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敢えてSHOGUNの1stアルバムを全曲レビュー (アルバム説明付き)

主題の通りです。
太古の昔に結構もうレビューし尽くされたSHOGUNの1stアルバムを敢えて2023年の頭にレビューしてみようという、そういう企画です。

そもそも当時SHOGUNのレコードを持っている人は「音楽分かってるやつ」みたいな扱いであったので、ホントに聖典みたいな感じなのですが、敢えてレビューします。


・そもそもSHOGUNの1stアルバムとは?

SHOGUN」は腕利きスタジオミュージシャンの芳野藤丸さん、ミッチー長岡さん、大谷和夫さん、山木秀夫さん、中島御さんによるバンド「ONE LINE BAND」にケーシー・ランキンさんが加わって結成されたスタジオミュージシャンバンドで、アメリカンAORな音楽性が特徴的です。

この1stアルバムはハワイのスタジオでの海外レコーディングで制作されたアルバムらしいのですが、トタン屋根のスタジオで雨だとレコーディング出来なかったり、ベースアンプから急にラジオが流れたり、あまり良い環境でのレコーディングでは無かったと藤丸さんの著書に書いてありました。

個人的には本当に完成度の高いアルバムだと思っているのですが、SHOGUNのメンバーたちは「プロデューサーの色が強くて自分たちの色をあまり出せなかった。」と反省しているらしく空いた口が塞がりません。。

それでも全曲の完成度は凄まじく高い上にファンからも1stアルバムの曲は人気なので結構LIVEでも収録曲が披露されるのですが、「大谷さんがアレンジしたフレーズが異常に難しい」らしく、SHOGUNメンバーは全員苦労しながら演奏しているらしいです。
(演奏上手すぎてそうは見えないけど、、)

それでは全曲レビューに移ります!
最近サブスクが解禁されたアルバムなのでよかったら聴きながら読んでください!


・SHOGUN 「SHOGUN」全曲レビュー

①Sunrise Highway

アルバム1曲目。このアルバムは結構カントリーな曲が多めです。アメリカの草原で朝日が昇るような情景を感じさせるミディアムテンポナンバー。
アコースティックなサウンドも印象的です。

②Castle Walls

このアルバムで一番人気の曲といっても過言では無い曲です。正直このアルバムはこの曲1曲だけで元が取れますし日本の音楽史に名を残せます。

ギターとベースの絡み合うリフが印象的なアップテンポナンバーで、サビのラストはやまびこ方式なので再現するにはボーカルが3人必要です。

歌詞は確か「城の壁を守るぞ」的な意味のことを歌っています。

③Nina

スローテンポの渋いバラード曲。アルバム3曲目でこういう楽曲を入れてくるところが洋楽アルバムを感じさせます。

ラストがフィルターシンセの音で終わるのがカッコよすぎる。

④男達のメロディー

SHOGUNの代表曲。ドラマ「俺たちは天使だ!」の主題歌。このアルバムで唯一歌詞が日本語な曲。

当初藤丸さんはカントリー調のこの曲が気に入らず、ボーカルレコーディングの際に不貞腐れながら歌ったらしいのですが、いざ発売するとバンドで一番の大ヒット曲になってしまい、それからこの曲が大好きになって今でもLIVEでは毎回セトリに入れているらしいです。

⑤You Turn Me On

これもカントリー調の曲。大谷さんがアコースティックサウンドの中に、当時新しい音だっただろうシンセの音色を織り交ぜていくやり方が上手すぎます。

個人的には突き刺さるようなギターの音色が「ザ・芳野藤丸さんの音」宇宙的なシンセの音色が「ザ・大谷和夫さんの音」という印象があります。

「♪I love you〜」のところが浮遊感があって気持ちいい。

⑥Silently She Said

個人的にこのアルバムで一番好きな曲。CDでも十分藤丸さんのギター速弾き技術がエグいことが感じ取れるのですが、LIVEでは間奏のブラスのフレーズまでギターの速弾きで弾いちゃうところが更に凄い。

後年のSHOGUNや藤丸さんのアルバムに収録されているスローテンポアレンジver.もまた良いです。

⑦Feeling Glad All Over

この曲もガッツリ掛け合いのパートがあるので再現するにはボーカルが2人必要です。

ラテン調の楽曲で、LIVEで披露されるときは本当に深みが出てます。サビが終わったあとにAメロに戻ってAメロで曲が終わるのが本当にカッコイイ。

⑧Saturday Cyclone

藤丸さんと大谷さんワールドが全開な楽曲。最初から最後まで要所要所でギターの主張が強いです。イギリスのオペラを感じさせるようなサビが粋ですね。

アルバムラストの曲がこういう曲なので本当にアメリカンなアルバムなんだなと痛感させられます。。


まとめ

・SHOGUNの1stアルバムはアメリカンAORで、メンバーの演奏テクニックや大谷さんのアレンジが光るアルバムである!

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