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複数の意見を擦り合わすことは、アセスメントの質をより良くするのかも!

先日、昨年に続けてご依頼もらった大阪府主催の「発達障がい者のための就労サポートカード」の研修会が終わりました。今回も、講義とグループワークを担当させてもらい、全てオンラインということで参加者の方と直接ご挨拶できなかったのが残念でしたが、一応無事に終わり、ひとまずホッとしています。

今回の研修会も、昨年同様に架空の事例をもとに就労サポートカードを作ってもらい、それを使ってグループワークで意見交換をしました。経験浅い方の参加も多く、その分、共通する疑問点もたくさん出て、なかには新鮮な意見もあったりして、個人的には今回も自分自身のアセスメントを振り返ることもできた充実した時間となりました。

研修が終わり、大阪府の方々とお話ししてて思ったんですが、今回のように事例を使った研修会はあまりないような気がしてます。講義形式で、座学の時間は何かとたくさんあるものの、事例を見て自分で考え作成し、それをみんなの前で発表して様々な意見に触れる時間は、支援者のアセスメントする力を育てているように思います。

研修時の質問でもあったんですが、アセスメントは一人で取り組むよりも複数で取り組み、一人ひとりのアセスメント内容を複数でディスカッションや合意形成することがチーム支援の力を高めてくれるような気がします。もちろん、エビデンスベースの支援をするためにも、心理検査や職業評価のような数値化されたフォーマルアセスメントも重要ですが、支援現場での日々のアセスメントは支援者一人ひとりの視点や見立てが違って良いわけで、結局のところ、「良いとこ探し」がアセスメント情報に繋がっていることで、未来に向けた支援も展開しやすくなるように思います。

アセスメントのチカラを育てていくための重要な他者視点。様々な意見を柔軟に取り入れられる人が支援力を高めることができてる気がして、事例検討やケース会議の大切さを改めて感じた研修会でもありました。
就労選択支援もいよいよ制度化されるということで、アセスメントはますます注目されそうですね。

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