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おすすめ本:「わたしたちのトビアス」

皆さんは、こちらの本をご存知ですか。

いつも楽しい文章を書かれている岸田奈美さんのブログで教えてもらいました。
とっても心あたたまる本です。

 

トビアスは、5人兄弟の末っ子。
表紙の絵はトビアスの似顔絵で、小1のお姉ちゃんが書いたようです。
本書の文章も子どもたちのことばです。

 

トビアスが生まれるまでは4人兄弟だった子どもたち。
お母さんのお腹の中にいるトビアスが生まれてくることを心待ちにしていたようです。

そして、トビアスが生まれた時、障害があることがわかりました。
お父さん、お母さん、4人の兄弟は、そのときにいろいろ話し合います。
ふつうとふつうでないことを、兄弟なりに考え始めます。

 

兄弟がトビアスを想う気持ちは、お姉ちゃんのむじゃきな絵が読者の気持ちを穏やかにしてくれ、トビアスを心から愛している様子が伝わります。

 

本書には、こんなことが書かれていました。

わたしたちには、ふつうでない弟がいてよかったと思いました。
トビアスのおかげで、わたしたちは、ふつうでない人と一緒にくらすことをおぼえるし、
ふつうでないとはどうゆうことかが、わかるようになるからです。

 

 

共生社会とか、多様性とか、ノーマライゼーションとか言われるけど、なにか大切なことを忘れていたような気がします。

本書を読んで、そんな気持ちになりました。

オススメの一冊です。

 


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