寝不足がもたらす影響:人のパフォーマンスへの影響を探る
普段目覚ましをかけないで自然に目が覚めると言うと羨ましがられるけど、好きなだけ寝られるという方がよっぽど羨ましいと思うせーやです。
まぁお互いただの無いものねだりなんでしょうけどね。
今回は寝不足がどんな風に人のパフォーマンスに影響を与えるかということについて書いていきます。
日本の寝不足具合の現状
日本は特に世界の先進国中でも睡眠時間が短いことで知られており、OECDが2021年にまとめたデータによればデータを収集した33か国の中では堂々のワースト1位です。
今の若い世代の中ではそうした考えを持つ人は昔よりは少ないと思いますが、それでも「睡眠時間を削って頑張るのが偉い」という考えを持つ人は一定数います。
私のおばさんは「寝てる時間は死んでるようなもので勿体ない」とのことで睡眠時間を削っているとのことでした(笑)
ただ、睡眠不足は多少なりとも健康に関心がある人にとっては自明の理ですが、100害あって1利無しです。
よほどの緊急事態でない限り、睡眠を削って活動しても良いことはありません。
寝不足によるデメリットは幸福度の低下や生活の質の全般の低下など様々ですが、今回はパフォーマンスの低下という所に絞ってお伝えしていきたいです。
①注意力が下がり、ミスが増える
寝不足が続くと日中の眠気などにより、注意力が下がりミスが増えます。
1日5時間睡眠を続けると、日を追うごとに日を追うごとに指定された文字や数字に反応するテストの成績が悪くなるというデータがあります。
寝不足でミスが増えるというのは皆さん実体験として理解できると思います。
私も、寝不足だと注意していても意味の分からないミスが増えて絶望的な気分になります。
②思考力が落ちる
寝不足だと、聞く➡理解する➡話すのスピードが極端に落ちます。
そうした作業を全くできないわけでは無くても、寝不足だとそこにいつも以上に大きなエネルギーが必要になり、実質的に考えるという行為が難しくなります。
参考:睡眠不足で仕事すると「アタマが悪い人」になる
https://diamond.jp/articles/-/114312
私の場合は朝に5分程度の英語アプリをする習慣があるのですが、寝不足だとより時間がかかり、問題を間違える率も確実に上がります。
なので、ある意味このアプリをすることで、その日の睡眠の状態を把握することもできるとも言えます。
③とっさの判断力が下がる
睡眠不足は神経機能の低下につながり、反応速度が遅くなります。
さらに明瞭な思考や集中力の低下にも繋がります。
そもそも睡眠時間が5時間程度の状態が一週間続くと脳は酩酊状態になると言われています。
つまり慢性的な寝不足の状態で運転をすることは飲酒運転と同レベルのリスクを伴うということになります。
交通事故のリスクを減らすためには、まず睡眠の改善が必要だと思われますね。
私も不眠症時代の運転は恐怖以外の何物でもなく、死人を出さないためにも可能な限り避けていました。
④コミュニケーション能力が下がる
寝不足はコミュニケーション能力の低下にも繋がります。
コミュニケーション自体が脳の機能をフル活用しているので当然なのですが、もう少し具体的に説明するとまず寝不足だと情緒が不安定になりやすくなります。
するとちょっとしたことでイライラしやすくなったり不安になりやすくなるので、その影響でコミュニケーションが上手くいきにくくなります。
また、社会的状況の認知、例えば相手がどういう意図でその発言をしているのかなどの判断が難しくなります。
その結果、相手の言っていることの真意が分からなくなったり、とんちんかんな返しをしてしまうことが増えます。
私の場合は元々コミュニケーションが苦手で、それがさらに悪化してしまうので対人関係では寝不足は死活問題でした。
だから何とかして睡眠を改善しようというモチベーションにも繋がったのですけどね。
⑤モテなくなる
寝不足だとモテなくなります。
これは端的に寝不足だと行動する意欲なども湧きにくいので、自分磨きをする余裕も無くなったり、異性のいるところに出かけることが少なくなることもあります。
ただそれ以外にも実験的な根拠があります。
2017年カロリンスカ大学が25名の男女に実験協力を依頼し、普段7,5時間睡眠の人に2番だけ4,5時間睡眠にしてもらいました。
そして、普段の写真と寝不足の写真を比較して魅力度を第三者に見せて測ったところ25%も魅力度が低下したとのこと。
世のモテたい男性は先ほどのコミュニケーション能力の低下の件も含めて、まずしっかり睡眠をとることを最優先にすべきですね。
私の場合は元々少ない体力がさらに低下するということも含めても特に婚活においては大事です。
今一度充足した睡眠の世界を味わってみる
これまで書いてきたように睡眠を削ることはあらゆる人間のパフォーマンスを低下させます。
それなのに、不眠症の人はまだしも、そうでなくても睡眠時間を安易に削ろうとする人は多いように思います。
そうした人たちは好意的に見れば、ある意味別に自分のパフォーマンスにこだわっていない、別に有能でなくても、失敗しても良いと思っている人もいるのかもしれないですね。
それならそれでまだ良いのですが、他にも目先のやりたいこと、やるべきことといった短期的な視点に囚われている場合もあるんじゃないかと思います。
睡眠時間を削って楽しいことをしたり、やるべきことを終わらせるという生き方を否定するつもりは無いですが、そうした生活が習慣化している人でも一週間だけでも睡眠優先の生活をおくってみてほしいです。
その上でどちらの生き方を選択するか、その判断を下して欲しいですね。
まとめ
日本はOECD加盟国の中で睡眠時間が最も短い国であり、「睡眠を削ることが偉い」という考えが一定数存在する。
睡眠不足は注意力の低下、思考力の落ちる、とっさの判断力の低下、コミュニケーション能力の低下を引き起こし、全般的な生活の質を下げる。
睡眠不足はまた、人の魅力度にも影響を及ぼし、運転時のリスクを高めるなど、多方面にわたって悪影響を及ぼす。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?