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私も職人だったのか・・・・

私は母と全く似てない子でした。
父に似ていた、
血液型も体系も、何もかも母とは違っていて、
本当は、母に憧れて、求めて得られない不満を、
私は母に反抗するという形であらわしていたことに
ずいぶん、大人になってから気づきました。
================================2018/3/13

母が花いっぱいの土手を、歩いている夢をみた。
とても幸せな気分で目覚める。


母は職人タイプで、好き嫌いが激しくて、
曲がったことが嫌いで、潔癖で、
そしてポニーテールと
黒いトックリ襟のセーターが良く似合う、
清楚な女性でした。

子供心に、
そんな母に憧れていた、
父が母を見る時の愛情にあふれた目。

それに嫉妬もしていた。

父と私は、悪友みたいなツーカーの仲だったけど、
母に対する父の思いは
やっぱり異性に対する止めようのない恋情、
そんなふうに見えていたのだ。


考えてみると、あの頃、
私と父は、母をめぐる三角関係みたいだった。


私はいつからか、
母に受け入れてもらってない、という
猛烈な飢餓感がいつもあって、
そのせいで、母とは反対のことばかりしていた。

母は本を読まない人だったので、
私は本が好きになった。
母は洋裁をしていたので、
私は洋裁は、まったくしなかった。

職人は嫌いだったので、
営業職についた。


「あんたの言うことは全然、わからんわ」

という切って捨てるような言葉が
私をまるで
見捨てられた迷子の子犬みたいに、
感じさせた。

どうして?
なんで「わからん」っていうの?

もっと、聞いてほしい、
分かってほしい、

どれくらいそう心の中で叫んだことか・・・


考えてみると、
カウンセリングやコーチングに興味を持った原点は

あの頃の痛烈な飢餓感だったような気がする。


今、せっせとコーチ養成講座を
作っている、
組み立てを考え、
音声を録音し、動画を撮影し、
何度も作り直し、

ほぼ家のなかで、
一人、パソコンと格闘している。

そんな姿を見た友人が
あんた、モノを作ってるやん、
それ、お母さんと一緒やん、
あなたも職人やったんやぁ、と笑う。


え?

ビックリした。

今、こんなにピンチで
お金がなくて
最悪なのに、

講座を作っている時間は
妙に幸せで
不思議なのだ・・・・・・

そうかぁ、

もの作りをしている、
職人かぁ・・・・

母と同じやったんか・・・・


2018/4/5
このところ、母の精神状態があまりよくない。
とても気弱になっている、

今日も、あんたに迷惑ばかりかけて〜〜とか言うから
とんでもない、
お母さんがここにこうして生きていて、
私を待っていてくれることが、
どれほど私の幸せかと
一生懸命、話した。

そのへんは、ボケてない・・・
噛み合った話だった。

どう言えばいいのか
どういえば、伝わるのか・・


どうしようもなく、
自分がスカスカで
虚しいのだ、

と母は言う。

寂しくて寂しくて、
岩にでも抱きつきたいほど、
寂しいんだ、とうったえる。

そうなんだ、と思う。


今、このときに
母親にこんな思いしか、もたせられない自分が歯がゆい。

この気持ちは何なのだろう・・・

痛くて辛くて、でも
失恋のときの感情とは違う。

痛くて辛いけど
大事な気持ち、大切にしたい気持ち・・・

私は今、母を愛していて
しかもそれをちゃんと伝えている、という不思議。


2018/5/13

今日、母はすごかった。
ものすごく楽そうで、

「もうね、
あのね、
笑って死ぬことにしたんや」

と言う。

いったいどうしたの?というくらいの
変化だった。

体も楽そうで、サプリドリンクも求めない、


とりとめない話をしながら、
とろとろ眠ったり、
そして、最後にパチッと目を瞠って、
私を見つけると、

「ああ、生きていてよかった、
こうして、また、あんたの顔を見れたぁ〜」

と言って笑う。

まただ・・・・


熱いものがこみ上げてきて、
泣かないようにするのが必死だった。

このひとことが
どれだけ私を感動させているか、
母はわかっているのだろうか・・


あんなに子供のころ求めて止まなかった
母の愛を、
今、こんなに湯水のように浴びている・・・


感謝します、
本当に
去年、救急車を呼ばずに見殺しにしていたら
この言葉は一生、聞けなかった。

本当に感謝します。


2018/8/22
この日曜日、
お弁当を作ってホームへ行く。
母と一緒にお弁当を食べた。

好きなものを、と考えるが
なかなか出て来ない、
茄子くらい・・・笑

ナスの田舎風煮浸しを作る。
それからだし巻き卵
トマトとブロッコリーのサラダ
こんにゃくの煮物
きのこのバターソテー
巻きずしは買った。

そして果物は、
みかん、オレンジメロン、
パイナップルを
それぞれ小さく切って
冷蔵庫で冷やしたもの。

みんな本当に少しずつだったけど
美味しい美味しいと
食べてくれた。

ほとんど二人で全部食べて
キレイになくなって、
とっても幸せでした。


そして
もっと嬉しかったことが!

次の火曜日に行った時、
日曜日のお弁当が美味しかったことを
覚えていてくれたこと。

母の方から
この前のお弁当、美味しかったね〜〜〜

と口にしたこと。

つい数時間前の食事すら
覚えていないのに、
と驚く。

母の頭の中は、
どんなふうになっているのだろう。
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このころ、仕事はハードだったし、
経済もピンチな状態が続いていたけれど、
でも、精神的にはとっても穏やかな毎日でした。

あなたの元気ライフをサポートするコーチ福谷その子
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