見出し画像

俺が一番高ぶったときの話~ヒッチハイク体験記~

お久しぶりです。更新がめちゃくちゃ不定期かつ間が空いてしまってすみません。ですがこれからも懲りずに不定期ペースで書いていきたいと思います。

さて今回なんですが、前回に引き続きヒッチハイクの話をしようかと。しかも僕が未だにとても鮮烈に覚えてるめちゃくちゃ気持ちが高ぶったときの話をしたいと思います。

2019年9月、僕は初めてのヒッチハイクに挑戦し、無事東京に行くことができ、その帰り道の話です。奈良県の針というところの道の駅で僕はヒッチハイクしていました。その日は比較的とんとん拍子に東京からヒッチハイクを進めてきたのですが、僕はこの道の駅で2時間弱足止めを食らっていました。要因は大きく2つあって

1.そこがサービスエリアではなく道の駅であること
2.三連休の最終日だったこと

1.基本的にヒッチハイクはサービスエリアでするのが有利です。なぜなら進行方向が絶対に一緒だし、長距離を走って都市圏にいく人が多いからです。しかし、道の駅だとそうはいきません。当然下道なのでいる人の半分は進行方向が逆だし、バイクの人もいる、さらには近場から来てる人も多く、物理的に乗せられる人が少ないのです。
2.普通の人なら「三連休なんて交通量多いし、乗りやすいんじゃない?」と思う人も多いでしょうが、逆です。三連休は家族レジャーの人が多いため乗りにくいのです。考えて見てください家族で旅行に行ってるときに見知らぬ若者を車に乗せますか?乗せないですよね。さらにご主人はOKでも、奥さんやお子さんがNGを出すことが多いため家族は基本的に乗せてくれません。なのでそういう客層の多い連休は以外と苦戦を強いられるのです。

さて話が少し逸れましたが、以上の理由から2時間弱乗れなかった僕。日も暮れてきて、次第に焦り始めます。その日のうちにネカフェやらカプセルホテルやら寝られるところがなんでもある大阪まで出たかったのですが、このままではそれは叶いません。道の駅も24時間営業ではないのでこのままでは野宿確定、さらには「ここでは乗れないのでは…?」という不安も込み上げてきます。
しかし、そんな僕の肩をコンコンと叩き、「どこまで行くん?」と声をかけてくれる救世主が現れます。それが関西弁のチャラそうなお兄ちゃん3人組、正直普通にしてたらあんまり関わりたくないタイプの人達。ただ、この状況でそんなワガママ言ってられない。それに善意で話しかけてくれた人達を見た目で判断するのは失礼な話。そういった理由で僕は伝え、「大阪まで乗せてくれませんか?」と言うと、「ええよ、ここで会ったのもなんかの縁やし」と快諾してくださり、僕はそこから大阪まで乗せていっていただくことになりました。

車に乗るといきなり助手席のリーダーっぽいお兄ちゃんが

俺ら、このまま高速乗らずに下道で大阪まで行くけどエエか?

と聞かれました。僕は正直今晩は大阪の市街地に泊まるつもりだったので結果的に大阪まで出られればいいと思い、オッケーしました。そして車が発進すると次は

自分、彼女とかおるん?

と質問。僕はどっちかというと女の子苦手タイプなのでそう答えると、後部座席で僕の隣に座っていた後輩的なポジションの兄ちゃんが「ぽいわー笑笑笑」なんて言って、会話は弾み、そのまま女の子のタイプの話とかで盛り上がりながら車は進んでいきました。
乗ってから30分くらい経った頃でしょうか運転手の兄ちゃんが、「あ、やべ、これ道間違えたっぽいわ。さっきのとこ右だったなー」と一言。僕が大丈夫かな?と思っていると助手席の兄ちゃんが「大丈夫やろ、ちょっと回り道やけど別の道で行けるわ」と言いました。
しかし、ここに来て、少し不安になる出来事が。外を見ると車はどんどん山の中へ入っていくのです。やがて車は街灯もない山奥へ入っていきました。

「道間違ったって行ってたし、変な道になるのはしょうがないよな」

必死にそう思おうとし、せっかく乗せていただいてるのにそれを疑うなんて失礼だとも思いましたが、不安は押さえられません。

「このまま山奥連れてかれて、金目のモノ取られて捨てられるんじゃないか?」

伝わりにくいかもしれませんが、お兄ちゃん達の風貌も相まって死ぬほど怖かったです。なんなら下道でいいか聞かれたこと、道を間違えたこと、そのすべてがそのための伏線にすら感じました。そんな僕の心に追い討ちをかけるかのように「この辺でええか?」なんて冗談を飛ばしてきます。必死になんでもないフリして、「それはやめてくださいよー笑」みたいな感じで返してましたが、ぶっちゃけ気が気でなかったです。
ちょうと山の山頂をちょっと越えたあたりで助手席の兄ちゃんが「ちょっとタバコ吸いたなったわー」なんて言って全員でタバコを吸いに外へ出ることに。その状況の僕にとって車を降ろされることは怖くて怖くてたまりませんでした。今考えれば何の意味もないのですが、そのときの僕は必死にナンバープレートを覚えていました。笑
そして僕は山中の人気のない神社に連れて行かれました。僕の鼓動はバクバク、今にも胸は張り裂けそうでした。そんな僕にリーダーっぽいお兄ちゃんは「お前タバコ吸う?」と聞いて来ました。僕が「吸います」と答えるとお兄ちゃんはタバコとライターを僕に手渡し、ある方向を指指して「見てみ?」といいました。恐る恐る指す方を見ると・・・・そこにはめちゃくちゃキレイな夜景が広がっていました。お兄ちゃんは言いました。

ここな、大阪の夜景が一番綺麗に見える所やねん。道間違えてこっちの方来るなら、せっかくの一期一会やしちょっと遠回りしてもこの景色見せたろう思ってな。綺麗やろ?

僕はおかしくなるくらいテンションが高ぶりました。(正直今の僕の語彙力では表せないような感覚です。)
そしてタバコを吸い終わると「よっしゃ行くか」と再び車に乗り込み、そのあとは山を下って町の方に出てきました。不安が0になった訳ではありませんでしたが、ほぼ気にすることもなく、談笑してました。笑
そんな中で、助手席のお兄ちゃんが一言「お前、途中めっちゃ怖かったやろ!?」なんて言ってきたんで、「死ぬほど怖かったです!」って返したら、笑いながら後部座席のお兄ちゃんが「僕がヒッチハイクしてたらこんな奴らの車絶対乗らないけどねー!」なんて言ってみんなで笑って不安が嘘みたいに楽しかったです!
そしてとうとう目的地についてお別れのとき。ドキドキ感と達成感の中、車を降りようとすると助手席のお兄ちゃんがカッコつけながら

お前、あそこの道の駅でずっと30人も40人も話しかけとったやろ?それな...ナンパやったら4~5人ヤれるで!

と最後に言ってました。(ここだけなぜだかすごく鮮明に記憶してます笑)

てな感じで、お礼を言って車を降りたのですが、そのときの胸の高ぶりが止まらず、「とにかくこのことを誰かに話したい」という想いでいっぱいでした。飯を食っても寝床についても収まらず、なんなら今でも語る機会があると調子のってこんな感じで長々話しちゃうほどです。

どうでしたか?僕のめちゃくちゃ鮮烈な思出話は。もしこの話を聞いて、ドキドキした人、胸が高鳴った人、なんならここまで読んじゃった人、いらっしゃれば是非ヒッチハイクチャレンジしてみてください!短い距離でも構いません。友達と行っても構いません。きっと一生頭に残る鮮烈な思い出ができると思います!!!

では今回はここまで!それでは皆さんアデュー。

この記事が参加している募集

自己紹介

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?