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だらだら綴る『Inscryption』感想:エンディングまで


 この記事は『Inscryption』の購入からエンディングまでの感想を記した記事です。ゲームのネタバレが多く含まれますので未プレイの方はご注意ください。


 どうもどうも、S(h)inと申します。少し前に遊んだ『Inscryption』というゲームが面白かったので、初見でのプレイ感想とかを忘れぬうちに残しておこうと思って本記事を書き始めました。楽しんでいって貰えると助かります。

購入経緯とか

 私と『Inscryption』の出会いはだいぶ前の話になるのですが、「Nintendo Direct 2021.9.24」がきっかけでした。当時、ここで紹介された作品である『ドラゴンの島』が少し気になったのです。

 特に興味を引かれたのは「TRPGをモチーフにしたシステム」です。カードを用いたマップ操作とか、戦闘の計算のためにダイスを振ったりとか、雰囲気作りが面白そうと感じました。

 ある日、そんなことを親友に話しながら「現在購入するか考えてる」と言ったところ、思わぬ返答がありました。

 「そういうのを求めてるなら『Inscryption』がオススメだよ。」

 急に知らないゲームが話題に挙がってきましたが、ある程度信頼のおける人物の発言なために「そうなのか」とその場は納得し、とりあえずゲームのことを軽く調べてみることにしました。

 で、公式のPVを見るじゃないですか。すると、「お兄さんがなんかゲームを紹介してる(?)少しホラーチックなゲーム映像」が流れるんですよ。意☆味☆不☆明過ぎて何も伝わってこない。他のスクリーンショットもなんか薄暗いし、こう…「スゲー面白そうだ!」ってなる要因がないんですよね。

 でも、なんだかんだ気にはなっていたのでウィッシュリストに入れてしばらく放置していると、Steamでの旧正月セール(2022/1/27~2/3開催)で安くなったことが通知されました。ここは買い時と思って即購入。

 ただ、同じセールで購入した『OMORI』のプレイに思ったより時間を取られたのもあり、実際にゲームを始めたのは購入から約3か月後の2022/5/3となってしまいました。(『OMORI』もいいゲームだったよ!)

ローグライクデッキ構築の話

 私の『Inscryption』の購入理由の1つに「タグにローグライクデッキ構築があったから」というのがあります。

 「ローグライク」の部分についてはもともと『不思議のダンジョン』作品のプレイ経験がいくつかあり、特に『風来のシレンシリーズ』が好きだったのもあって好みのジャンルでした。

 また、「デッキ構築」に関しても遊戯王OCGとポケモンカードゲームに触っているのでかなり好きな要素です。特に遊戯王は身内で遊ぶ程度とはいえ第6期から現在の第11期までの長い付き合いです。もちろん『マスターデュエル』も遊んでおります。

 で、それらが合わさったのが「ローグライクデッキ構築」なわけですから私にとって大いに適したゲームと言えるでしょう。過去に同じジャンルの『Dicey Dungeons』という作品をBGM目的でプレイしたことがあるのですが、かなり楽しめたのでジャンルとしての期待度は高かったです。

実際にプレイしてみる

 前置きがずいぶん長くなりましたが、ここから実際に『Inscryption』のプレイした感想をゲームのパートであるACTごとに分けてお話していきたいと思います。

ACT1:レシーとの真剣勝負

 謎の小屋に閉じ込められたプレイヤーが、負けるとカードに封印される闇のゲームを仕掛ける主「レシー」から逃げる方法を探すのがこのパート。

 まず、前評判通り「雰囲気がとてもいい」ですね。ゲームマスターと机越しに対面し、彼が構築した世界の中でロールプレイをしつつカードバトルをする、という状況のすべてに魅力を感じました。

 小物のセンスが光っていたのが雰囲気づくりに大きく貢献していた気がします。ダメージカウンターが歯、ライフはろうそくで表されたり、システムの確認にはルールブックが使われるなど、操作をしていて楽しくなる要素の塊でした。

 また、ゲームマスターであるレシーのキャラがいい。挑戦者に対して挑発的な発言が多々あるうえ、「あまりにも早すぎるぞ。」って急にキレだしたりするので、最初は信用ならない相手に思いました。ですが、次第に「自分が楽しみ、相手も楽しんで貰えるようなゲーム」にしようと努めていることが分かり、親しみを覚えていきます。

ゲームの演出に余念がないのがいい
ただ「イヤッハー!」は流石にノリノリ過ぎないか?

 そんな彼の提供するカードゲームがこれまた面白いんですよね。盤面のカードや骨トークンをコストに動物を繰り出して戦う、「体力差」でゲームの勝敗を決める、使い切りのアイテムを切るタイミングを見極めるなどのシステム全般が新鮮ながら、とても自分に合っていました。

 なによりゲームを周回しながら「このゲームの定石は何か」を探るのが、実にローグライクを遊んでるって感じで楽しかったです。序盤はカードの能力が気になってどんどんカード入手マスを踏むんですが、「デッキがスリムな方が意図したカード引けるな」と分かってくると積極的にデッキを減らそうと動く、みたいなプレイングの変化が上達を感じさせてくれます。

「このゲーム分かってきた」ってプレイヤーへの壁が最終ボスの月
でも初めて戦った時はタッチ・オブ・デスで即死したんだよなぁ…

 そんなゲームのシステムの中でも特に面白かった点を挙げるならば「印の継承」と「死のカード」ですね。「印の継承」のカードの効果だけを別のカードに上乗せする行為は「君の手で最強のカードを作りだせ!」ってな訳でカードゲーマーとしてテンションが上がらない理由がないんですね。

 「死のカード」はランダム性はありながら、強いカードを作れるという点で「印の継承」と同類です。しかし、1プレイごとに全てがリセットされるローグライクの基本に反して「次に託せるカード」であり、プレイヤーに周回ごとの変化を感じさせながら、その強力な性能で攻略の助けとなるいいシステムだったと思います。

一番最初に作った死のカードなんだけど
印が余りにも噛み合ってなくて笑っちゃう

 そんな試行錯誤の中、無限ゲーム地獄から脱出しようと手持ちの「しゃべるカード」が画策します。彼らの導きに従って小屋を探索するパートは「別にずっとゲームしててもよくないか?」とか思いながらも彼らの親切を無下にするのもなぁと思いながら解いていました。特にこの謎解きで詰まったことはなかったです。

 結局7人目の挑戦者でレシーを撃破して写真に封印。内心まだレシーと遊んでいたかったので最後に「恩知らずめ!」って言われたのはショックでしたが、ともかくこれでゲームクリアです。

 と思ったら何やらニューゲームが始まるようで…

基本的に画面が暗い作品なので
このアイコンがやたらまぶしいんですよね

ACT2:Inscryptionの世界

 ニューゲームを選ぶと急にドットでかたどられた「いかにもゲーム」な『Inscryption』が幕を開ける。ACT2の冒頭のこの演出は衝撃的でしたね。

レシーが気になりすぎて即座に獣のデッキを握ったぞ!

 そしてACT1から一転、カードパックを集めてデッキを構築する「とてもカードゲームらしいルール」に変更するのも驚きでした。個人的には『ポケモンカードGB』という名作ゲームを思い出しましたが、後で作者もそれを意識していたことを知って納得しました。

 Mullins氏はかつてゲームボーイカラーで「ポケモンカードゲーム」をプレイしていたが,2019年の暮れに改めてニンテンドー2DSでプレイし直してみて,複雑なカードゲームを狭い画面で表現していることに感銘を受けたという。そして,「Inscryption」を作ってみたいと,強く思うようになったのだ。

[GDC 2022]ダークなデジタルカードゲーム,「Inscryption」はいかにして作られたのか

 肝心のゲーム部分についてはとにかく「変化への対応」に苦しんでいました。前の癖が抜けてないせいで「デッキにどれくらいリス入れればいい?」とか「血と骨以外のリソース管理よくわからなさすぎる」とか言って何度もデッキをこねくり回すことに。

 印をくっつけたりするシステムがなくなったのも大きく、今までの「強いカードを作る」のは無しで「カード同士の強いシナジーを探す」というカードゲームの基本に立ち返るのもちょっと慣れなかったですね。やっぱレシーの『Inscryption』って面白かったよなぁと思ってました。

たとえパックからマンティスゴッドを手に入れても
他のカードに三又攻撃を渡せるわけじゃないのが寂しい
代わりに持っている枚数だけデッキに積めるのでヨシ!

 ACT1に魂を持っていかれた発言ばかりしていますが、4つのリソースが複雑に絡み合って様々な戦術を可能にしている点は独特で良かったと思います。ただ初見プレイではそこまで頭が回らなったので勿体なかったなぁ。

 ACT2の目玉と言えば4人のスクライブとの戦いですが、ギミックの独特さがとても良かったですね。個人的にビビったのがマグニフィカスで、マンティスゴッドの印を描き直されてよわよわカマキリに変貌した時は「しょ、初見殺し!」と叫んでいました。

この盤面、よわよわカマキリが並んでるのもアレなんですが
ポンと置いてある3色全部乗せモックスも大概ずるいと思います

 ただ、ACT2の個人的な魅力はカードゲーム部分より『Inscryption』の世界感を開示してくれる各種イベントだと感じました。4人のスクライブがこのゲームの主導権を争っていて、前回はたまたまレシーがそれを得たということ。P03が自分をオコジョにした件について根に持っていること。

 そして、次の勝者となったP03が世界のすべてを書き換えていきます。

ここバリバリ効果音が鳴るので心臓に悪い

ACT3:P03に付き合うゲーム

 P03が支配する新たな『Inscryption』が開幕するACT3。まさかあのオコジョ君がこんなに大それたことをしでかすとは思いもよりませんでしたね。

 で、ゲームを仕切る権限を得たのはレシーと同じなんですが、何かの目的のために自分のゲームを遊ばせてきます。しかも、マップはACT2もとい「元のInscryption」の使い回しな上、ストーリーも雑なため「やらされている感」が強いです。

 一方でセーブポイントや賞金稼ぎ乱入イベントをはじめとする「システムに対する工夫」はあるのでゲーム作りを妥協したいわけではないことが分かります。後にレシーを指して「ロアやフレーバーに重点を置いてるのさ。」と発言しますが、単にP03がそれらを重要だと思っておらず、その思想の違いがゲームに現れているんだなと納得しました。

こうなるとACT2のレシーによる批評が面白い
レシーのゲームスタイルは美学から来ているってことだ

 肝心のカードゲームシステムはACT2にも要素の1つとしてあった「毎ターン増えるエネルギーをコストにしてロボットを戦わせるカードバトル」。こういった方式はDCGではよく見る印象がありますね。「マナカーブ」を意識してデッキを構築していくのが攻略の鍵でしょう。ただ、私がメインで遊ぶカードゲームがマナの概念のない「遊戯王OCG」のために知識が生かせないというちょっと厳しい部分がありました…

流石にマナ加速が強いのは分かってたので
エナジーボット君はめっちゃ酷使しました

 そんなデッキ構築の悩みに対して「P03自慢のシステム」であるセーブが悪く作用するのがまた辛いところ。デッキがかさばってしまった時、ACT1なら次の周回で頑張ればいいか…ってなるんですが、このACT3だと一度作った欠陥デッキが十字架のごとくのし掛かり続けます。

 しかし、デッキがかさばるほどカードを集めたくなってしまうくらいにカードプールが一新されていたのは良かったですね。知らない印のカードが増えたり、カードを選んで印を付けられたりなどのカスタマイズ性はかなり楽しめました。

P03の自慢ポイントの1つ「レーンの増加」も
多彩な印と噛み合って面白かったですね
まとわりつき/二又攻撃のウィズボットくんが活躍

 そして、マップで各スクライブのポジションに当てられたボスがどれも個性的で最高です。とにかく人のPCに触りまくる「アーカイビスト」と「不シギ」、戦闘中にルールを作らされる「未完成のボス」、写真を使って盤面を保存する「フォトグラファー」とどれも戦っていて楽しいギミックに満ちていました。

アーカイビスト戦で適当にファイル選んだ結果がコレ
こんなの盤面に出す勇気ないですって

 全てのボスを倒し、大いなる超越の準備ができたあたりで思ったのは、P03もゲームマスターである以上、人を楽しませることに誇りを持っているんだろうということ。「何時間もすばらしいカードゲームでお前を満足させてるのに…」という彼の台詞も本心なんだろうなと感じました。

 とか考えてたら、「大いなる超越は現在のInscryptionを世に出すことだよ!お前は利用された間抜けだよ!」と急に告白されます。わぁい裏切られた。

 いや、それ以前に「プレイヤーがルーク」であることを告白されるんですよね。

 うわあああ!気付かなかったあああ!本気で気づかなかったあああ!

 いや、プレイ中にルーク・カーダーの声がところどころ聞こえるし、時々デジカメの中身確認させられるしでそれらしい演出いっぱいあったけども、なぜかプレイヤーとイコールで結ぶ発想がなかった!

 そうか、私はルーク・カーダーだったのか、ということで頭がいっぱいになっていたところで怒涛の展開が来てしまいます。

  • 反撃の準備をしていた残りのスクライブの不意打ちでP03が機能停止

  • もう一度やり直すため「ニューゲーム」を提案するレシー

  • 急にグリモラさんがデータの全削除を始める

 わけがわからないよ。

本当に「なんで???」って疑問だらけで
ただ茫然と眺めていた記憶があります

ACT4:最後の戦い

 『Inscryption』が消える前に、3人のスクライブと最後の戦いに身を投じるのがACT4。他のACTとは違ってこちらが何か攻略する必要はなく、ほぼイベントのみのパートなんですが、演出が全部いいんですよねコレ。

 最初の相手はグリモラさん。この世界の終焉を決めてしまった人ですが、支配権争いに疲れたことから今回の決断に至ったことを話してくれます。

 それで、スクライブとして最期に一戦したいと始まるゲームが「なんかすごく面白そう」なんですよね。チェス盤風のマップを探索して、墓石を模したカードを扱い、骨をコストに戦う。こういう雰囲気もいいなぁ!

ルールブックも読んでみるとなんか変な印の設定があったり…

 彼女としても支配側に回れたら「こういう勝負をしてみたい」と思ってはいたんでしょう。一方でそのチャンスを捨ててでも『Inscryption』の終焉を望んだというのが悲しくもありました。

短い間しか遊べなかったけど楽しかったよ!GG!

 次はみんな大好きレシー。何度も戦っていた相手ですが、ACT1の時とは違って今度こそ本当のお別れです。

 もうマップを出す猶予もなく、すぐに彼との戦いに入ることに。世界の崩壊に伴って盤上のアイテムが少しずつ消えながらも、「お願いだ。続けさせてくれ。」と言う彼にとってどれだけこのゲームが大切なものなのかが確かに伝わってきます。

 また、戦いの中の思い出語りで「リセットの後…私を置き換えようとしたのは驚いたな。」、「そして…最後の瞬間で私を選んだことに驚いた。」といった風にACT2を振り返ってくれたのも嬉しい演出でした。

「強いカード」と評されたのは元第一の挑戦者「1ST」
序盤に作ったせいで印が噛み合ってなかったけど
月を即死させた実績を持った懐かしのカードだ

 ゲームの継続が不可能になるほどに小物が消え尽くすと「時間が来たようだ。」と言って最後の別れをします。遊んだ期間が長いからか「手を掴んだら本当に消えてしまうんだな」と切ない気持ちなりましたが、この握手こそが彼に対する敬意を表す唯一の方法なのだろうと思い、右手を差し出しました。

一緒に遊んでくれてありがとう
そして、さようなら

 最後のスクライブはマグニフィカスおじいちゃん。知っていることの多い賢人的なポジションのためかレシーにもP03にも警戒された結果、あまりプレイヤーとの接点がなかった印象があります。

(♪WILD DRIVEのイントロ)

 と、思ったらコレだよ!

 急にデュエルディスクとか言い出して腕に石板を取り付けてくるのは流石にびっくりだわ!しかもしっかり2つ折りタイプ!そんな趣味の人だったとは微塵も思いませんでしたが!?そして露骨に体力をライフ制にするなや!最後にとんでもないインパクト残してきやがったな!

 ただゲームシステムは急ごしらえなのか、あまりいいものではないんですね。3色のモックスを維持しながら対応する魔法使いを盤面に出すってのがかなり難しいですし。それゆえに完璧な状態の彼のゲームも体験したかったなぁって。

 次第にあらゆるオブジェクトに削除の影響が出ていき、ゲームは途中で終わりを迎えます。彼とも握手をしたかった。でも、それには少し時間が足りない。最期の望みをかなえた前の2人との対比でとても不憫に感じました。

手を握れなくてごめんなさい

 そして3人との別れを終えた後、世界が崩壊して最後に「OLD_DATA」が残る。それに触れると、何やらルーク君が慌てだして、最後は何者かに射殺された映像が流れてゲームエンド。うーん、だいぶ謎が多い終わり方だ。

感想の整理

良かった点

・全体の雰囲気
 どのパートも絵作りが上手く、それに合わせたBGM、各種効果音のマッチ具合がとても良い雰囲気を作り出していたように思います。個人的には骨トークンが置かれる際のコンともポンとも言えるようなSEが好きです。

・カードゲームのシステム
 気に入った点についてはもう大体語ってしまいましたが、別途楽しかったところを挙げるなら「対NPCのみのゲームだからこそ許される壊れカードで暴れること」ですかね。1ターン目から二又攻撃持ち3点のカードで殴ったりとか。こんな戦闘でGMに怒られないかな…とか思ってましたけど。

・各ボスのギミック
 全ACT共通でボスギミックが楽しかったです。ACT1の罠猟師&商人が難易度のバランスが良く、お面が回るシーンも含めて個人的に一番好きなボスです。演出面だけなら集大成感のあるACT1レシーがトップですが。

・スクライブのキャラクター性
 プレイヤーがレシーとP03ばっかりと話していたのが勿体ないくらい4人ともいいキャラしてましたね。特にロボットであるP03が冷静沈着なデータキャラというテンプレに乗っからず、生意気でどこか子供っぽい発言をする性格という「外し」が面白いなと感じました。

微妙だった点

・ACT2・3のゲームシステム
 ACT1をやり切った後にお出しされる「全くローグライクじゃないゲーム」というのがちょっと微妙に感じてしまいました。ちゃんとそれぞれのACT自体は楽しめたんですけど、ある程度ローグライクやりたいなと思って買ったゲームではあったので。

・プレイヤー=ルークの設定
 これについては「終盤まで気づかなかったからノリ切れなかった」というのもあります。ただ、ACT3で「PCのファイルを選んでダメージを決定する」とか「Steamのフレンドが敵として現れる」などのギミックがこの設定と矛盾するのが引っかかる部分ですね。とはいえ、食い違う要素はどちらも面白いアイデアだとは感じるので惜しいというかなんというか。

・話がゲーム内で完結しない
 他の人の感想を見ていた限り、本作への否定的な意見の代表格がこれ。とりあえずゲーム終わってから「ん?ルーク君死んだのなんで?」と調べてみると、本作にはARG(代替現実ゲーム)とやらの要素があって、現実世界での謎解きもあったんだよ~てことが分かりました。

 これについては「PCのゲームに現実のゲームがおまけで付いてくる」ものと理解しました。なので大きなマイナスポイントではないとしつつも、ちょっと謎が多すぎるからもう少し本編で語ってくれてもいいんだよ?と思った次第です。

総評

 ACT1が演出とゲームシステム合わせて一番面白かった。他のACTで描かれる設定でスクライブに興味を持たせ、最後に別れを行うシーンまでの流れも良かった。ルーク君とかOLD_DATA周りの考察は他の人たちに任せる!

 大体こんな感じですかね。かなり満足のいく作品だったように思いますが、やっぱりレシーの『Inscryption』が一番面白かったんですよ。あーあ、あの何度も部分だけ遊べたらなぁ…

おやぁ?これは?

 ということで、アップデート要素「Kaycee's Mod」をやっていくことになります。ただ、本編の話だけで長くなってしまったので今回はここまで。「やりこみ編」に続きます!

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