見出し画像

もし自分が親だったら…、支援者として思うこと

noteの皆さま
あけましておめでとうございます。
本年もよろしくお願いいたします。

 

さて、今年最初のnote。
「親の気持ち」を未来志向で考えたいと思います。

 

今に始まったことではないですが、福祉の仕事をしていて時々思うことがあります。

「もし、自分が障害のある子を持つ親だったら、今の自分の事業所(施設)をどう思うか(どう評価するか)⁇」

 

今の仕事では、ご家族(特にご両親)の話を聞く機会がたくさんあります。
前職よりも立場がちがうこともあってか、見学に来られた方や利用相談の方、ご本人も交えた三者懇談など、いろんな場面でお会いさせてもらってます。

どのご家族も、我が子を想う家族の気持ちは100家族いれば100通りあって、我が子を大事に育ててこられたのがとてもよく伝わります。

「親の方が先にいなくなりますから…」
「家でもなにかできることはないでしょうか?」
「素直でまじめなとこだけは取り柄でして…」
「こんな子ですけど勤まる場所ってありますか?」

 

子どもの将来を想い、家族としてできることはなにかないか?と、いろんなご質問を頂戴しているような気がします。

 

支援者って、親の気持ちにどれだけ共感し、どれだけ同じ目線で考えることができているでしょうか。
子育て経験のある支援者なら、自分の経験と重ねながら共感できることもあるものでしょうか。

 

プロとして、専門職として、特に経験の長いスタッフは、親の気持ちは理解できる一方で、現実と理想を冷静に分析してしまいます。
もう少し言うと、親の気持ちは理想論と捉えてしまい、ついつい現実的な話をしてしまいがちです。

 

たしかに、障害のある子を持つ親の気持ちは、理想もあるのかもしれません。
それは僕もそんなような気もします。
でも、「素直な親の気持ち」であることは事実です。

福祉制度が整っていないから理想論になるのかもしれませんし、福祉施設や地域社会などの社会資源が未完成だから理想論と思えてしまうのかもしれません。

 

制度や資源は、自分たちの事業所(施設)だけでは解決できないこともたくさんありますが、事業所の中のことは親の気持ちを理想ではなく現実に近づけることは可能。

ここは、支援者として忘れないようにしたいです。

 

親やご家族の期待に応えられているか??

 

子どもを想う気持ちを素直を受け止め、理想か現実かは別にして、僕らにできることを一生懸命努力したい。

今年一年、忘れないように頑張ろうと思います。

 

2021年もよろしくお願いいたします。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?