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障害福祉と合意形成

今日は少し偏りのある話。今日のnoteが業界の全てではないことを最初に断っておきたいと思います。

合意形成とは、参加する人みんながお互いに納得できる点(合意)を見出すプロセスのことを言います。話し合いながらみんなで意見を言い合い、お互いを批判せずに話し合い、みんなが納得できるように円満な形で話をまとめることを合意形成(コンセンサス)と言ったりします。


福祉職の人は、「優しい人」「思いやりのある人」「穏やかな人」が多い印象です。合理的に考える人が少ないというか、効率を求める文化はあまりなく、定量よりも定性的な効果を望んだり、理念や想いを重視する文化であるように思います。
(そこは、僕も好きなところです!)

ただ、その分、会議やミーティングでの話し合いは合意形成を重んじることが多く、「仲良く話し合う」ことを大切にする分、尖った意見やユニークな意見は出にくいような気がしてます。合意形成を大切にする文化は職場の雰囲気を良くすることは理解できるものの、「何でもかんでも、みんなで話し合わないと決められない」といった文化もあるように感じ、個人的には少し違和感を感じたりしてます。


数年前、ティール組織という本が話題になりました。また、その頃は、フラットな組織といったキーワードもよく出ていて、合意形成を大切にする文化と重なる点もある気がします。
ピラミッド組織とは違うティール組織。フラットな組織もですが、そこにはある程度の同じレベルである「知識」「経験」「能力」といった土台がベースにあることでティール組織が成り立つものでもあります。

ただ、どんな組織でも皆が同じレベルであるとは言えず、みんなで話し合うより、誰かが何かを決めないと動かないことは結構多くあるものです。


ダラダラとまとまりなく書いてしまいましたが、今日のnoteで言いたかったのは、「合意形成の前にメンバー選びも大切」だということ。経営トップからアルバイトまでみんなが参加して、なんでも合意形成していては経営スピードは落ちてしまいます。スピードが全てではないですが、せっかくみんなが集まった時間を無駄にはせず、意味ある話し合いにするためには、「なんでも合意形成」では少し安易なようにも思います。


福祉職の人たちの「優しさ」や「思いやり」は、会議や話し合いで活かすこともありつつも、目の前の利用者の方に対して活かす方が強みが生きるはず。「合意形成の真の意味」は、福祉職として改めて考えておきたいテーマです。

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