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捨てることは、痛いこと

母をグループホームに入れてから
私は訳の分からない気持ちに苛まれていました。
かなり辛い時期でした。

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2016年12月3日
今日は母の機嫌が悪い。
ベッドが傾いていて、落ちそうだと繰り返す。
まっすぐだから大丈夫だよ、と何度も言う。

私が帰るころになると
なんだかんだと言って引き留める。

だんだん腹が立ってきて、怒鳴ってしまう。
だめだなぁと思う。

一日くらいゆっくりしていって、
一緒に寝ようと言われて、
その気持ちもわかるだけに余計辛くなる。

私もそう思ってたから。
退院していきなり施設だったから、
一晩くらいゆっくり一緒に食事して
いろんなことを話したかった、そう思ってたから。

もう少ししたら施設にお願いしてみようと思う。
一晩泊まること。
そしてお弁当作って、一緒に食べて、寝ようと思う。

そうだよなぁ、それが私も気がかりだったから、
だから、よけいに腹がたったのかも・・・・。
ごめんなさい。


12月4日
今日、初めて春風壮に行かなかった。
朝から仕事をしていた。
昼過ぎに終わったけど、今日は行きたくなかった。

久しぶりにサウナにいって汗をかきビールを飲み、
今パスタを作って食べる。
本当に久々の日常だ。

それくらいいいだろう、ごめんね、
明日また行くからね。

そんなふうに自分を後ろめたく思い
そしてそのうち仕方がない、と言うんだろうか。

できることしかできないから、って。
そうなんだけど、
当たり前だけど、

でもやっぱり私の心は悲鳴を上げている。
それは嘘じゃない。
でもそれは、
私が、味わわなければならない感情なんだろうなぁ・・

12月9日
機嫌の良いとき、母は、ここはみーんないい人、と言う。
それを聞くとホッとする。

逆にこの前、お前は浮かない顔をしてた、
なにかあったのか?と聞かれる。

そうかぁ、心配させちゃダメだよなぁ、と思う。
話していて辻褄の合うとこと、
まったく変なところとバラバラだけど、母は母だ。

もうこんなとこ厭だ、と喚かれてもしょうがないけど、
今のところ、落ち着いて、
気に入ってるらしいのがわかるから、本当にほっとする。

たぶん、私がなんだか寂しいのは、
もう母を相談相手にはできない、ということ、
今、私は一人なんだなって思うからだと思う。

当たり前のことだけど。
たぶん、それが寂しいのだろう。

年内に、私と母と亡き父の誕生祝をやろうと思っている。
泊まり込みで。酒飲んだら叱られるかなぁ(笑) 
母の好きなものを作って持っていこうと。
ipadとオカリナも持って。

できることをするしかしょうがないんだから、できることを。

あまりにいろんなことがありすぎて、
慌ただしくて、
たくさんのものを捨てて、
だから捨てたものに恨まれてるのかなぁ、とも思う。

捨てることは痛みだ、とわかる。
ありがとうね、と言って捨てたつもりだけど、

それでも足りない、
もっともっと感謝をしなきゃいけなかった。
母を支えてくれたモノたちへ。

モノも人も同じだなぁ・・・・
いらないから捨てる、不要だから捨てる、嫌いだから捨てる、
そうか、そういうことか。

何でも捨てるには技量がいるってことか。
何かを捨てることができるってことは、
捨てられても傷つかない魂が必要・・・・

あまりに短期間で多くのものを捨てたから、
捨てたものの亡霊がついてるのかもしれない。
こんなこと、今まで考えたこともなかった。

経験しないとわからないことばっか。
人間って、やっぱ、アホやな。

12月10日
今日は行かなかった。一日家にいた。
デスクワークもたまってたし、家の掃除、洗濯も。

でも、それだけじゃない、のかな。
毎日行かなくてもいいか、とか。
疲れたし、とか。
そうやって風化してゆくんだろうか。

なんだかそれに反発してる?

昨日、今日と、辛いのだ。
なんだかすごく辛い。

これで本当に良かったの?って
何度も自分に問いかける。

しょうがない、ってすぐに答えは出るんだが、
それでも本当に良かったの?
と執拗な問いかけ。

何にこだわっているんだろう。
ほかにしょうがなかった、
その中での最善の選択をしたつもり、なのだが。

とにかく、元気が出ない。
今日は久しぶりにウォーキングする。
でも何故かおなかがすかない。

不思議だ。

義務みたいにハムサンドを食べる。
元気を出さなくちゃ、
また母に心配される。

国分寺に母がいて、
いつでも行けばそこにいた、という状態は、
国分寺が円座に変わっただけで一緒なのに、

なぜなんだろう。
とっても頼りなく、フワフワしている。

なんだか、突然、こんな言葉が浮かぶ

「私が母をグループホームという墓地に葬った」

うーん・・・
こんなに自分がダメージ受けるとは思ってもいなかった。
時間が解決するのだろうか。

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骨折の手術をしなかった、という選択に
やっぱりまだ、囚われていた時期です。


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