがあるためです。 ただ、中国政府のいう「個別の事案」などで済まされないのは明白なので、少し俯瞰してみることにしました。 (冒頭の写真はNHKのHPより) 「偶発的事件」と当局は強調するが… 言うまでもありませんが、児童を刃物で襲うような男は中国の人たちの中でも例外中の例外です。地元の深圳市民たちはじめ多くの中国人が事件を悲し

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          深圳の事件に関して

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          「アルバニア決議」歪曲に抗って

          アルバニア…世界地図の中ですぐどこに位置するか思い浮かぶ方は多くないでしょう。ご参考に示すと、こちら ↓ です。 ギリシャの北西、イタリアの「かかと部分」の対岸ですね。 ちなみに、国旗はこちら ↓ なんだか強そう。 ここではアルバニアについて深掘りするわけではありません。 話は「アルバニア決議」という呼び方が定着した国連総会第2758号決議の解釈をめぐる攻防についてです。 1971年10月に国連総会で採択されたこの決議は、国連における「中国」代表権問題に決着をつけたこ

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          「アルバニア決議」歪曲に抗って

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          誰へのアピール? ウラン濃縮施設

          9月13日、北朝鮮の国営メディアは金正恩(キム・ジョンウン)総書記がウラン濃縮視察を視察したことを伝えました。言うまでもなく、濃縮ウランは核兵器の材料となるものです。彼がこの施設を訪れたと公表されたのは初めてのこと。裏にどういう計算があるのでしょうか。 ズラリと並んだ遠心分離機 公にされた写真には数多の遠心分離機が写っています。遠心分離機はウランを濃縮する装置です。惜しげもなく披露したのは、自分たちの核戦力は充実していると誇示したいのでしょう。 施設内を一通り視察した正

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          岸田首相の訪韓をめぐるモヤモヤ(後)

          前回の記事では、岸田首相が韓国を訪問して尹錫悦(ユン・ソンニョル)大統領と会談したことに関して、首相が日韓関係好転を自分の「レガシー」として語るには日本政府としての行動が足りないのでは、ということを書きました。 後編は、首相が訪韓する前日の話です。 「存在しない」とされていた「浮島丸」の名簿 9月5日、岸田首相がソウルに飛ぶ前の日に、日本政府は「浮島丸」の乗船者が記録された名簿など19点の資料を韓国政府に渡しました。 「浮島丸」は日本海軍の輸送船で、1945年8月24

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          岸田首相の訪韓をめぐるモヤモヤ(後)

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          岸田首相の訪韓をめぐるモヤモヤ(前)

          岸田首相が9月6日にソウルを訪れて韓国の尹錫悦(ユン・ソンニョル)大統領と会談しました。 自民党総裁選への出馬を断念して退任間近…というタイミングで訪韓する意義を疑問視する向きもあるようですが、私は行って良かったと思います。 次の自民党総裁≒首相が誰になっても、日韓関係改善の流れを逆行させてはいけないと内外に示す効果があるためです。 ただ、2つほどモヤモヤとする事柄はあり、前後編でお伝えしたいと思います。 レガシー? 今回の会談、内容に関しては、初めの方に貼りつけたN

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          岸田首相の訪韓をめぐるモヤモヤ(前)

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          窮地の「柯P」

          台湾社会が騒然となっています。 8月31日、最大野党・国民党に次ぐ勢力の野党・民衆党の柯文哲(か・ぶんてつ)党首が逮捕されたのです。 気さくな人柄と、ときには物議を醸す率直な物言いで知られる柯文哲氏。民進党と国民党の2大政党制の間に割って入る第3勢力・民衆党を率いて台湾政界で存在感を拡大させていました。しかし、今回の逮捕で彼の政治生命は急な終わりを迎えるかもしれません。 (冒頭の写真はhttps://japan.focustaiwan.tw/society/20240830

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          ラップと政治と陰謀論と

          いま台湾で若い世代の人たちを中心にけっこう物議を醸しているニュースがあります。中国の人気ラッパー、王以太(Wang Yitai)が9月中旬に台北でコンサートを予定していたのですが、台湾政府が不許可としたというものです。背景には、「あの呼称」があります。 (冒頭の写真は王以太のインスタグラムhttps://www.instagram.com/p/Cu164B_S2u7/より) 「中国台北」 ラップに疎いこともあって王以太は知らなかったのですが、けっこう世界的に有名です。今年

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          自爆ドローンvs"STAR WARS"レーザー

          このニュース、話題になっています。北朝鮮が自爆攻撃に用いるためのドローン(無人航空機)を初めて公開したのです。 金正恩(キム・ジョンウン)総書記がドローンを開発している「国防科学院無人機研究所」を訪れて自爆攻撃のデモンストレーションを自分の目で見て、満足の意を示したとのこと。 北朝鮮による新たな脅威が出現、というわけですが、韓国は韓国で新型兵器の投入を準備しています。なんでも、映画「スター・ウォーズ」シリーズに出てきそうなものだとか… 自爆ドローンの技術はロシアから?

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